ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

定期便

定期便の岩手町・西根・玉山行き

田中清憲さんは、夫婦で倉庫の中で、ごそごそ
「なにしてんだ?」
「ふたりで隠れんぼ(笑)!」
太い土から堀立の大根を、出してきた

               

[他から何が出てくるの?」と聞くので
「何も出てこないから。油を売っている(?)」

遠藤栄さんは、調子が悪そうで、人参を出して「嫁に行った姉と、お袋が洗った」
「長いもが、品薄で…」と言うと
「土着きだけど、持って行くかい?」

 

岩崎善隆さんは、「漬け物がどっさりだ」と発砲スチロールの箱を持って
「爺さんが植えた家の回りの樹を、ぜんぶ切るんだ。風が吹くといつ倒れるか不安だし、杉の葉が掃除が大変だ。
切っても金にならない。伐採賃と相殺だ。一ヶ月はかかるだろう」と言う

「いや中国需要が多くて、ロシアの北方材は中国へ行き、国産材が高騰している話だが…それに7〜80年ものを、もったいない。
息子が家を建て替える頃には、使える木になると思うが…」というが、後の祭りである

                                                     

                           

おまたせ青龍麺!

「青龍麺ってなに?」と、よく言われる
当たり前だ。壁掛けメニューの一番上に載っている。

本当は、早くやるつもりだったが…
麺もメーカーも決まらず、スープの味も今ひとつ。気が乗らない。

そこでこんな改良を加えた
麺は、中力粉の南部小麦。本来は強力粉なのだが中力粉なので腰がない
(本来国産で強力粉はできない、中華麺のほとんどが海外産小麦である)
それを細く縮れさせ、冷凍して短時間でゆであげることでカバーした。(堅めの細麺である)

そして梅さん曰く「どひょぉ〜ん、としている」と言うスープは、
田んぼから引き上げた鴨をばらしたガラをぐつぐつと煮て、野菜をたっぷり入れて出汁をとり、隠し味のしょっつるで、締めた。
すこし鴨の風味が薄れたが、しっかりとした昔風の味に仕上がった。

上に載せるのは、盛岡で唯一の手づくりかまぼこ店である丸三かまぼこの鳴門巻と葱。

どうだ!鴨だし青龍麺!明日から新発売!乞うご期待!

たねの森

今日、でかい男が「お寺さんからの紹介で…」と言って来た。おまけにひげ面である。
なんでも「食に関心がある}という。そして「どのような菌が効果があるのか?」と言う。

”いったい、なんだこの男は…”と思いながら、話を聞いていると、どうやら工務店もだめなので農業をしたいという話らしい。
実家は県北の農家で、「農地は人に貸しているが一部分を、今年から耕作できそうだ。」と言う。
「蕎麦や大豆や小豆を無農薬でやりたいが、高く売れないと言われる」という。あちこちで、だいぶ聞きかじっているようである。
「蕎麦は、そもそも農薬なんかかけないよ」「ひょえ〜」
「大豆は無肥料だ」「ひょえ〜」
「今流行のEM菌なんて菌は存在しない」「ひょえ〜」
「微生物には好気性菌と嫌気性菌があって…」「ひょぇ〜」

いちいち驚いてくれるのでこちらも調子に乗ってついつい1時間も話をしてしまった。
いい加減な事を教える輩が多い。自分が儲けるために話をするのだろうが…
「肥料も農薬も掛けないのならそれでも良いが、種はどうする。最近はF1しか売っていない」
「固定種を、どこかで見つけられないでしょうか?」と聞くので
「うちで種も苗も、売っているが…」「ひょぇ〜」

今の種は、ほとんどがF1という一代交配種であり、種採りしても同じものが出来るとは限らない
せっかく種採りしても、親の親の性質が出てきたり、曾祖父の性質が出てきたりで同じものが作れない・
しかし、何代も自家採種しているとだんだん性質が固定化してくる、それで栽培している人もいる。
種のことまで考える人は、いないのが普通である。
最近の風潮で「甘くて柔らかいもの」をつくれば虫もよってくる。人間と一緒だ。
そういう品種改良をしている限り、農薬は必要になってくる。
無農薬でやろうとしている人には、固定種は不可欠である。
そんな固定種を扱っているのが「たねの森」である。残念ながら種採り圃場は海外が多いが…

そのたねの森の種を並べた

                                                               

並べられないものは取り寄せである。種を買っても育苗が難しいものは、苗で予約を受け付ける
 

ひげ面の大男は、「これで種の問題は解決した」と嬉しそうに帰って行ったが…
「軌道に乗るまでは5年ぐらいかかる。一年目は…二年目は…」と言って話していったが…
毎年気候が変わることを計算していない。大丈夫だろうか?

