ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

カテゴリーアーカイブ: 生産者と共に

シベリア・カサブランカ・マレロ

シベリア・カサブランカ・マレロ

この名前を知っている人は、相当の百合通である。
(百合通=白百合学園に通学している人ではない)

先日、沢内に行ったとき友人が忙しそうに家族総出で百合を箱詰めしていた。

友人は、「カサブランカが終わってシベリアを詰めている」
と言ってマレロを、お土産にくれた
「お店に飾ってくれ」と

(百合の名前はしゃれている。シベリア・カサブランカなどとしゃれた地名が着いているが、間違っても「仙北町」とか「南大通り」とかの名前はつかない。不思議だ)

百合を貰うのは嬉しい

しかし、百合を売るのは、大変だ
蕾で出荷しても、お店で花が咲く。
花が咲くと、中の花粉が花びらに着く
そうなると商品価値がなくなる

花が咲いてまだ花粉が開かない(?)うちは花粉が飛ばない
その時に取らないと、アウト

なんとも世話が焼ける花である
いつも沢内の有馬富博から、カサブランカを出荷してくる
それを花が咲かないように冷蔵庫に入れ、少しづつ店に並べる
”あの花粉を取らないと…”と思っても…うっかり客の応対をしているとチャンスを逃す
百合は、蕾のうちに売れて欲しい!と思う今日この頃です

消費税増税

ソフトクリームの機械が調子が悪い
メンテナンスの人の話だと
「部品を交換しないと…」という

ソフトの販売を、4〜5日休んだ。
その間に何人の客が来ただろう?
一様に、がっかりして帰った。
来ない客もいる。その人は
「いつ治るのですか?」と電話をかけてくる
”賢い!”
しかし、そうまでして食べたいと言うほど、人気のソフトである

メニューに、「岩手で一番美味しいソフトと言われている」と書いた
実際に、ある客に言われた
「ソフトが好きで、岩手のソフトを食べ尽くしたが、ここが一番美味しい」
そしてある人は
「人気のある安○スキー場のソフトに味が似ている」と言う
そこのソフトは、同じ手法だが、材料が違う

普通ソフトクリームは、「ミックス」という原材料を機械に入れる
そこへ、ゴマやイチゴなどのエキスを入れて、ゴマソフトやイチゴソフトができる
この「ミックズ」というのが、食わせ物で、様々な化学合成物が入っている
ところがコレが入らないと、固まらない、なめらかさが出ない、などソフトクリームの原点である
このミックスには「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」と三種類ある
乳固形分で分けられるのだが、アイスクリームが一番乳固形分、乳脂肪が高く、そして値段が一番高い
そのアイスクリームを使用して、田野畑の山地酪農の牛乳や、岩手町の菊池牧場の牛乳を、半分混ぜ合わせているのが、当店の牛乳ソフトである
(安○スキー場のソフトは、M牛乳を使用していると聞いた)
そして、カルピジャーニーという世界で一番のソフトの機械で作っている


ようするに最高の機械と原材料を使って、化学合成物質の摂取を極力減らす努力をしたのであるが…
この牛乳ソフトの弱点は。すぐ溶けるという事である
特に今年の夏のような灼熱のときは、食べるそばから、したたり落ちる。
食べる速度が遅い子どもや、話が長い大人は、したたり落ちるのを嘗めるようにして食べている

このソフトが、たったの200円である。
採算が合っているのか?と言われるが合っていないだろう
買い物帰りに、ちょっとつまむ客寄せソフトで企画したのだから…
それなのに「機械治りましたか?」と電話で問い合わせがあるのは、
嬉しいようで、嬉しくないのである

 

ようやく機械が治った。
かき氷は25度以上になったら売れる、25度以下ではソフトクリームという
ソフトの季節だ。
そろそろ消費税と一緒に、値上げを…
なんて無策の管政権と一緒にしないで欲しい(怒)

肌が悪い

「なんで、こんな値段なんだ?」と魔子様に言うと
「”肌が悪いから、自信がない”って言うの…」
「肌が悪くて自信がないのに化粧で隠して歩いているのが、一杯いるじゃないか(?)」


大根の話である。大根足の話ではない。

 

