ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

店に酒が届いた


金沢の友人からである。お歳暮は「能登牛」を頂いた
いつも”かぶら寿司”を贈ってくれる友人である。
お歳暮、お中元の時期ではなく、今頃なんでか?という意味であろう
魔子様は「送って来たわよ、なんで?」と言う

よく見ると金沢でなく石川県でもなく福井の酒である。
そういえが友人は、今は金沢に住んでいるが福井出身であることを思い出した。

「福井の鯖江に行く用事があり鯖江の酒『梵』を買い求めた。ついでに…」とメールが有った。
持つべきものは友である。できたらお金持ちの…

石川県金沢は、以前勤めた会社の本社が金沢だった。
しょっちゅう羽田から小松に飛んで会議に出た。
夏はフェーン現象でとてつもなく暑く、冬は湿気が多く、重い雪が降る街だった。
住むには適していないと思ったが、観光では人気がある
そうなのである春と秋は、観光に最適である。

ところが福井と言うと、岩手の人にはあまり馴染みがない。
小生も大学に行って、同じ下宿になった友人が二人福井出身である。
そのおかげで福井のことを知った。
福井が京都の隣だということも…
春休み旅行に行って、東尋坊や永平寺も知った。
路面電車も当時はあったが今もあるのだろうか…
そして裏日本にあるということも…
当時「裏日本」と言う言葉は差別用語だと問題になった時期だった。
「裏日本の福井というと」友人二人は、真剣に怒った。
「岩手は日本のチベット」と言う言葉も、その頃は平気で使われていた
だれも怒らなかったが…
今は「チベットはブータンと並んで素晴らしい国」と言う理解が有るが…

学生時代に帰郷から帰ってきた福井の友人が、下宿の部屋で一生懸命唄っていた
「よこはま〜🎶たそがれ♫〜」
福井で流行っている歌だという。”五木ひろし”と言う福井出身の歌手だという
なんで福井のど田舎なのに「よこまま、たそがれなのだ?」
すぐ消えるだろうと思った。

 

銀座の8階建てのビルで働いたときに新聞で騒がれた本を探した。
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
銀座の大きな本屋からも消えていた。「サラダ記念日」という短歌の本である
短歌の本がこんな売れ行きを見せるのは古今東西無かったことだと新聞は語った。
石川啄木が三行詩の短歌なら、俵万智は口語詩の短歌を始めて書いたと思う
事務所の女の子に”いい詩だね”と言うと、同じ年頃なのか対抗意識の顔を見せた
俵万智も福井である。

 

そんな福井は幸福ナンバーワンだという(法政大学研究)
二位が富山 三位が石川

そして北陸新幹線と…
「裏」と言われて長いと思うが、たった40年で評価はガラッと変わってくる。

とりあえず福井の酒をじっくりと味わう幸福を独り占めしよう

大洪水

大洪水が、起きた
それも二回もだ!
最初の原因は、寒波である

認知症の母は、昭和ヒトケタ生まれ。もったいない精神が旺盛である。
昭和47〜8年に建てた母屋に一人で住んでいる。
と言っても、小生の自宅から歩いて30秒であるから”スープが冷めない距離”というよりも
”寝言が聞こえる”距離である。(そんな大きな寝言は、言わないが…)

昔の建物だから断熱は、しっかりとしてない。
居間の一部屋だけ床暖房を入れ、FFを入れ、遠赤外線のストーブを入れている
(認知症だから熱源に直火を使わない)
この暖房機を夜寝るときに、すべて電源を切って寝るのである。
ON/OFFのスイッチを、きれば良いのだが…
認知症だから、よくわかっていない。
多分イライラして、電源コードを引き抜いてしまうのである。

朝、母屋に行くと冷え冷えとしている。
母親に
「風邪引くと大変だからね…つけて寝なよ」と言っても
「冷え切った部屋を暖めるには、暖房費が高く付くよ」と言っても
「誰が抜いたのだろうね〜」と言いながら
すべて夜に電源コードを引き抜くのである

