ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

豊かな量を求める会

”求める会”の「偲ぶ会」に参加した。
正式には「豊かな食べ物を求める会」の「日野岳唯照を偲ぶ会」である。
「豊かな食べ物を求める会」もう30年も続く会である。どういう経緯か知らないが、
記憶では岩手大学の学生たちが有機農家を応援するという会だったようだ。
その主体の人が山形へ引っ越したり、学生たちが卒業して、地元の主婦が地元の有機農家が主体となって、生産物を分け合ったり、醤油を作ったり、お茶を頒布したり、「土と健康」という雑誌を読み合ったり、食の安全と農業と向き合いながら、食べ物を持ち合いおシャベルをする会である。それもどんどん人が替わっていったりしてメンバーが替わったが、人数的には変わらない。
ようするに農業の「提携」とか、米国でいう「CSA」の元祖である。

そんな”求める会”で、中心メンバーの専立寺の坊守さんのご主人が昨年亡くなった。
一周忌をまえに、偲ぶ会やろうという会である。
小生は、入会20年ぐらいになる新参者である。今まで年に5〜6回開催される行事にもほとんど参加したことがない。
そういえば会報誌に、一本原稿を寄せたぐらいだ。
ほとんど駄目な幽霊会員であるが、会員の人が店にかいものにきてくれたりするので付き合いが続いている。

店を閉めて暇になった。
そして、お寺さんとの付き合いで是非参加しなくては…と思った次第である。
女性ばかり10人ぐらいである、さまざまな手料理を持ち寄って好きなことを喋って準備もあわせて4時間。
玄米の甘酒とぬか漬けを作って持参した。

食いきれないほどの料理と栗ご飯、豊かなのは食べ物だけではない。
豊かな量の食事だ。お土産を山ほどもらって帰った。
あれこれと話をする内容も濃く、至福の時間の情報交換の場である。
長く続くというのは場所の問題だと思う。
気のおけない場所と雰囲気。主催というか中心となる人の人柄か…

ライトでなかったらレフト?

大雨という予報の台風の昼下がり。ポツポツと雨が落ちてきた。
長い北山トンネルに入った。
前を走っているミニパトカーが、なんだか叫んでいる。
”どうしたんや?”
”なに?なに?きこえへん?”
トンネル内で反響して聞こえてこない。
何を叫んでいるのか…ずーっと間合いを詰めた。
あまりにも詰めると、あおり運転と思われる。

そういえば昔、高速道路から降りるとき、パトカーの後ろを走っていた
スピードを緩めるパトカーに気が付かなくて、あっという間に
パトカーの後ろに、近づいた。
パトカーの後部ガラスに、文字が現れた

「車間距離をあけなさい」
どうやらパトカーを煽ったようだ。

そんな事があったので、近づかないようにしているのだが…
何を喋っているのか、わからない
ようやくトンネルを抜け、赤信号でミニパトカーは止まった
こちらも続けて止まったら、おまわりさんが降りてきた
こちらも「ニッ!」と愛想笑いしたが、通じない。
おまわりさんは、口角泡を飛ばして喋った。
「スモールライトはライトではない!」
ニコっと笑いながら一瞬思った。

”ライトでなかったらレフトか…”

眼鏡の奥は笑っていない。そして言う
「トンネル内は前照灯を点灯してください。
スモールライトはライトではありませんから、違反です。」

驚いた、40年近く運転して初めて知った。
トンネル内は、スモールライトでは違反だったとは…

蕎麦屋の二階

とりあえずビール!
と頼むと…
煮物とねぎとろが出てきた。

蕎麦屋の二階である。

「これでおしまいです。」
と言って、里芋のずんだと
焼き魚が…

  本当は、蕎麦屋だからもっきりか…熱燗を頼みたかったが…
夏は、暑い。夕暮れ時のムッとした時間帯
やはり、最初はビールで…
その次は…友人は「焼酎のそば湯割り」という
こちとらは、やはりまだまだ本調子ではない
「焼酎の水割り」を…