門の吉田紀子さんは、農業を熱心にやってい旦那に先立たれ、義父と義母の手伝いをしながら、店に野菜と林檎を運んでくる
あまり相場とか、自分の畑でやっている農産物を知らない
大根は、今高い
市販価格が200円近くする。それが50円である。
”甘大根”と言って、みずみずしくて甘い大根なのだが…漬け物にも向く
義父に「肌が悪いから安くして…」と言われて来たのだろうが…

農家は、100円と言うのが目安である。
良い物が採れれば120円、採れなければ80円
相場は関係ないというよりも、知らない

その目安というのが外観である。
そもそも味ではなく、外観で値段が決まると言うことが問題なのだが…
農協や市場が、規格を重視して、都会で
「おらほの大根は、こんなにきれいだ」という競争になってしまっているからだろう

田舎は「あの人の作るのは大丈夫だ」
「あの畑は、大根に向いている」

そんな価値基準で決めて欲しいモノだ…

米余り対策

先日、八重樫真純の家に行ったときに

「値段が下がってよ〜」
「どうしたの?」
「米が余って…、所得保障で…足下を見られて値段があがんね」

どうやら所得保障は、諸刃の剣らしい
 

農林部の次長は
「余剰米をエサ米に回して…、でないと来年の作付けが大変なことに…」

そこで、無い頭を絞って、米の販売促進法を考えた

①軽犯罪でもしょっ引いて、麦飯でなく白米をたらふく食べさせて釈放する

②刑務所は、白米の食べ放題で、長期留置者・大量摂取者は、表彰して留め置く

③料理研究家に頼んで「チャーハンライス」「カツ丼ライス」「玉子丼ライス」を流行らす

④猫には、正統派食事を与える、ご飯に味噌汁のにゃんこライス(猫缶禁止)

⑤農林省の食堂は、「ご飯定食」のみ、食が進む梅干し、とタラコのおかずを付ける

⑥農協の職員は、給料の代わりに米を支給

⑦盛岡だんごを全国ネットで展開する(団子は米粉)

⑧入管で外人を教育する「パンを食べると馬鹿になる」復唱しないと日本に入れない

⑨動物園のエサは、全て米にする(エサ米)

⑩瞬間接着剤禁止にする、全て糊は、米をつかう

 

だいたいこんなところで米余りが解消出来ないか?

出来ないだろうな(泣)

脱ぎ方

「きよのり!」とタイヤの陰にいた田中清憲に声をかけた

声がない

どうしたのか?と思ってタイヤの陰を覗くと…

なんと…

ややこしい脱ぎ方をするな!

集荷に回っても、ほとんど農家はいない、
忙しく畑で、作業をしている
8月9月と農家は、忙しい
夏野菜の収穫と、秋野菜の種まきであ
秋野菜の種まきと言っても、夏野菜の後を片付け、肥料を降り、畝をたてる
それを夏野菜の収穫をしながらの作業である
秋野菜は、霜との時間の戦いである
霜が降りる前に収穫できるように種を蒔かないといけない
それがだいたい9月の中旬までであろう

10月に播けるのは、寒締めホウレン草、春に収穫する玉葱、ニンニクぐらいだ
だから集荷に行っても、農家に声をかけない。忙しいのが分かっているからである

岩崎善隆の家では、遠くで奥さんとお嫁さんが、何か播いている

そーっとしておこう

話し始めると長くなる

今日も岩手山は、覗くように農家の仕事を見守っている

B級グルメ

北上に行った。
小生が幼少のみぎり(酒も煙草も、しらないころ、いや知り始めたころか?)住んでいた街である
人口3万にの何というものが無い街であったが
今や、盛岡に次ぐ岩手の第二の都市である
そこで、こんなイベントが開かれるという

なんでも「北上コロッケ」を売り出す為のイベントらしい

以前、と言っても20年以上前だが、文春文庫に「B級グルメ」というシリーズが有った
高くて美味しいのは当たり前。安くて美味しいのがB級という店の紹介本だった
それを片手に、東京中あちこちを食べ歩いた。
別に食べるために歩いたわけではないが…
営業をしているときに、「昼飯をどこで食べるか?」
その本を参考にして、回る順番、行く方向を決めたのである