だから毎朝、電気をつけ直すのが仕事になっている
ところが先日、朝デーサービスに行く母親のために母屋に行った魔子様から
悲鳴のような電話があった。(寝言は聞こえても、悲鳴は聞こえない距離だ?)
「大変!洪水、玄関まで水浸し!」と言う
慌てて母屋に行くと
玄関から廊下から水浸しで、どうやらトイレから流れているようだ。
トイレが詰まって、水が止まらないのか?と思ったが
そんな水量ではない。徐々に徐々に流れてくるようである。

とりあえず魔子様はヘルパーと一緒に母親をデイサービスに送り出して。
玄関まわり、トイレまわりの水を拭い取った。
じっと観察していると、どうやら便器に伝わって流れてきているようである
なんだろうとシャワートイレの便座を外してみると
便座の横の部分から水が滴り落ちている

昭和47〜48年の建物は、トイレまで断熱が入っていない。
シャワートイレは、その器具の中に水を溜め込むタンクが付いている
つまり温水シャワーと言う機能は、それだけでなく溜め込んだ水を凍らない用にしているのである
それを電源を引き抜いたために、寒波でタンクの水が凍って、便座を破壊してしまったのである。

寒波の威力と、母の精神との相乗効果である
そこまでは気が付かなかった。

慌てて便座の手配をした。
几帳面な母は、何年に、どこから手配したものか、取説と一緒にファイルしてある。
ところが15年前である。長く使ったものだ…と思いながら、その設備屋さんはもう今はない。
新しい設備屋さんに見積もりを取った。10万近くの見積もりが出てきた
Amazonでもシャワートイレの便座を売っている、大体が3〜4万である。
しかし、取り付ける技や、道具の心配をしたら、近くの業者のほうが、後々良いのか?
と思って頼んだ。

今、安く上げるために自分で施工するということが流行りである。
しかし、それで技の継承ができるのか?
様々な経験が、様々な知恵をを生むのではないか…
そして、その職業が先細りしていくのではないか…
若者の仕事を作っていかないと、いけないのに…

そんな事を考えながら、一度自分の家のトイレを点検しようと分解した。
止水栓を止めて…温水タンクの水抜きを抜いて

途端に大量の水が、勢いよく溢れてきた。
あっという間に、トイレも脱衣所も水浸しである
温水タンクの水抜きを閉めようと、一生懸命回しても閉まらない

しまった。

魔子様を呼ぶ
「水抜きを閉めてくれ」「どれかわからないわよ!」
「適当に探せ!」「なによド素人がやるからよ!」

じゃんじゃん出る水を出しっぱなしにて、部屋の中を探す、水を落とすのがない
断熱がしっかりした工法は20年間、寒波のときも水を落としたことがないのだ。
外へ飛び出す。なんだかいっぱいあるやつを片っ端から閉める

魔子様の悲鳴が聞こえた

「止まった」

温水タンクの蓋が見つからない。あわてて何処かにぶっ飛ばしたようだ。
おかげで、また便座を買う羽目になった。

原因は、止水栓を止めるドライバーが、幅が小さくて十分に回らなかったのに、タンクの水抜きを開けてしまったことである
単なる素人のミスである(大泣)

あと少し

店の前の道路が、凍結している
北側の坂道である。

凍結していない乾いた南斜面の道路を勢い良く上り詰めると、後は北側の凍結した斜面である
自動的に(?)ブレーキが効かずに、スケート状態になる。

前後に車がいなければ、それも楽しい。

車間距離を空けないで、前の車の赤いブレーキランプが点いたときには、絶体絶命である。
まして反対車線から大型ダンプなど走ってこられたら、ハンドルをどう切ったらいいのか
ヘタにブレーキを踏むと、ズルズルと制御不能になる

 

