ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

カテゴリーアーカイブ: 生産者と共に

とっついたばかり

「とっついたばかりです」
と渡辺晴久は、籾すりをしながら”稲刈りを始めたばかりだ”と言った

雨で稲刈りが出来なくて、お母さんと一緒に、籾すりをしていた
「陸羽は。なんぼ採れた?」
「83袋です。注文は84袋だったのですけど…」

陸羽132号は、わしの尾酒造で純米酒にしている

一番ちいさいロットで84袋(42俵)なのだが、今年は豊作かと想ったら、案外採れなかった

「少ないけど…。どうするのだろう?」と彼は困ったように陸羽の米袋を見上げて言った

今年は、高温で,高温障害はあるが、量は採れるだろうと思ったがそうでもない

夕方、米を納品にきた武田哲は。
「まだ自分のは刈っていない。他の人の稲刈りをしているが…平年作は採れない
春の低温で分けつが進まなかったようだ」という

そうだ余りにも夏の暑さが厳しいので、春の寒さを忘れていた
収量に関連するのは、6月7月の分けつと8月9月の積算温度である
籾に十分にデンプンが溜まるのは積算温度の関係であるが
肝心の籾数は、春の分けつ(稲の茎の増殖)が問題である

どうやら今年は、高温障害よりも、分けつの少ないのが、大きな影響を与えるかも知れない

これでもか?これでもか?

ここへきてキノコが豊作である

 

  

これでもか?これでもか?

と集まってくる。売り切れるか?と思っていたが…
いつの間にか無くなっている
 

以前は松茸が出てきても、なかなか売れなかった
と言うよりも、松茸を期待してくる客が来なかった
「岩手山の松茸が欲しい」などと言う客がぽつりぽつりといるだけ
しかし、岩手山と限定されると、モノが無い

昨年くらいから、だろうか?
松茸が売れ始めた
生産者が「いくらでも良いから、売ってくれ」と持参してきた
今年はそれに。
「会社に勤めているが暇な時間に松茸を採っている
今までは人にやっていたから、少しでも金になれば…」

それまで当店の客は、良い出汁がでる雑キノコが主力だったが
こんな生産者が集まってくると、松茸も求めやすい価格になってくる
岩泉の本場は、相場で動くが…
うちの店は、売れる値段で動く

今朝の地元紙に、
「松茸豊作。キロ4万円から3万代に…」という記事が載っていた

岩手山の人々

20101001120241.jpg

カメラを忘れて、出かけてしまった。
携帯からblogに送った写真です。

今日は秋晴れのなか岩手町に向かう
岩手町の田中清憲の奥さんは、なにやら若いイケメンと嬉しそうに話している
「農協の共済の人ですよ」といい
「いまうちの人は、稲刈り。面積が小さいのでバインダーで刈ってるの…。
明日、助っ人がコンバインを持ってくるけど…四隅を早く刈ってしまわないと…」

田中清憲は、複合小規模経営である。水田に経費をかけないで、野菜を主力にしている
だから稲刈りは、大型コンバインの助けを借りているのだが…
水田の四隅は、コンバインの回転する場所を、空けておくために手刈りする
 

岩崎善隆さんの所では、稲刈りの真っ最中である。
岩崎さんは、稲作専業農家というか。稲作中心農家である。
奥さんが、籾を積んだトラックを運転して、乾燥施設の場所に入れようとするが、なかなか手こずっている
善隆さんに運転を代わると、近寄ってきて

「西根の人達は、稲刈りしている?」と聞く
マイペースのの岩崎家なのだが、やはり気になるのだろう
「息子は、子どもを病院に連れて行ったので、コンバインが遅れて…」
息子がコンバインの稲刈り担当で、奥さんは籾運び、旦那は乾燥調整と分業しているようである
「お嫁さんは?コンバイン出来ないの?」
奥さんは、トラクターからコンバインまで何でもこなすのであるが、
お嫁さんには、まだ触らせないらしい

