朝、厨房で準備をしていると、お客のおばさんが声をかけてきた
そういえば、そう見えるが漁家のおばさんスタイルだった
要するに花柄のようなレインコートの生地の上下の作業衣をきたおばさんである
おばさんには失礼だが、小生よりもちょっと年上かな?

そして唐突に「いろいろお世話になったので、これ牡蠣!」
と言って二本差し出した。
そして「山田町から、来たらいつも寄ります」という


「山田町?」「沿岸から?」「いつも?」
「お世話になったと言っても…」と問いかけると
おばさんは、うなずきながらスタスタと出ていった。

若い青年が、やってきた。
「やめると聞いたので…。おせわになりました」という
以前の取引先の営業マンだが…
お世話はあまりしていないが…
なにか感じるところが、あったのだろう
その青年に悪いことをした
一時支払いが滞ったときに、「集金においで?」とひと声かけてやれば解決したのだが
集金は別のボジションだったのだろう、しばらく営業にも来なくなって取引が途絶えた
それを思い出し大きい声で呼び止めた
「営業というのは回収してなんぼだ。できる限りちいさな金額のうちに回収すれば、大きいやけどはしない」
「あのとき集金に来てくれれば、取引は続いたのだが…」
彼は「申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。

大量に白菜とキャベツを持ってきた生産者がいた
「閉店セールで30%引きをしているが、それでもこの量は売り切れない」というと
「わかりました。いくらでもいいから販売してください」と言って物をおいていった
というと別の生産者は
「おせわになりました。商品を引き取らせていただきます」と言って引き上げていった。
生産者に迷惑をかけないように、当店の手数料から値引きしているのだが、
この対応で生産者の当店との取り組みをどう考えているかがよくわかる。
こういうのが、本音が出るのだろう

 

岩手日報に出た

https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/11/28/29794

盛岡タイムスも取材に来た。

こんなちいさな取り組みなのだが、さまざまな関係性の世界が壊れていくのが今の時代のニュースになるのだろう