早朝、ストーブに火を入れていると。若い男が、そばに立っていた
何か?と驚いて、見上げると

もごもごと…言う
「飲物、何かありますか?」
「冷蔵庫に、ありますが…」
ストーブに火も入れていない時間に不審に思っていると
それを察したのか…

「ちょと、そこで事故を…
かすって…
大したことはないのですが…」

外を見ると店の駐車場に車が停まっていた。
パトカー待ちのような状態である。
やがてパトカーが、やってきた。

事故を起こした時
事故証明のパトカーを持つ間は、間が持たない
ぶつけられた方も。、ぶつけた方も
何か言ったら、後に響くと思っているから。
怒っているのか?
すまないと思っているのか?
色々と思惑を考えながら
両方共、微妙な顔で、車の中でじっとしている

 

間が持たないのだろう。
店の駐車場を借りに来た言い訳と
相手にだろうか…同乗している人にだろうか…
龍泉洞の缶コーヒーを二本買い求めていった

 

 

春節に年賀状を書く人がいる
それに「四温日和(しおんびより)」と書いてあった・
今の時期、”冬に温かい日がつづく天気”を言うとある
「温」と言う字が心が弾む。

歳時記の七十二候は「鶏始乳(とりはじめてとやにつく)」と言う
鶏が卵を生み始めるときとなる事を言うらしい
鶏は春の…陽が長くなると卵を生み始める。
今は、窓のないウィンドレスの鶏舎で人工光で管理されているが
(日照時間(14時間)が短くなると秋になると感じて秋支度(換羽が始まる)日照時間が長くなると春になると感じて卵を生み始めるのである)
春が近いのである。

 

そろそろ道も溶け始めて乾いた道路が出てきた
そろそろ春だ。
この時期が一番楽しい。
あと少し…あと少し! と言う、この時期が…

最短距離

本棚の整理をした。といえば、かっこいい。
整理整頓を信条としている小生としては、一番の難関が本棚の整理だ。

何と言っても、未読の積読が山から転げ落ちてくる。
それを見始めていると(読み始めではない、見始めるのだ)止まらないのである。

そしてジャンル別に分けていくが、ジャンルが多岐にわたる。
農業でも農法・新規就農・農業法人・農村問題、農業の歴史。世界の農業…

食は世界の食・そばうどん・調味料・料理法・季節の料理・テレビテキスト・食の歴史・日本酒・

経済は…
哲学は…
経営は…
福祉は…
小説は…池波正太郎・向田邦子・浅田次郎・重松清・藤沢周平・司馬遼太郎。新田次郎・
政治や原発、池上彰・宇沢弘文・中野剛志・堤未果・時事問題・etc

そして農業と経済がくっついたり
福祉と宗教がくっついたり
原発と歴史がくっついたり

さまざまに、くっついて離れるのだ
だからジャンル別整理はできない

つまりどこかの大学のセンセイが
「研究室は、きちんと整理整頓されている。時系列に…」と言っているように

時系列で積み上げるのである。つまり順番に上に乗っけていく
しかし、探しものをして、下のものを引っ張り出したりして、途端にドォっと崩れ落ちる
その時点で、再度、「時系列」に積み上げるのである。
「時系列」という言葉は、便利だ!
しかし、時系列に積み上げる”努力”も大変なのである。(汗)

そして見つけてしまった。

やはり二冊だった。
良かった!三冊でなくて…

喜びと後悔と入り混じった感情の中で、呆然と立ちすくむのである。
なんだか、読んだような気がしたんだよな…(泣)

 

しかし、ここで元を取らなければ…気を取り直す

「思考の整理学」は「時代を超えたバイブル」と帯にうたっている
裏を見ると昨年の2月、30年かかって107刷りの200万部発行している
最初に買った本は、”2007年の36刷”であるから、20年かかって36刷である。
ということは、20年かかって熟成し、後の10年で倍のスピードで駆け上がった
と言う感じである

勢いがつくとすごいものだ。

この36刷りの帯の裏には

何かを生み出すことに近道はありませんが、最短距離を行く指針となり得る本です。

 