「人参は、売れている?「金美」というの、あれは7月末に播くのを6月中に播いてしまったから、高温にまともに当たって、収穫時期も遅れて…
茄子は、収穫してから時間を置いたのでしわしわになってしまったけど…、秋茄子は嫁に食わすなと言われるほど美味しいから…」
「シェリーというジャガイモは、フランスが原酒で、コレが美味しい。芋掘り機を買って、ニンニクから玉葱まできるの…」

座骨神経痛を抱えながらも、身体は動かないが、口は、よく動く奥さんである

りんご畑deコンサート

「わしはダメ」「わしは…」と言っているように聞こえた
よく聞いてみると「早生はダメ」と言っていた
リンゴの話である
(悩んでいる小生の事かとドキッとした)


黒川の松本直子が納品にきた
「リンゴは、どぉう?」と聞いた時の話である。
早生リンゴ(つがるさんさ等々)は、色がつかなくて収穫が出来ない
樹上で熟して柔らかくなってしまうのでは…という話らしい
猛暑の夏は様々な影響を与えている

そんな彼女が
「りんご畑deコンサートの会議をしますので…」という案内メールを貰ったのは2〜3週間前だっただろうか
それが、その日だった。
「今晩、来ます?」と彼女は言った。
なぜか「行かなければ…」と思わせるのが。彼女の技(?)である

りんご畑deコンサートは。10年の間に5回開催されている
本当にりんご畑にクラッシックの楽団を呼んで、ピアノを持ち込みコンサートを開いている
その記事が大きく新聞に掲載されるたびに、
「一度は参加しなければ…」と想いながら過ぎていった
5月の第二日曜日という、リンゴの花が満開の時に開催される
ちょうどそのときは、お店は花壇苗・野菜苗・山菜などで、売上が一番上がる日であり集荷にかけずり回っている時である
そんな理由をつけて、いつもいつも見送ってきた

「これは参加しなければ…」と想いながら、迷っていた。
”準備だけして、本番に協力できなければ意味がない”と想っていたが…
その日の夜、りんご畑の丘の上のmi cafeは、若者で一杯だった

驚いたことに、初めてであった人ばかりである
いや隣同士も、そういう関係が多い
途中の休憩でサンファームの若奥さんや、保険屋のオカベさんがいるのに驚いた
まして隣が、テレビ局の知っている人だった
最近、名前と顔が覚えられない。(泣)

話の内容は「5回の経緯・経過を踏まえて来年開催するか?」と言う事であった
三分の一の人が最初から…三分の一が最近参加した。
そして残りの三分の一が、コンサートを見たことがないと言う若者だった。
そんな人達を繋いで、実行委員会にもっていく手腕は。すばらしい

イベントは、人との関係性を繋ぐモノだと想っている
イベントへの過程で、様々な問題をどう解決するか?によって
その人の人間性がよく分かり、結果として自分の気づきが深くなる
そこで新しい関係性ができる。
以前あるイベントを半年かけてやったときに、最初から半信半疑で手伝っていた若者が
「こんなイベント、自分たちだけで出来た」と、終わってから彼は、感激して言った
それだけでも。イベントを開催した意義があった、と思うが、それ以上に彼とのつながりが深くなった。
そんな若者を多く作り出すために、参加することにした

自己紹介が終わり。本題に入ったころには、もう9時を過ぎていた

帰りの,りんご畑の階段から見える盛岡の夜景は、心にしみた。

本堂の臭い

「本堂の臭いがする」と魔子様が言った。

棚の上に、ほったらかしにしてあった線香
たまたま100円ショップで、面白い線香立てを見つけたので、焚いた
森のそば屋の高家さんからお土産に貰った線香である

なんでも、九州の馬場水車という水車で搗いた杉の葉を線香にしたものらしい。
(線香の原材料が分からなかったが、ひょっとしたら杉の葉か?と思ったらタブノキを粉にしたものもある。それに香木を混ぜるようである)

