こびる食堂のテーブルには「醤次郎」と「唐辛子」がおいてある
カウンターにも、様々な調味料が置いてある
市販されているのも多いが、自家製のものもある

調味料を置くのは、アジアの文化だと言う
そういえば、洋食では調味料はテーブルにおいていない。
コース料理にしてもアラカルトにしても、皿をドーンと置いておしまいである。
「私の料理はこれだ!」と言う傲慢(自慢・個性的)な意思表示である。

 

昔と言っても、東京でギラギラしていた若い時分だ。
六本木の本格的中華料理で接待されたことが有る。

それまで紹興酒に氷砂糖を入れて呑むものだと思っていた
ところが接待した得意先は
「氷砂糖はね、私のお酒は、まだ熟成が進んでいません。どうぞ砂糖を入れて呑んでください」
と言う”謙遜なのだ!”と教えてもらった。

驚いた。
それ以来、氷砂糖を入れないで呑んだ。
それは、それで美味しかった。(酒はなんでも美味しいのだ)

 

日本では、さまざまな食堂で塩と醤油、唐辛子は常備。
ラーメン屋なら胡椒と餃子用に酢とラー油が置いてある。

当店は、岩塩、バジル塩。七味の辛口、大辛口、一味。ハバネロ。沖縄の島とうがらし。

市販の調味料と自家製調味料が、カウンターに置いてある

自家製調味料が、また増えた。

あるとき客が「青南蛮の醤油がないか?」と聞かれた
冷蔵庫を探したら、奥に昨年の夏に作った青南蛮醤油があった。
「これでいいですか?」と渡すと。嬉しそうに持って帰った。
辛味が絡んで、ちょうど冷奴にはちょうどいい。

 

あるとき池波正太郎の小説を読んでいたら「煎り酒」が出てきた
江戸時代の調味料だと言う
醤油は江戸時代が始まってからできた。
高級だったので、庶民は煎り酒を使っていたと言う
日本酒に昆布を入れて、梅干しで煮詰めたものだ。
さっぱりしてちょっと酸っぱい、冷奴にちょうどいい。

 

あるとき。ニラ玉を食べきれないほど大量に韮が余った。
韮を大量に食べる料理を知らない。
仕方ないので当店のオリジナル醤油「醤次郎」につけておいた
その内に何か使えるだろう!と…
開けた見たら韮のいい香り(好みによる)がついていた
韮の薫りの冷奴がちょうどいい、

当店の料理は、お好みに合いませんが…どうぞ自由に調味してください

魔子様に怒られそうだ!