蕎麦屋で酒を飲むのが夢である。
都会にいたときは、当たり前のように呑んでいた。
「得意先に出かける」と言いながら…
故郷に戻ってくると、それができない
なんと言ったって車がないと身動きが取れない
まして自営業は、いつ仕事で呼び出されるか…

だから1月4日は蕎麦屋で酒を日中から呑む日に決めてある。
ところが友人から誘いがかかった。
「三人で一緒に飲もう!5時に待ち合わせ…」この友人は土木屋である。
もうひとりは歳のとった林業家である、そしてなんでも屋の小生と…
業界の違う気のおけない3人が、蕎麦屋の二階で酒を酌み交わす。
話しは…
 千葉の大停電と林業。
 メガソーラーと土木
 ラグビーと地域活性化…
 エネルギーと地球の温暖化
 木工と障害者のしごと
 子どもたちと教育
 日産とゴーン
 原発と賄賂
そしてこれからの政治…

きちんと聞いて反論し、お互いにリスペクトし、改めて蒙を啓かれた。
話すことの尽きない至福の三時間である。

江戸時代は逢引の場所であり、大人の密談場所
西洋から喫茶店が入ってくるまでは、みんなのたまり場
今は、寂れてしまったが、床の間付きの静かな会話の場所
忘れ去られた蕎麦屋の二階を、もういちど…

日々の朝食

玄米秘伝豆ごはん100g
白米秘伝豆ごはん100g
秘伝味噌「豆蔵」の味噌汁
(具 豆腐・油揚げ・葱)
茶碗蒸(豆腐入り)
薩摩芋の甘煮
茹でブロッコリーのマヨネーズ和え
切干大根と人参・薩摩揚げの煮
茄子と梅干の精進そぼろ
自家製ヨーグルトかけ林檎

朝食である。
食道がんの手術をする前の5年ほど前なら、多分10分もかからなかっただろう。
今は、これを朝6時頃から1時間半ぐらいかけて、食べきる
いや、食べられなくて、残すことも有る。

いつも、ほとんど朝は、ご飯である。
ご飯に味噌汁という典型的な和食

早朝4時に起きて、自分で作る
厚削りの宗田鰹を鯖節を煮出して作った味噌汁。
秘伝豆の豆味噌「豆蔵」を溶き、豆腐と油揚げを入れる。
ご飯は、圧力釜で秘伝豆と玄米を一緒に炊き上げて小分けして冷凍
低アミロース米「きらほ」の玄米と、ひとめぼれの白米。
そして味噌汁の出汁をとったときの残った出汁に、卵を溶いて茶碗蒸し
中には豆腐を入れる。

あとは魔子様が前日に作りおいた惣菜を、少しづつ小分けする
今回はあさイチでつくってみせた、茄子と梅干の精進そぼろを作ったようだ。
そして自家製で増殖させたヨーグルトに果物。

朝食は、食べないという人がいる
朝食は、パンで…という人がいる

考え方は色々有る。習慣も色々とある。
30年まえ断食道場に30日間こもった
10日間徐々に減食し、10日間断食し、10日間もとに戻すという30日
断食中も水を2リットルと葛湯は欠かさない。
人間の体は、いつも動いている心臓と臓器、そして脳、これらが止まるときは死
生きているときは動いている、その動くための補給は食である
安定した食が、健全な身体をつくる。