しかし、線香まで効率的生産で工業化しても良いのか?と考えてしまう
やはり昔ながらのやり方で、つくるのがありがたい(?)のだろう
まして人件費の安いところで生産され、輸入された線香を焚かれても…
死者は浮かばれるのか?(私は体重が重くて浮かばれないが…)
「儀式と近代経済」考えるところである

しかし、「本堂の臭い」という表現は、面白い
「庫裏の臭い」は。どういう臭いがするのか?
極悪和尚に聞いてみなければ…

シベリア・カサブランカ・マレロ

シベリア・カサブランカ・マレロ

この名前を知っている人は、相当の百合通である。
(百合通=白百合学園に通学している人ではない)

先日、沢内に行ったとき友人が忙しそうに家族総出で百合を箱詰めしていた。

友人は、「カサブランカが終わってシベリアを詰めている」
と言ってマレロを、お土産にくれた
「お店に飾ってくれ」と

(百合の名前はしゃれている。シベリア・カサブランカなどとしゃれた地名が着いているが、間違っても「仙北町」とか「南大通り」とかの名前はつかない。不思議だ)

百合を貰うのは嬉しい

しかし、百合を売るのは、大変だ
蕾で出荷しても、お店で花が咲く。
花が咲くと、中の花粉が花びらに着く
そうなると商品価値がなくなる

花が咲いてまだ花粉が開かない(?)うちは花粉が飛ばない
その時に取らないと、アウト

なんとも世話が焼ける花である
いつも沢内の有馬富博から、カサブランカを出荷してくる
それを花が咲かないように冷蔵庫に入れ、少しづつ店に並べる
”あの花粉を取らないと…”と思っても…うっかり客の応対をしているとチャンスを逃す
百合は、蕾のうちに売れて欲しい!と思う今日この頃です

消費税増税

ソフトクリームの機械が調子が悪い
メンテナンスの人の話だと
「部品を交換しないと…」という

ソフトの販売を、4〜5日休んだ。
その間に何人の客が来ただろう?
一様に、がっかりして帰った。
来ない客もいる。その人は
「いつ治るのですか?」と電話をかけてくる
”賢い!”
しかし、そうまでして食べたいと言うほど、人気のソフトである

メニューに、「岩手で一番美味しいソフトと言われている」と書いた
実際に、ある客に言われた
「ソフトが好きで、岩手のソフトを食べ尽くしたが、ここが一番美味しい」
そしてある人は
「人気のある安○スキー場のソフトに味が似ている」と言う
そこのソフトは、同じ手法だが、材料が違う

普通ソフトクリームは、「ミックス」という原材料を機械に入れる
そこへ、ゴマやイチゴなどのエキスを入れて、ゴマソフトやイチゴソフトができる
この「ミックズ」というのが、食わせ物で、様々な化学合成物が入っている
ところがコレが入らないと、固まらない、なめらかさが出ない、などソフトクリームの原点である
このミックスには「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」と三種類ある
乳固形分で分けられるのだが、アイスクリームが一番乳固形分、乳脂肪が高く、そして値段が一番高い
そのアイスクリームを使用して、田野畑の山地酪農の牛乳や、岩手町の菊池牧場の牛乳を、半分混ぜ合わせているのが、当店の牛乳ソフトである
(安○スキー場のソフトは、M牛乳を使用していると聞いた)
そして、カルピジャーニーという世界で一番のソフトの機械で作っている


ようするに最高の機械と原材料を使って、化学合成物質の摂取を極力減らす努力をしたのであるが…
この牛乳ソフトの弱点は。すぐ溶けるという事である
特に今年の夏のような灼熱のときは、食べるそばから、したたり落ちる。
食べる速度が遅い子どもや、話が長い大人は、したたり落ちるのを嘗めるようにして食べている

このソフトが、たったの200円である。
採算が合っているのか?と言われるが合っていないだろう
買い物帰りに、ちょっとつまむ客寄せソフトで企画したのだから…
それなのに「機械治りましたか?」と電話で問い合わせがあるのは、
嬉しいようで、嬉しくないのである

 

