今回のワールドカップの日本開催で、ラグビーは多くのファンを得た。
しかし、これだけ成功するとは思っていなかった。
ひょっとしたら日本のゲームは満員になるだろうが…
日本と関係のない試合は…人が入るか…
と思っていたが…
杞憂だった。

高校入学時、中学のサッカー部の連中とサッカーをやろうと思っていた。
ところが入学した高校は、ラグビー部しか無かった。
しかたがなく皆でラグビー部に入った。
それからラグビー人生が始まった。
昭和40〜50年代、岩手はラグビー王国だった。
笹田を有する盛岡工業は、全国大会で優勝し、
平尾誠二の伏見工業が優勝したときには、準決勝で黒沢尻工業と対戦した。
釜石には7連覇の富士鉄釜石(現新日鉄釜石)があった。
森重隆と松尾雄治が、引っ張るが、その殆どが地元の高卒のラガーマンだった。
24時間稼働している現場の仕事をやりながら、作ったチームだった。

新日鉄釜石の7連覇のあと、岩手の低迷が続いている
そして大学ラグビーも、早慶明の国立競技場を満杯にした人気から、
平尾率いる同志社の三連覇そして帝京や関東学院などに移ったが、
それほどの盛り上がりは、見せない。
社会人も神戸製鋼の7連覇以降、一応プロ化をしたが人気はもう一つだ。

サッカーが地域を全面的に打ち出して人気になってきたのに
それ以前は、人気があったラグビーの落ち込みは激しい。

日本の前ヘッドコーチ、エディ・ジョーンズが、巨人の原辰徳監督にアドバイスを貰いに行ったそのときのドキュメンタリーを見た
当時、全日本を率いて優勝した原監督は、日本人の特性は
「スピードと自己犠牲だ」とアドバイスしたという、
そうなのだラグビーは、前にボールを投げてはいけない。
だから後ろに投げる。
それを続けると、アタックラインは、だんだん後ろに下がっていく。
自己犠牲=自分が一歩前に倒れても、後ろから走ってくる人に渡す
というプレーがないと、前に進まないのだ。
つまり自己犠牲の連続なのである。
本来、もっともっと日本人受けするスポーツなのである。
それが盛り上がりが少ない。

今回のワールドカップで「感動をありがとう」「涙が止まらない」
というにわかファンの声が大きいという。
ルールが難しいとか言うが、自己犠牲の連続は見ていれば誰もが感動する。
そんなスポーツなのだ。
これをきっかけに多くのファンが増えて、
子どもたちも日常に自己犠牲のラグビーがあれば…