レジにたって、食事を済ませた客と会話をする
こびる食堂で野菜天ぷら定食を頼んだ客だ。
ご飯が切れて、だいぶ待たせてしまった。
家族連れで四人、幼い二人の子は就学前だろうか…

「待たせて申し訳ありませんでした」
「いえ大変美味しかった」
「天ぷらも…炊きたての御飯も…」
「いつもは、ご飯を食べない子どもたちがお代りをした」
と言いながら
「ぬか漬けも、美味しかった」と言う

ふとみたら漬物コーナーに、最後になったので残ったぬか漬けを並べた
べつに「ぬか漬け」と表示したわけではない
食べて「ぬか漬け」とわかったようだ…

「関東の方ですか…」
「ええ転勤で…」

「ぬか漬け」を分かる人は、盛岡には少ない
”酸味”が有るから、ちょっと過ぎた塩漬けのような感じがする。
以前、盛岡の某生協で「ぬか漬け」を売っていた。
買い求めて、熱燗のお供に”ぬか漬けきゅうり”を添えた。
塩漬けだった。まわりには、それらしく糠がくつけられていた。

東北の人は、ぬか漬けを知らない。
そういう文化ではないからである。
ぬか漬けと言うのは、コメ糠がふんだんに有り、温度が高い等土地柄でないと、そのような文化は育たない
そして自宅に人がいて、しょっちゅう手をかけて育てるという、ところでないと…
ちなみに”ぬか漬け”と検索すると、九州の福岡がネットではでてくる
九州の文化なのかもしれない

つまり、温度が低く、
農作業や山仕事で、朝、出ていったら昼しか…
いや弁当を持って、夜しか帰ってこない東北の田舎ではなかった文化である。
そして玄米を供出する東北では…

「江戸わずらい」という言葉がある。
江戸時代、参勤交代で江戸に行く武士がかかる病気であると言う
身体がだるくなり、脚がむくみ、食欲がなくなるという。
結果、死に至るケースも有るという。
それが故郷にもどると、不思議に治ると言う
白米を多食する江戸の武士にだけ起こる病気である(とは後世にわかった)
脚気である。ビタミンB1の不足である。
商人などの住民には少なかったのだろうか…
ぬか漬けを食べている庶民には…

さて大分、ぬかもゆるくなってきた。
当店の糠を炒って、塩を足し、唐辛子を放り込んで、今回はわかめの粉を入れてみた。
さてさて味は…