たねの森 http://www.geocities.jp/tanenomori1/

 

 

人生最大の悩み

オリンピックが終わった。ついでに冷蔵庫も終わった。

家の冷蔵庫は、今年成人式を迎える。人生で言えば早すぎる終焉である。
しかし、家電製品としては長寿であった。
トヨタが、コストを切り詰め派遣社員を大量に抱え、段階段階でのチェック体制が、機能しなかった為に様々な問題が起きている
この冷蔵庫は、偉い。たぶん金に糸目を付けず、優秀な自社工員が大勢いた時代に作られたのであろう。
購入したのは、たしか御徒町の電器屋だったと思う。東京から引き上げてくるときに、「岩手には電器屋がないだろう」と魔子様の母親が買ってくれたものだ。
同じ時に買ったA4縦型画面のデスクトップのワープロは、とっくに終わってしまい、何でも大事にして保存しておく魔子様も、さすがに片付けてしまった。

店から家に戻ってきたときに、休みだった”麻子さまが「冷蔵庫が音がしない」という。
(うちには魔子さまと、麻子さまと、二人の”まこさま”がいる。皇居には”まさこさま”がいるらしい)”

確かに中に手を入れると冷たくない。終焉とすれば人間なら冷たくなっているはずだが…
冷凍庫の氷いれは、すべて水と化している。冷凍してあった前沢牛のサーロインも、極上のソーセージも(モートンだから、たいしたことはないが…)
幻と言われる短角牛のレバーも、極上のサーモンも(単なる塩じゃけだが…)すべて水泡に帰した。
慌てて冷蔵庫の中のものを庭に出した。外気温1度、冷蔵庫よりは冷たい岩手の冬である。

しかし、最大の問題に気がついた。水割り用の氷が無い。
池の氷を割ろうにも、「管理が面倒だから…」と言って、母が埋め立ててしまった

                                                          

店のつららも、今は無い

                                            

屋根の雪も、すべて溶けた

困った。オリンピックが終わって、人生最大の悩みが始まった。

いきあたり ばったり

リニューアルしてから、弁当と仕出しの許可を取った。
この許可申請は、たいしたことではない。厨房の隣に一室、”弁当をさまして置くスペースを作れ”と言うことらしい
しかし、食堂の許可も、調理師免許がいるのかと思ったら、「食品衛生責任者」という免許で、一日の講習を、机の上にうつぶして寝ていれば取れる代物である。
当店は、うちの魔子様と小生が持っている。
(二人とも寝ていたわけではない。小生は、ちょっと寝たが…。魔子様は「あんたは、ずーっと寝てた」と言い張るが…。そんなことはない。休憩時間と昼食時間は、きちんと目を覚ました!)

しかし、「弁当をさまして置くスペース」というのは金がかかる。改築しないといけない。そんなわけでリニューアルのときに、ついてに作ったものである。
(ホカ弁は、温かいまま出すのが”売り”だが…。あれは、さますスペースを利用しているのだろうか?でも、ほとんどが物置になっているのが実情だが…)

おかげで、おおっぴらに注文を取れる(以前は隠れて注文を取っていた。保健所には内緒だ。しかし、死刑と一緒で時効だ)
農家の友人も、補助事業で弁当を販売しているが、学校の昼食用なので単価が安い。
しかし、友人の処だけではなく、他のスーパーや食堂でやっている弁当は、単価が安すぎる。
どうしたら、そんなに安くできるのだろうか?
たぶん、ゴミ箱からあさった原材料を使っているのだと思うが?(笑)

やはり、うちらしい弁当を作らねば…と思って、無い知恵を絞りきった。
無い知恵は、簡単なことだった。当店で販売しているものだけを使い、それを明記したのだ

                      

評判は上々である。
しかし、定番のメニューが無い。
旬の食材を使用といいながら、いきあたりばったりの、そのときにある食材を使うだけであるから(苦笑)

警報

「あんた臭うわよ。髪洗ったの?」
朝の車の中で、うちの魔子様が言った。
うちの魔子様は、”犬の生まれ変わりではないか?”と思っている。
とりあえず嗅覚がすごい鋭敏なのである。
 

以前、一時期禁煙していたことがある。
しばらくたって、隠れて吸い始めた頃、夜中に自室で窓を開け放して煙草を吸い、吸い殻をティッシュに包んでゴミ箱の奥深くに押し込んだ。
翌朝、魔子様は「なんだか臭うはね〜」と言って部屋に入り、クンクンと鼻を鳴らしながら、ゴミ箱の奥深くのティッシュに包まれた吸い殻を発見した。
そして咎めるような眼を向け「あったぁ!」と叫んだのである。
恐るべし、犬神様。ひょっとして犬神家の一族ではないか?