新米の季節

問い合わせがあった

以前、三ツ割の食堂をよく利用させていただいていました。
手作りでおいしく、食材にこだわっているところが安心で良いなと感じていました。
このような食堂が増えれば良いのにとも思っていました。
今回、質問とお願いがあり、ご連絡させていただきました。
①以前「今すり米」を購入していました。
食堂で食べたご飯がおいしかったことと、その場で精米していただけたところにも魅力を感じていました。
今は販売していないと思いますが、宅配での販売をお願いできないでしょうか。今、赤ちゃんがいまして、お米を購入するのが大変だなと感じていまして…
宅配していただけたら有難いなと思っていました。
また、その際に7分づきに精米していただけないでしょうか。
勝手なご連絡ですみません。
急ぎではありませんので、もし良ければお返事いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
②「今すり米」は農薬を使用しているとお聞きしていましたが、種類や使用料はどの程度でしょうか。
お米は主として食べる物ですので、安心安全なものを…と強く思っていますが、生産者の方々のご苦労を思うと、全ての農薬が良くないとは言えないと思っています。
農薬については様々意見がありますが、こびる食堂さんの思いがありましたら(今すり米を使用している経緯など)教えていただければと思います。

返事をした

昨年までお米(今すり米)は、沢内の「ひとめぼれ」を提供しておりました。
岩手の米は、他県の米に比べて農薬使用量が大変少ないのです。
岩手県は行政指導もあり、農薬の使用量が他県に比べて半分以下と聞いております(岩手県農政部より)
ようするに岩手県は温度が低いために、雑草もそんなに生えない。虫も飛ばない。
後は生産者が生育を見ながら稲と対話をして農薬を散布するかの判断をしているかどうか?また農協や農薬メーカーの言われるままの散布をするのではなく、自分で判断して適量の散布することができる農家を当店では選んでおります。
 また現在は「きらほ」という品種の米を在庫して販売しております。
岩手県が奨励している冷めても美味しいお米という触れ込みです
 温暖化で岩手も気温が上昇しておりますが、他県よりも低温で、
また稲作地帯は風が吹き抜けて病気になりにくく岩手産を選んでいれば、間違いないと言っても過言ではありません
(またはきちんとした生産農家を選んでいれば…)
無農薬と言っても、上流から農薬を含んだ水が流れてきたり、空中散布で風にのって流れてきたりしますので完全ではありません。
また有機農産物という証紙をはったものは、その取得費用から高価格になりますし、実態が不明朗です(今の有機栽培は、無農薬栽培ができる環境にあることを証明するだけで、商品が有機栽培だと証明するものではないのです。)
当店では、できるだけ岩手県産の近くの農家で人柄が分かる人と取引しております。そんな農家の人達との付き合いの中で仕入れをしてきております。
まだ、お聞きしたいことがあれば連絡ください。

ふたたび連絡をした。

お返事ありがとうございます
今日のNHKのあさイチをみていて思い出したことがあります
やすいお米は、混米しております。
昔は、味を一定にするために新米と古米を混ぜ合わせて一年を通して一定の味を出す技を精米所が持っておりました
今は、古米や小米を混ぜ合わせて安くするための技になっております。
ご飯を美味しく炊くには「粒ぞろい」と言って粒が揃っていることが大前提です。
粒が揃っていると隙間ができてそこを熱風が通り抜けて均一に炊きあがるからです
調理の基本は均一の加熱です。
その証拠が炊きあがったときに表面にできる「「カニ穴」です。これは、下から蒸気が上に抜けた証拠です。
あまりにも安い米は、それだけの理由(古米・小米との混米)があります。
安くても10kg3000円以上(去年の税抜店頭価格)が適当だと思います
もしお問い合わせいただけたら、お届けいたします。

ラグビー考

毎日、高濃度のラグビーを見る機会が与えられて、幸せである。
心のなかには、仕事の一抹の不安があるが…
そのおかげで、ついつい仕事のことを考えながら見てしまう

たとえばスクラムである。
昔は、絵で見るしかなかった。
今は、ビジュアルに見ることができる。
スクラムを組む姿勢、そして足の角度、各ポジションの組み方。
おまけに今は、真上から見ることができる。
これは、へリコプターか?ドローンか?
それとも、カラスか鳩にカメラを積んでいるのか?
と思ってしまうのだが…ちらっと見えたのは、
どうやらケーブルを上に張り巡らして、カメラを動かしているようだ。
いやおかげで、すべて手にとるようにわかる。
すごいものだ。

