蓮根を持ってきた。
「横浜出身だ」という東和町の佐々木君だ。
蓮根を手堀りで掘っているという。
指先まで土で汚れて、洗っても取れないと言う
都会出身のIターンの彼は、なんでそんな作物を選んだのだろう

 

「レンコン」
その言葉の響きは、郷愁をさそう
その素朴な黒い肌が、あの沼に咲くキリッとした姿の蓮の花と結びつかない
田舎道を走っていると、時折、沼地に咲いている蓮の花を見かける
そのきれいな花の下に、レンコンがあることを想像する人は少ないだろう

桜の木の下に死体が…と言う話があるが…
蓮の花の下にレンコンが…あるのだ

レンコンは、その酸化した黒い肌を脱色するために漂白すると聞いた
今は、酸素の供給を断つために緑の青々とした葉を切除するという

彼は、葉が枯れたときに収穫して、黒いままの完熟レンコンで売りたいと言う

 

とりあえず放射能検査を…