車の中の異臭は、ここ一ヶ月洗わなかった帽子のせいであった。
弁当の準備のために早く行かねば…と思っていた車の中である
店につき、弁当の準備を始めたところへ、ガスの警報機がなった。
どこか漏れている。あちこちを探しても、解放しているところを見つけられなく魔子様はガス屋を呼んだ。
日曜日の朝、歳祝い呑みすぎで寝坊をしていた若い兄ちゃんは、

                      

ガスの警報機の仕組みを教えてくれ、「生ガスは、爆発する一〇〇分の一の状態で警報機が鳴るのですよ」
どうりで、うちの魔子様も、発見できなかった訳である

「じゃぁ〜煙草を吸いながらガス漏れを探してもいいのだ!」
「いやぁ〜それは〜困ります!」と真顔で答えた

朝からガス漏れ警報始まり。大津波警報で一日が過ぎた

たいこばん秘話

                                                 

 

「美味しい枝豆がある」と聞いたのは、もう6〜7年前になるだろうか?
自社で開発した「秘伝」を、話してくれたのは、佐藤政行種苗の松浦社長(当時常務)だった。
当時、何とかして“在来種の野菜を生産したい”と考えていた時であった。
その時は、「岩手みどり」という“岩手”の名を冠した青豆を考えていたので、「秘伝」は“美味しい枝豆”という以外に頭に残らなかった。
“岩手みどり”を安代の豆腐屋さんに頼んで青豆豆腐を作ったが、1丁400円という値段の高さに、美味しかったが販売不振となり、止めてしまった。(青豆としては、今でも店頭に並べているが…)

 

その数年後、秋田の友人が“佐藤政行種苗に頼まれて、秘伝の種豆を作っている”という話を聞いた。“
そのうちにB級品でも分けて貰おうか?“と思っている間に、秋田の友人は、何故か生産を止めてしまった。

 そして昨年、スローフードを目指す横浜のレストランが当店にやってきて
「枝豆は、“山形の秘伝”を使っている」と誇らしげに言った。
「えっ!秘伝は、岩手の豆だ!」と言ったが、
調べてみると、“山形県の作付け面積が一番多い”と言うことであった。
 せっかく岩手で開発した豆が、なぜ山形の豆になってしまうのだ。
「むらむらと、なんとかせねば!」わき上がる闘志! 

そして昨年の春「秘伝を、納豆にしてみた。美味しかった」と言う人がいた。
それは「ある農家の納豆製造器でつくってみた。」と言う。
その納豆製造器は、以前から注目しパンフレットを取り寄せていた。
能力が分からないので、ペンディングにしていたが…
その納豆製造器で作った納豆を買いに、有る産直へ行った。
その納豆は、不味かった。なんと言ったって「豆が固い」「粘りがない」
秘伝をこんな納豆にしては、可哀相だ。
美味しいといった人は「賞味期限が切れるまで待って食べる」という
そんな、バカな!
秘伝を納豆にしてそんな売り方をしたら、絶対に売れない。
何とかならないか? 

とりあえず佐藤政行種苗から秘伝の種豆を購入した。
通常の豆の3倍の値段である。
そして昨年8月の末に、大内商店に試作して貰った。
そして、あちこちで試食をして貰った。大変評判が良い。
しかし、この豆で作ったら商品にならない。「高すぎる」
種豆のB品が無いか?しかし、毎年違うBの確率の変動で生産が安定しない。

色々と考えている間に「枝豆の秘伝が出てきた」紫波の阿部幸良であった。
阿部幸良は「枝豆で売れ残ったモノを大豆にする。売り先がないか?」という。
阿部幸良は紫波の長岡、犬草集落で集団営農組合を作っている。
その転作作物として早生・中手・晩生の大豆を生産しており、晩生の品種として秘伝を生産していた。
「しめた!いつ頃出来る?」「年末」という。 