密集を走り抜けるのでも、
どこでステップを切って
ハンドオフ(手を叩いて相手を押しのける)
で叩き落とすのか…
また、そのやり方や密集の様子が、
後ろから前から下から、自由自在に映像が流れる
すごいものだ。

ラグビーの基本ルールは、前にボールを落とす、投げる、のが禁止である。
そしてボールよりも、前にいてもオフサイドになるから、
ボールよりも後ろに、戻る意思表示をしないといけない。
これだけである。
だから、これだけは言える。
ボールは、ボールを渡した人より、必ず前に出ないとゴールは目指せない
つまり、チームプレーと言いながら、
一人ひとりが、前に出る強い力をもっていないとゲームにならない
ラグビーの精神だという「one for all all for one」は
全員のために一人が…、一つの目的のために全員が…
「皆のために、一人ひとりの強さと、一つの目的に向かう団結が求められる」
のである。しかし、ラグビーはポジショニングによって役割が違う。
大きい人・俊敏な人・足の早い人・力のある人・
それぞれの人々が、その役割を発揮して目的に向かう
ラグビーの基本というかボールゲームの基本というか、チームプレーの基本
であり。それは今の社会の企業のあり方にも通づるのではないか?

と思いながら、それが通じるのは大企業だけだ。
地方の中小企業は、ひとりひとりの弱さを皆でカバーして、
みんなで達成する喜びを分かち合うのことなのか…と思う、

働き方改革

宴会には出ない。外食もしない。
食べ放題とか、飲み放題とは、最近縁がない。
そうなのである。
一人前が、食べられない。そして一人前が呑めない。
(お前が呑めるのは3人前だろう!というツッコミは最近通じない)

食道を切除してから胃を伸ばして、喉とつないでいる、通り道が狭いのである。
つまり、ラムネの玉が落ちていかないあの構造である。
朝食は、6時頃から食べ始め、8時過ぎに終わる
夕食は、5時半頃から食べ始め、9時過ぎに終わる。
そうしないとすぐお腹が(胸が)いっぱいになって食べられないのである。
 量が食べらないのならいいが、最低カロリーの摂取もできない。
「カロリーメイトを食べろ」という意見も、ないこともない
それで食事の楽しさを、味わえるのか?と思う
「いろう」という医療技術が有るという。
要するに、胃袋に直接栄養素をいれていやる、という方法らしい。
そんなのは、生きてるシカバネだ。
そんなのをするくらいなら”人工呼吸器を外してくれ!”と言いたいが、
ひょっとしたら、魔子様は、いそいそと喜んで、外すかもしれない。
冗談だ!冗談!


何の話だ?
そうだ、それなのに宴会に参加した。
いや地元食研究会という名の宴会だ。
秘伝豆の地元食だ。



秘伝豆は岩手の豆である、というか岩手で育種開発された豆である。
ところが都会では「山形の秘伝豆」と言われているようだ。
それは山形県の枝豆は、”だだっ茶豆”の早生。中手のあと、
最晩生に「秘伝豆」を県が主導して、全県で取り組んだせいである。
作付面積が、岩手が1としたら、山形は100だと言う。
もう岩手の豆とは言えないほど、差をつけられた。
それを量や売上では、山形に負けるが、
文化として勝とうというのが当店の戦略である。

その立場上、これは出席して一言・三言・小言を言わないと…
と思って醤次郎(醤油)豆蔵(豆味噌)たいこばん(納豆)を。
お土産にして参加した次第である。
その他に当店で販売している秘伝一家は、豆太郎(秘伝乾燥大豆)
豆平(乾燥打ち豆)米蔵(米味噌)およね(米麹2倍味噌)貴奈子(きなこ)
があり、まだまだ進化中である。

