大テーブルの上で書類を広げて仕事をしていると
魔子様が郵便配達夫を連れてきた
その郵便配達夫は
「荷物を持ってきたのですが…箱が濡れているので…
ひょっとして荷物の取扱が悪くて、中で壊れたのか?と思って確認したいのですが…」
と丁重に言ってきた。

それはそうだ!
以前、手書きのラベルをつけた世界でただ一つの酒を、何回も割られたことがある。
怒り心頭で、所長を呼びつけ、怒鳴りつけ、ドライバーは土下座した。

しかし、それだけで終わった。

最初からこういうふうに言い訳をしたら許すのだが…
しかし、よく見たらこんな商品が内容だという

 


「おとなのオモチャ(?)」

その配達夫は、興味津々という顔がありありと見えた
なるほど、それなら確認したい。どんなオモチャなのだ?

濡れたダンボールを開ける手も、もどかしく
カッターナイフで、勢い良く切り開く
中は、ビニールで包まれ、その中にまた新聞紙で包まれたものが顔を出した

その濡れた新聞紙を剥がすと、どうだ!

 

アワビだ。

アワビがなんで大人のオモチャなのだ?

一生懸命に考えながら、どのように処理をするか…
よく考えると、海のそばに住んだことはない。
子供の頃の想い出は「塩引き」といって切り身しか記憶にない
社会に出て、それは全国的には「鮭」と言うものだ、という事がわかった。

そういえば「切込み」と言ってイカを内蔵で漬けたもの母が作ってくれた
社会に出てそれは全国的には「塩辛」と言うものだ、ということがわかった。

それぐらい海のものは知らなかった。(祖父は魚の行商をやっていたが…)

それで鮑だ!

海のそばで育った魔子様ならば…
”捌き方や。料理方法を知っている”だろう
と聞いてみると、「知らない」と言う
魔子様の海は。生のりや浅蜊や雑魚(じゃこ)が本場で
形になった大きな魚は「”さば”ばかり!一生分食べた!」
そして高級な魚は「食べたことがない」と言う

仕方がなくネットで調べた。便利である。
ネットは頭を馬鹿にするが
自分でやろうと努力させる(?)

そこでレシピを片手に、作った
鮑ご飯と、鮑のバター炒めである。
魔子様と麻子様は、
”うまいうまい出汁が効いている”
と言ってグイグイ頬張る。

  

名誉のために言っておくが、贈ってくれた友人は
”脳みそが筋肉”で、できている体育会系である
先日まで、人命を救う仕事していたと言う

そういえば「近々、海で遊ぶ」と言っていた。冬の海に…

しかし、なぜ鮑が、おとなのオモチャなのだ?