「沢庵ありませんか?」という客が、ちらほらいる。
3月末に沢庵が切れる。
大体が11月から売り出して2月までに売り切れるように塩の調整などをしている。

以前なら…
保存の自家用として夏までもあったが、酸っぱくなり酸味が勝つので、商品としてはせいぜい寒さが続く2月いっぱいだろう。
酸っぱくなった沢庵を切り刻んで茶漬け風に食べるのもいいものだ
いや、それ以上に、炒めて、さまざまな料理に利用できる。自家用なら…
それを売りにして出すのをためらわれるので、商品としての沢庵は3月末に完全に切れるのだが…
今年の沢庵は、昨年の秋雨の状況で種が流され大不作で、年明けから沢庵がない状態が続いた。

そのせいだろうか…
ここへ来て「糠漬け」が売れている。
「沢庵がないか?」と言いながら試食して買わない客がほとんどだが、
試食して「おや?」と思いながら買っていく客。
のこっていたらまとめて買っていく客。
「東京のお袋の味だ」と言って買っていく客。
「こんな美味しいの家ではできない」と言う客。
「大根だけほしいのだが…」と言う客
「人参が絶品だ」と言う客

沢庵の代替品という位置づけだろうか
それとも糠漬けの味が評価されてきたのだろうか…
毎日毎日ぬか床をかき回し、塩を振り水分調整して、漬ける。
漬けてしまえば、半日でできる。
手軽のなのだが、匂いと日々の管理が面倒くさいのが難点である。

毎日毎日同じことをやるのは
「難しい」と言うのか…「飽きる」というのか…
そんな中、一番難しいのが水分である、
野菜からにじみ出てきた水分がすぐぬか床をトロトロにしてしまう。
これをなんとかしたい

だし昆布を入れ、豆を入れ、スポンジで給水して
なるべくぬか床に新しい糠を入れないで熟成させる方向で検討中である。

「糠漬け」は江戸の文化だが…
「玄米と糠漬け」という盛岡の新しい文化の創造のために