昔の人達は見た覚えがある。
味噌玉を、藁葺き屋根の太い梁にぶら下げている風景を…
あれは豆味噌を作っているのである。
豆を煮て丸め、縄でしばって天井の梁に吊るす。
家に住み着いている麹菌を付着させ、それをおろして塩を混ぜ合わせ。
樽に漬ける。昔の豆味噌の作り方である。
ところが、その製法は衛生的に許可にならない。
個人で作る分には良いが、市販商品としては販売できない
そこで殆どが、米味噌に変わってしまった。
現在、日本の豆味噌は、名古屋近辺の八丁味噌だけになってしまった。
そんな秘伝豆味噌を、復活させようというのが「豆蔵」である。
唯一軽米町の大黒味噌醤油が豆味噌の製造許可をもって、ほそぼそと続けている。
大黒味噌で作った豆味噌の「豆蔵」は、味噌汁の味噌で当店で大評判である。
当店の味噌汁を飲んだ人は、みんな豆蔵を購入する。
その味噌汁は。厚削りのソウダカツオと厚削りのサバブシを
ボンボンと煮出した出汁を使っている。
それは、蕎麦屋の出汁の作り方である。
つまり出汁とマッチングすると、ベストショットなのである。
蕎麦屋の出汁は、蕎麦の香りに負けないように濃いめの出汁をつくる。
秘伝豆の豆味噌は、香り高い豆のために、この出汁と相乗効果を出すのである。
日本の文化は出汁のコク・旨味の文化である。
その文化を蔑ろにしているのが、出汁入り味噌と言い、香りを殺してしまうのである。
(長期保存するために、熱殺菌しているから麹菌が死んでいる)
出汁を何でとるか…どのように取るか…様々な技の結晶が和食なのである。
技を身に着けて、腕前を上げ、人に喜ばれ、働きがいの有る…
まさに、本当の日本の働き方改革なのである。

人生には「まさか」という坂が有る

以前。魔子さまに笑われた。
「何を泣いているの?」と言って
あのときは、釜石の7連覇がかかった日本選手権だった。
足を痛めた松尾が、国立競技場で足を引きずりながらゴールに向かって走って行ったときに不覚にも涙が出た。

「ラグビーを見て泣く人を初めて…」と魔子様は言う

今回も、ひょっとしたら、そんな場面に遭遇するかもしれない。
最近、涙もろいのだ。
とりあえず、そうなっても良いようにティッシュケースをそばに置き、
前半からビールを飲むと、途中で席を立ちたくなるから、後半からにしよう。
そして前半は、乾き物で濃いめの珈琲を飲み、
後半は、ぬか漬けとホタルイカの酢味噌あえ、北寄貝の刺し身、
スポンサーに敬意を評してハイネッケンが無いので、ジョニ赤の黒ビールを
それも切らしたので、しかたがない赤の金麦を…
準備万全、テレビの前の椅子に座った。
魔子様に「客、電話、一切でない!」と強く伝えて…

しかし、いつの間にアイルランドはランキングが世界二位になったのだろう。
たしか昨日までは
「世界一位のアイルランドと対戦する日本は…」と言っていたのに…
と思いながら
相変わらず大きな大きな体格の外国選手に立ち向かっていく日本選手と
外国人でありながら日本選手になりきって戦う連合チームの試合に
「無理だな」
前半だけ、なんとか小差でもって、
「体格差をもろともせずに、善戦したね」
と声をかけて、あげるだけだ。
あんなに大きな体に持ち上げられ、叩き落されて…
「どこまで善戦するか?どこまで少ない点差で行くか…
どこまで行くか…
前半まで、もつか…
後半、半ばまで行くか…
え?あと10分!行かない。えっ!