それから、生産の目処がついたので、コンセプトを考えた。
原価を積み上げていくと、売値が100円を超える。
100円を超える納豆はある。しかし、売れ行きがどうであろう?
納豆で売り出すべきか?納豆と違うコンセプトが必要ではないだろうか?
そんなことを考えながら塩でたべる、納豆ではない…
そうか酒の肴だったら、一人前200〜300円でも買う(小生の場合)
「酒の肴の発酵豆」と言うコンセプトが出来た。 

それで有れば、容器は…
あちこちと探した。資材商社・インターネット・あちこちに声をかけたが、ドンドン時間が過ぎる。
それと平行して容器に貼り付ける文面を、前からミクシィで、その表現力に感嘆していたmicannさんに声をかける
「どんなのいいの?ぶっ飛んだ奴?」「当然!」
出来た文章のなかに、「たいこばん」とあった。これだ!
しかし、文字が面白くないと…。
そこへスズキ君が、いた。かれは、何度書き直しただろう。
印刷会社に詰めて、書き直し、ようやく出来た。
そのうちに大内商店紹介の資材商社から、容器のサンプルが送られてきた。
何とか気にあった容器を見つけ。

                                                 

ラベルの印刷をも終え、年末から生産を…と思ったら

“アルアルの納豆ダイエット偽データー問題”
大内商店は、すまなそうに
「生産が追いつかなくて…」と新規生産は、延期された。
いつになったら出来るだろう。二月か?三月か?そんな不安
しかし1月も下旬、急転直下、納豆ダイエットのねつ造データー発覚!

さぁ〜、とりあえず2kg(約50個)
あっという間に三日で売り切れ。
次に3kg(約75個)なんとか4日もった。
それから4kg(100個)。後一日分、足りない。
週に一度の製造で、売り切れが続出した。

 

こんな納豆、食べたこと無い。
大きいのに豆が柔らかい。
大粒なのに、粘りがすごい。
(納豆菌の)株がいいのだ。
かき混ぜて醤油を垂らして一晩おくと最高!
よせられる賛辞は、途切れることがない。

 

2007年3月

国際交流

本日、米国人の高校教師が来た。
来日8年。そのうち岩手に4年だといい
「このお店好き。しょっちゅう来るよ」と盛岡市街の南外れから来るらしい

「いくつに見える」と聞くから「32〜3歳?」と言うと「ノウノウノウ」と言って親指を立てた
「もっと上?」と聞くとうなずいた。
「いくつ?」と聞いてきたので

「アイムかんれき」というと、彼は笑って片手の掌を広げ、もう片手の指を一本出した。

 

そういえば、昔はよくスカーフをかぶったインドネシアの留学生がよく来ていた


そういえば、中国の留学生を雇ったこともある。彼は根性があった。冬でも自転車で坂を漕いできた。
自転車に乗れない雪の日は、片道1時間を歩いてきた。「花に水をやるのは、女の仕事だ」と言っていやがったが…


半年前は、スイスの学者が訪れた。感激して写真を撮っていたが、後からメールで送られてきた
お礼のメールが
書けないので、日本語で文章を書き「これに返事が来ないように返事を書いてくれ」と頼んだこともあった
また英語のメールが来たら、お手上げである(これでも元商社マンである)

イタリアのシェフも来た。今は恵比寿で店を出していると言う

そういえばスイスから嫁いできた人もいる

生産者には韓国からお嫁に来た人が、本場のキムチを作って出している李美淑(イ・ミスク)さんである

東京からくる外人の客で、背の高い老人もいる。よくわからないが「蕎麦を播くので蕎麦用の肥料をくれ」という、

中国の先生や、中国語の先生、黒人も白人も、なんだかわけの分からん国の人もよく来る

しかし、いちばんおもろいのは関西人である。ろくに店も見ないで「ハヨイコ ハヨイコ」とせっかちである。

岩手山日和

「岩手山日和」という言葉があるなら、今日のような日のことを言うのであろう
昨日の霧のかかった、憂さを晴らすような、すばらしい青天である。

        

街角の片隅の青い空に、白いくっきりとした岩手山が顔を覗かせる

                     

そして、時折広がる青い空間には、どっしりとくっきりと岩手山が鎮座する

                      

それでも春子谷地の岩手山には及ばない。あの裾野を広げた岩手山は、「どうだ。かかってこい」というような迫力を持って座っている

                         

岩手はいいなぁ〜。ほんとうにいいなぁ〜。これからが本当の岩手に季節である

自分だけの一本桜も、もうすぐ花を咲かせるだろう

         

そして湖面に映るさかさ岩手山も。もうすぐきらきら光る

                         

啄木が唄う「ふるさとの山」まさにそれ以上の表現はない