盛岡市内を一望に見渡す病院に見舞いに行った。

「来週伺いますから…」と言われて、三週間、音沙汰がない知人だ。
久しぶりにかかってきた電話は
「いや〜脳内出血で倒れて…入院して、今はリハビリで…」と言う
驚いた。
”そんなことが有ったのか?”
と思いながら、とりあえず店の商品を持って見舞いに出かけた。

新しい病院は受付で「そのエレベーターで4階です」といわれ、
エレベーターに乗ったら病棟の前にインターフォンが有り
押すと、向こうの看護婦だろうか「何度ですか?」と聞いてくる。
何度も何も、何をどうすれば良いのだ?
と思って見渡すと体温計が置いてある。「測れ!」ということらしい
インフルエンザ対策のようである。

37度である。これでは断わられるか?と思いながら「37」と言うと
「嘘つけ!66だろう」と歳がバレた(泣)

 

そんな関所を通って病室へ行くと知人は元気にしていた。
三週間前に勤めていた学校で、頭がふらっとして気持ちが悪くなって、
「これはやばい」と救急車で緊急病院を指定していかせた!「医大へ行け」と
緊急センターでは血圧を下げて、出血を止める薬を飲んで3日でリハビリに退院したと言う

「なるほど、なるほど」と聞いていたが
一歩間違えると「死んでいた」と言う
「えっ?そんなに意識がはっきりして元気なのに…」

彼は普段から高めの血圧だが、薬をのむほどの高血圧というほどではない。
年相応の、ちょっと高めだという感じらしい。
それが、ちょっと脳の血管がきれて出血した。
誰にも有ることらしい。普通は自然に治るのだが
切れる場所によっては、やばいところがある。
そのときは一刻を争う。”医務室でゆっくりと休んでから…”などと言わないで
すぐ救急センターに駆け込んで手当をしてもらう。
手当といっても、血圧を下げるだけである。
たまたま彼は、救急車がすぐ来て、道が空いていて、病院が近くで、CTが空いていて、と良い条件が重なったという。
これが少し休んでから…とか、道が渋滞で…、病院をたらい回しにされて…、CTの順番待ちで…と、悪い条件が一つでも入っていたらどんなふうになっていたか、わからないと言う。

そんなものか…

人間の生死というものは、ほんのちょっとのことで決まるのである。
彼は、歯科医であるから、医学的知識は十二分に持っていたのである。

そんな彼が言う
「自分があたって言うのもなんだが…。ひとそれぞれ塩分感受性が違う。
一括りにして塩分6%というのも漬物文化を否定するようなものだ。
”岩手は脳卒中の死亡率が高いから塩分を減らせ”と言うが
脳卒中の発症率ではなく、死亡率が高いのである。
つまり近くに病院が無いと言うことなのだ!」と医療行政に携わった彼は言う。