大洪水が、起きた
それも二回もだ!
最初の原因は、寒波である

認知症の母は、昭和ヒトケタ生まれ。もったいない精神が旺盛である。
昭和47〜8年に建てた母屋に一人で住んでいる。
と言っても、小生の自宅から歩いて30秒であるから”スープが冷めない距離”というよりも
”寝言が聞こえる”距離である。(そんな大きな寝言は、言わないが…)

昔の建物だから断熱は、しっかりとしてない。
居間の一部屋だけ床暖房を入れ、FFを入れ、遠赤外線のストーブを入れている
(認知症だから熱源に直火を使わない)
この暖房機を夜寝るときに、すべて電源を切って寝るのである。
ON/OFFのスイッチを、きれば良いのだが…
認知症だから、よくわかっていない。
多分イライラして、電源コードを引き抜いてしまうのである。

朝、母屋に行くと冷え冷えとしている。
母親に
「風邪引くと大変だからね…つけて寝なよ」と言っても
「冷え切った部屋を暖めるには、暖房費が高く付くよ」と言っても
「誰が抜いたのだろうね〜」と言いながら
すべて夜に電源コードを引き抜くのである

だから毎朝、電気をつけ直すのが仕事になっている
ところが先日、朝デーサービスに行く母親のために母屋に行った魔子様から
悲鳴のような電話があった。(寝言は聞こえても、悲鳴は聞こえない距離だ?)
「大変!洪水、玄関まで水浸し!」と言う
慌てて母屋に行くと
玄関から廊下から水浸しで、どうやらトイレから流れているようだ。
トイレが詰まって、水が止まらないのか?と思ったが
そんな水量ではない。徐々に徐々に流れてくるようである。

とりあえず魔子様はヘルパーと一緒に母親をデイサービスに送り出して。
玄関まわり、トイレまわりの水を拭い取った。
じっと観察していると、どうやら便器に伝わって流れてきているようである
なんだろうとシャワートイレの便座を外してみると
便座の横の部分から水が滴り落ちている

昭和47〜48年の建物は、トイレまで断熱が入っていない。
シャワートイレは、その器具の中に水を溜め込むタンクが付いている
つまり温水シャワーと言う機能は、それだけでなく溜め込んだ水を凍らない用にしているのである
それを電源を引き抜いたために、寒波でタンクの水が凍って、便座を破壊してしまったのである。

寒波の威力と、母の精神との相乗効果である
そこまでは気が付かなかった。

慌てて便座の手配をした。
几帳面な母は、何年に、どこから手配したものか、取説と一緒にファイルしてある。
ところが15年前である。長く使ったものだ…と思いながら、その設備屋さんはもう今はない。
新しい設備屋さんに見積もりを取った。10万近くの見積もりが出てきた
Amazonでもシャワートイレの便座を売っている、大体が3〜4万である。
しかし、取り付ける技や、道具の心配をしたら、近くの業者のほうが、後々良いのか?
と思って頼んだ。

今、安く上げるために自分で施工するということが流行りである。
しかし、それで技の継承ができるのか?
様々な経験が、様々な知恵をを生むのではないか…
そして、その職業が先細りしていくのではないか…
若者の仕事を作っていかないと、いけないのに…

そんな事を考えながら、一度自分の家のトイレを点検しようと分解した。
止水栓を止めて…温水タンクの水抜きを抜いて

途端に大量の水が、勢いよく溢れてきた。
あっという間に、トイレも脱衣所も水浸しである
温水タンクの水抜きを閉めようと、一生懸命回しても閉まらない

しまった。

魔子様を呼ぶ
「水抜きを閉めてくれ」「どれかわからないわよ!」
「適当に探せ!」「なによド素人がやるからよ!」

じゃんじゃん出る水を出しっぱなしにて、部屋の中を探す、水を落とすのがない
断熱がしっかりした工法は20年間、寒波のときも水を落としたことがないのだ。
外へ飛び出す。なんだかいっぱいあるやつを片っ端から閉める

魔子様の悲鳴が聞こえた

「止まった」

温水タンクの蓋が見つからない。あわてて何処かにぶっ飛ばしたようだ。
おかげで、また便座を買う羽目になった。

原因は、止水栓を止めるドライバーが、幅が小さくて十分に回らなかったのに、タンクの水抜きを開けてしまったことである
単なる素人のミスである(大泣)