5年前だろうか…
ある大手新聞の地域版のコラムを担当していたことが有る。
今頃だろうか…トランス故障で店が停電になったことが有る
そのときに書いた「コラム」が”没”になった。
多分、大手広告スポンサーである電力会社への忖度であろう。
下記は、そのときの原稿である。
関東でも、まだ自然が残っている千葉の房総
被災した施設の担当者や、若い人たちが「オール電化でどうしようもない」
と言っているのを聞いて思い出した。
自然は、想定外である。想定外にどう立ち向かうか?
エネルギーの多様性しかないと思うのだが、
原発再稼働が取り沙汰されるのでは…

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東日本大震災のときも大活躍した薪ストーブ。薪は間伐材である。

以下原稿〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

店が停電になった。
「トランスの故障で交換が必要」と言うことで、回復まで夕暮れ時の4時間、電気が通じない状況が続いた。冷蔵庫・冷凍庫はもちろん、照明もつかない。
唯一暖房だけは、薪ストーブによってようやく暖を取ることが出来た。
数日前にも近所で停電になった。
その家では、暖房も全て止まり、「寒くて困った。」と嘆いていた。
電力会社の対応も拙い点があったが、
修理に来た車には「HOT&GOODオール電化で豊かな暮らし」と書いてあった。
電気が止まるとほとんど生活が出来ない暮らしは、本当に豊かなのだろうか。
やはり生活防衛としてエネルギー源は、多様な方が良いようだ。

農家を回っていると納屋には大きな冷凍庫が大体おいてある。
ある農家の嫁は
「冷凍庫が二台もあり、祖母たちが何年前のイカも保存しているが、
 食べられる代物か?電気代がいくらかかるか…」
別の農家は
「孫が遊んで電源を落として、冷凍庫のものがすべてだめになってしまった」
という
冷凍保存が、万能のように思っているが、
タンパク質はマイナス70℃以下でないと変成してしまうと言う。
岩手は、厳しい寒さの冬が長い。
電気が無い時代は、多様な保存法があった。
塩蔵・乾燥・発酵・むろ等々、そして、その一つ一つに塩加減や、乾燥度合い、発酵菌の種類など、様々な智慧が活かされていた。
先人の技を見直し、化石燃料に頼らない、
地域資源のエネルギーによる暮らしが、いざというとき一番強いように思う。