猛暑日になるという。
魔子様は、日課のウォーキングから戻ったら
「外は暑いね」と汗を拭った。
庭の木立を抜ける風は爽やかである。
木々をわけて室内に流れてくる空気は、葉から冷気を取ってくるのだろうか
家の中に入り込む風は、冷たい。

そんなとき、ふと考える。
外の暑さと部屋の爽やかさと…
その温度差が、どこから出てくるのか?

ある科学者が言っていた。
世の中に絶対に正しい法則(?)は一つだけ
「熱力学第二の法則だけだ」と聞いたことがある。
熱力学第二法則というのは、熱は高温から低温に移る(?)というものらしい。
そういえば低温から高温には移動しないし、温度も自然には上がらない。
当たり前だ!と思うのだが…
どうやら、そういうことをきちんと、言葉や文字で証明するのが科学らしい。
 話が飛んだが、外出からもどって家に入ると太陽から遮断され
太陽の熱(輻射熱)を浴びたものから、熱を放射され体が熱く感じるのに、
家の中は太陽から遮断された空間のために、ひんやりと感じる。
それだけではなく、家の中を通り抜ける対流熱は、体から熱を奪う
なるほどだから、熱力学第二の法則絶対的真理なのか…

そんなことをふと考えると
時の政府は経済第一というが、経済という仕組みは不思議だ。
経済とは、明治のときに経世済民から福沢諭吉がとったという話がある。
経世済民とは「世をおさめ、民をすくう」ことから来ている
それがいつの間にか、金の流れを円滑化することや、金を使うことに矮小化されてしまった。
本来、ものの流れを速やかにして民の暮らしを助けるべき仕組みの補助が、
貨幣であるのに…
貨幣を集めて大量に動かすことが、主眼になってしまった。
兌換紙幣である貨幣の価値を高めることが大きな意味を持つことになった。
そこにあるのは変わらない価値をもつ貨幣への愛である。

熱が高温から低温に移るように…
経済とは、民をすくうために、物の移動やサービスをすみやかにするべきものだ
そのために有るところから無いところへ速やかな移動のための貨幣だったのだ。
それが人々の移動を拒む貨幣愛に、経済の問題はあるのかもしれない。