長い行列のすえに、ようやく入った初めての店で
「大盛!」と叫ぶと、店中の客が”ジロッ”と見た
出てきたのは、洗面器ほどの大きさの丼に、山のようなラーメンだった。
必死で食べた。
がつがつ食べるその姿は、周りの人の興味津々の視線を浴びた
”常連だから、食べられますよ。フン!”と言った感じで完食した。
それから二度と、その店はいかない

おかげでデブになった。
そんな重いで(?思い出)のあるB級グルメであるからコレは出店しなければ…
と青年会議所の理事長の誘いに乗ったのである。
その出展者の事前説明会が、北上であった

当店の目玉は、”しょっつるお握り”である
羽釜で炊いた白米を握り、しょっつるを塗る、そして焼き上げる
香ばしい香りと、しっかりと魚の出汁が効いたおにぎりである
アンケートに「毎日でも食べたい」と書いてあるほど、ファンは少ない(?)

ようするに、初めての食べ物には、なかなか手が出ない
ところが、食べるとやみつきになる。
そんなお握りであるが…

”そうだ新米が、ひょっとして出回るかも…”と八重樫真純の家に行った。
八重樫真純は「早く仕上がって…」
例年なら10月にはいる稲刈りが「9月20日ごろには、刈れそうだ」と言う

これで「新米のしょっつるお握り」ができそうだ

*「しょっつる」とは何だ?と言う方がおりますが…
 多くの人は「しょっぱいつるっぱげ」と思っていますが…
 違います。
 しょっつる〜塩魚汁、北陸では”いしる”とか”いしり”といい
 秋田では、ハタハタや雑魚の塩漬けの浮き上がってきた汁です。

これがうまいんだなぁ〜、
なぜ三陸が有るのに岩手はないのだ!(怒)

北上は、秋祭りのようである、
帰りの弊衣破帽号には、乾いた心地よい風が流れ込んできた
ようやく岩手も、長い夏が終わった。

ない物が欲しい

千葉忠栄は
「小菊を採るので、小松菜と水菜の苗を植えられなかった。今月はお休み」

遠藤幸悦は
「風邪でダウン。今日、荷物が出せない」

様々な理由で、農家が急に出荷を休む
もっともなのだが、店にとっては痛い
あてにしているからである。

大きな農協系や行政系の直売所は、一人一人がどうあろうと関係ない
同じ商品を何人も出すから…
ちいさな直売所は、一人が休まれると品揃えが出来なくなる

道ばたの直売所なら、関係ない。
通りすがりの客は、あてのない買い物(安かったから、新鮮だったからと…)をするからである
街中の直売所は、あてにして買い物に来る
わざわざ電話で「○○今日は入ってますか?」という問い合わせが、しょっちゅうある
客は、メニューを考えて、買い物に来る

こんなに流通が発達していない時は、店にあるモノでメニューを考えたモノだが…
あるモノでメニューを考えるという、”精神の習慣”(?)が無くなったのだろうか?
冷蔵庫の隅に残っているモノを、上手に利用する智慧はどこへ行った!
だから大量の家庭ゴミが出てきて、処理のために多額の税金がかかる

「あるモノを買おう!」と大きな声で言いたいが…
それでは客が減る(泣)

「ない物を求める」のが消費者である

無かった雲が、小一時間の集荷の間に岩手山を覆った

ブルーム

藤沢精悦から、この暑さでトマトが出てこない
ここ2回続けて…
出てきたのはブルームの胡瓜とブルームレスの胡瓜。福耳ピーマンと千両ナス。

胡瓜農家は、ほとんどが接ぎ木の胡瓜を栽培している。
(自根胡瓜は、家庭菜園用と自給菜園でしか見られない)
その胡瓜を接ぐ台木によって、ブルームとブルーレスができる

ブルームというのは表面に粉を吹く(曇っている=ブルーム)ということで、品種ではない
”黒種の胡瓜”の台木に胡瓜を接ぐことによって、粉を吹く胡瓜になる
ブルームレス(曇りのない=ピカピカ)というのは、粉を吹かない胡瓜で、通常それが流通する
コレは台木にカボチャを接いているのが多い