ようやく機械が治った。
かき氷は25度以上になったら売れる、25度以下ではソフトクリームという
ソフトの季節だ。
そろそろ消費税と一緒に、値上げを…
なんて無策の管政権と一緒にしないで欲しい(怒)

肌が悪い

「なんで、こんな値段なんだ?」と魔子様に言うと
「”肌が悪いから、自信がない”って言うの…」
「肌が悪くて自信がないのに化粧で隠して歩いているのが、一杯いるじゃないか(?)」


大根の話である。大根足の話ではない。

 

門の吉田紀子さんは、農業を熱心にやってい旦那に先立たれ、義父と義母の手伝いをしながら、店に野菜と林檎を運んでくる
あまり相場とか、自分の畑でやっている農産物を知らない
大根は、今高い
市販価格が200円近くする。それが50円である。
”甘大根”と言って、みずみずしくて甘い大根なのだが…漬け物にも向く
義父に「肌が悪いから安くして…」と言われて来たのだろうが…

農家は、100円と言うのが目安である。
良い物が採れれば120円、採れなければ80円
相場は関係ないというよりも、知らない

その目安というのが外観である。
そもそも味ではなく、外観で値段が決まると言うことが問題なのだが…
農協や市場が、規格を重視して、都会で
「おらほの大根は、こんなにきれいだ」という競争になってしまっているからだろう

田舎は「あの人の作るのは大丈夫だ」
「あの畑は、大根に向いている」

そんな価値基準で決めて欲しいモノだ…

米余り対策

先日、八重樫真純の家に行ったときに

「値段が下がってよ〜」
「どうしたの?」
「米が余って…、所得保障で…足下を見られて値段があがんね」

どうやら所得保障は、諸刃の剣らしい
 

農林部の次長は
「余剰米をエサ米に回して…、でないと来年の作付けが大変なことに…」

そこで、無い頭を絞って、米の販売促進法を考えた

①軽犯罪でもしょっ引いて、麦飯でなく白米をたらふく食べさせて釈放する

②刑務所は、白米の食べ放題で、長期留置者・大量摂取者は、表彰して留め置く

③料理研究家に頼んで「チャーハンライス」「カツ丼ライス」「玉子丼ライス」を流行らす

④猫には、正統派食事を与える、ご飯に味噌汁のにゃんこライス(猫缶禁止)

⑤農林省の食堂は、「ご飯定食」のみ、食が進む梅干し、とタラコのおかずを付ける

⑥農協の職員は、給料の代わりに米を支給

⑦盛岡だんごを全国ネットで展開する(団子は米粉)

⑧入管で外人を教育する「パンを食べると馬鹿になる」復唱しないと日本に入れない

⑨動物園のエサは、全て米にする(エサ米)

⑩瞬間接着剤禁止にする、全て糊は、米をつかう

 

だいたいこんなところで米余りが解消出来ないか?

出来ないだろうな(泣)

脱ぎ方

「きよのり!」とタイヤの陰にいた田中清憲に声をかけた

声がない

どうしたのか?と思ってタイヤの陰を覗くと…

なんと…

ややこしい脱ぎ方をするな!

集荷に回っても、ほとんど農家はいない、
忙しく畑で、作業をしている
8月9月と農家は、忙しい
夏野菜の収穫と、秋野菜の種まきであ
秋野菜の種まきと言っても、夏野菜の後を片付け、肥料を降り、畝をたてる
それを夏野菜の収穫をしながらの作業である
秋野菜は、霜との時間の戦いである
霜が降りる前に収穫できるように種を蒔かないといけない
それがだいたい9月の中旬までであろう

10月に播けるのは、寒締めホウレン草、春に収穫する玉葱、ニンニクぐらいだ
だから集荷に行っても、農家に声をかけない。忙しいのが分かっているからである

岩崎善隆の家では、遠くで奥さんとお嫁さんが、何か播いている

そーっとしておこう

話し始めると長くなる

今日も岩手山は、覗くように農家の仕事を見守っている

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