人生には、まさかという坂があるが…
ラグビーには絶対にない坂が、「まさか」である
いやぁ〜驚いた。滂沱と涙が溢れた。
泣いていないのは、選手たちだけだった。
「必然だ」と…

海よ、もうノーサイドだ!

いつもなら釜石に駆けつけているのだが
長いこと歩けない足とスタミナ。
短時間にトイレに駆け込む尿意。
じっと我慢の自宅のワールドカップが静かに始まって、一週間が過ぎようとしている
そして、改めてラグビーを知った。


ラグビーの観客席は、敵味方が一緒だ。
だから観客席のウエ〜ブが、成立しないという。
見ていると、最初起こるが…途中で消える
なるほど…

 サッカーのレフリーは、厳粛、且つ独裁です。
その為、判定や、いきなりのイエロー・レッドカードに選手の暴言やブーイングだけでなく、
観客同士の暴動(戦争迄?)に繋がることも有ります。
また、試合中のレフリーを欺く、シミュレーションも巧みですが、
芝居がバレるとピンピンします。それもサッカーの魅力という人もいます。
 一方、ラグビーのレフリーは、信頼、且つ尊敬です。
試合中は仲間や相手チームだけでなく、レフリーに対しても強いrespectがあります。
サッカーのタッチジャッジは、ラグビーではアシスタントレフリーと言われ、
レフリー達はいつも連携してます。
それでもわからなければTMO(映像判定)を使用します。
選手達は判定に従い、観客からのブーイングはありません。
試合中も、レフリーは厳しいながらもフレンドリーに捌きます。
それは、反則を見つけて罰を与えることよりも、選手の安全を守りながら
スムーズに続行することを、目的としているからなんです。
なるほど…

海よ、もうノーサイドだ。
海は。厳しい友である。

子どもたちに教えてもらった。

目標を持たないという目標

20年前「身土不二いわて」という会を立ち上げ事務局をしていた。
いつの間にか消えた。
と言うよりも事務局長自身(小生)が、入院の回数も重ね、
体力・気力ともに衰えた。と言うか…

「身土不二いわて」は農民と市民の交流団体という位置づけだった。
商品の売買は取り扱わない。
そこから生まれてきたものを大事にしよう、というコンセプトだった。
組織であって、組織ではない。
いつでも入会しても、いつでも退会してもいい、という団体だった。
長く続けるのが良いという固定観念が有る
人を集めて拡大していくのが良いという固定観念が有る
多分、それは拡大経済社会の自縄自縛の固定観念ではないか…

「身土不二」という言葉は身体と土は離れられないという概念である
つまり人は、土にへばりついて生きていくという言葉である
所詮、大きくならない、所詮、離れられない。 所詮、動けない。
ということである。

ところがいつの間にか、多くの人は目標を掲げ、成長して頑張るという生き方が良いという方向に行った。(西洋との開国以後)
当然、人間の集団である組織も社会も、そうなっていった。
 身土不二いわてを解散するときに一人の中心人物が
「目標のない組織なんて続かない」と言い放った。
全くそうなのである。続けることが目標ではない。
目標を持たないことが、目標なのだ。

今の社会、目標を持って頑張るという生き方が息苦しくなってきた。
だんだん、息苦しい人達が増えてきた。
そして多くの人は権力(政治・経済)にすがり、組織に頼ろうとする
現在の資本主義社会の組織は、拡大していかないと、使命を果たせない。
組織の拡大は、人と人を縮小させ、息苦しくさせる。悪循環である。
縮小していく組織は、多くの人に衰退というイメージを与える
衰退は悪いことだというイメージ、衰退でもいいではないか?
イギリスは、植民地から品格有る撤退を成し遂げ、
今でも友好関係を保ちながらリーダーシップをとっている。

従来の「成長」や「発展」という言葉が、おぞましくなる社会。
それが、これからの目指すところではないか?
新しき組織、新しき経済、新しき社会が今求められる。
と思うのは、思いすごしだろうか…