一時期、ピカピカの胡瓜(ブルームレス)は、美味しくないと言われた
台木にカボチャを接いているので、「かぼちゃの味がする」と言われたモノだ
たしかに、そのような事があるが…
農家にとって、長くとり続けないと、お金にならない
苗代から資材、肥料。農薬等の金がかかる
カボチャの根に胡瓜の苗を接ぐと耐病性を高め、長くとり続けられるからである
胡瓜は、病気(主にベト病)に弱い。すぐダメになる。
(家庭菜園では、農薬をかけないので取り始めてから一ヶ月ぐらいしか持たない)
胡瓜農家は、雨が上がったら農薬を散布する。
胡瓜の無農薬は、本当に難しい

「粉を吹く」というのは農薬が付着しているイメージを与える
実際は、地中から吸い上げたケイ素が、実を守るために吹き出すのである
だから粉が吹いていない胡瓜(ブルームレス=ピカピカ)は、表面を堅くして実を守る、そのため皮が固くなる
味はカボチャの味がして、皮が固い、というのは流通している胡瓜のほとんどであるが
今の人は。胡瓜本来の味がわからないので、流通している
分かる人は、粉を吹いている昔ながらの胡瓜を欲しがる
それが黒種胡瓜を接いだ、ブルーム胡瓜である。

藤沢精悦は、二種類の胡瓜を栽培している、品種は夏すずみである。
 

そんな藤沢精悦の畑は、北上川に近い砂壌土である。
畑はこの暑さでカラカラに乾き、秋の里芋は、今にも暑さでしおれそうである
この辺の里芋は、津志田の里芋といわれて美味しい
 ブランドの「二子の里芋」は。本来、北上なのだが…
花巻農協に合併されて、花巻でも「二子の里芋」が作られる。
金になれば、何でも良いのか?
 

  

わざ

稲が相当倒れている

あちこちで

ゲリラ豪雨と言う奴だろうか

今倒れると”穂発芽”して収穫できない

基本的には、肥料過多で稲の重みに耐えられない栽培技術の問題である

第5節間が伸びるときに肥料が効き、伸びすぎるとこのようなことが起きる

この辺の理屈とその前の元肥や追肥の散布の時期と、種類を選ばないといけない

品種改良によって短桿の稲が作られて、そういう技術が失われてきているのだろ

それに比べて渡辺晴久の陸羽132号は、穂の重みにしなるような見事な姿だ

左側陸羽132号

右側あきたこまち


 

トマトが足りない

「トマトが,こんなにちっちゃいだもの…」と藤沢精悦は,親指と人差し指を丸めた

ハウスのトマトには、実が付いていない

田村久一は、「5段は花が飛んだ。9月はトマトがない。」という

高温障害である
別にトマトが無くても生きられるが、無いと言うと欲しがるのが消費者である
「2010年夏は観測史上、もっとも暑い夏だ」というニュースが流れ、ここ盛岡でも8月の温度は、今までの記録を塗り替えた

日中暑いのは、植物にとってそんなに影響がない
それよりも夜温が高くて、日中との温度差が無いことが問題である
植物は光合成で、ブドウ糖を作り出し、地中の窒素を結びついてタンパク質をつくり茎や根を伸ばす
光合成のブドウ糖が、地中の根に行く夜間、温度が高いと根ではなく、草体の維持に使われる

人間だって一緒である
「暑い夜は、汗だらけになって子供を作るより、じっとしていたほうが…」
そこで人間は、クーラーをかけて…
植物の場合は、灌水や寒冷紗をかけて

露地で栽培するのは、自給菜園か家庭菜園ぐらいである
出荷用のトマトは、ほとんどがハウス栽培である。

ハウス栽培は、温度管理や水管理がしやすいが、高温になると温度を下げることが出来ない
温度を下げると言うことが、一番エネルギーを使うし、単価の安い農産物に高価なエネルギーを使うようなことは出来ない
それで遮光をするために寒冷紗、蒸発潜熱を利用する灌水をする
ところが、その程度では、温度が下がらない
トマトの栽培適温は、日中25度夜温が15度以下であるが、そんな温度は今年の夏はない
8月盛岡の最低気温が20度を割ったのは、一日だけである

そろそろトマトが切れてきた。

    

盛岡の暑い夏は、まだまだ続く。

カテゴリーアーカイブ: 生産者と共に