と書いてある。
新しく本を、かいている人がいる。
最短距離の20年後が、楽しみである。
そんな長い時間で熟成しないと、いいものは広がらないのかもしれない

もう〜とうに〜、小生は、いないが…

勝負メシ

食道がんの執刀医から、術後こう言われた
「これから高蛋白高脂肪の食事をするように…」

先日、腎臓リュウマチ科の医者に言われた
「その執刀医の食事指導は逆です」

先日の栄養指導は
「カロリー不足ですね…」と言う

なんだか三者三様の言い方で明確な食事の問題を指摘をしてくれなかった

2〜3ヶ月前に購入していた本があった。

別に食事のことを考えて購入したわけでは無い。
別件でちょっと勉強しようと思って買っておいた。
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以前、岩手国体で弁当の騒動が有った。
その時の資料にと買い求めたものである。
「あの対応は問題だ!」ということを証明するために…
国体が単なる岩手ての宣伝使用され、出場する選手のことを考えていない
ということを…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

時間があった、というよりもできたのでパラパラとめくった

ハマってしまった

これだ!
自分の食事の改善と、多分これからこびる食堂の指針ができそうだ

内容は、森永ウィダートレーニングラボに務める管理栄養士の「勝負メシ」に対する理論と実践である
知らなかった。
一流アスリートというのが。食事までこんなに気を使っていることを…
その中で千葉ロッテマリーンズ・錦織圭・浅田真央・高梨沙羅を担当して経験した事柄を書いてある

 

驚いたのは、「糖質制限ダイエット」と名前だけを聞く。よくは知らない。
どんなダイエットかしらないが、糖質が悪いと言うイメージである
もっとも昔から糖質は太るというイメージしか無い
その中で糖質が大事だと言っている。

もっとも一流アスリートと一般人では根本的に違うだろうと思うのだが
小生のように食道狭窄で少食の場合、選択して食べないといけない

その選択の仕方…食べ方…は、
それで筋肉をつける、集中力を高める、そして持久力を持たせる
そんなより一段高いところ目指す一流アスリートによく似ているのである

驚いたことに

タンパク質は今の食事で十分に足りている
タンパク質の過剰摂取は脂肪過多になる
糖質はいくら食べても太らない
エネルギーとして消費される
脂質は高エネルギーだが、過剰に取ると蓄積される
糖質は過剰摂取は、筋肉に取り入れられ、グリコーゲンとして貯蔵され
必要なときにグリコーゲンを分解してブドウ糖としてエネルギーに変換される最良のエネルギー源である

 

つまり小生の場合
少食だからエネルギー不足で疲れる、集中力が持続しない、
蛋白・脂肪を取るよりも、糖質(炭水化物)をこまめに取ることで体力が維持できる
と言うことらしい

そして

主食(ごはん・パン・麺類の炭水化物)
主菜(肉・魚貝類・卵など)
副菜(野菜・芋・キノコ・海藻など)
果物(オレンジ・キーウィ・苺)
乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ等)

日本人の食事のバランスは理想的な食事であり

朝の食事は軽めに…
昼は糖質をメインにした消化吸収の良いものを…
夜は疲労回復と体力を養うために糖質とタンパク質を…

そんな摂取の仕方をすればいいと言う

なるほど糖質制限ダイエットと言うのは嘘だ!
と言うか過剰摂取しても適切な運動をすれば良いという話だ
過剰摂取はタンパク質と脂質が問題だ

という結論であった。
そしてもう一つ
こびる食堂のメニューは、まさに一流一般人の食事であり
これからの時代を生き抜く「勝負メシ」である

と言う大きな結論に達した。

全面勝訴(?)

「被告 入道」という名が「被控訴人 入道」に変わった控訴審が始まった。

昨年の4月末に始まった事件は、いよいよ山場に差し掛かった。
調停で5月〜7月
簡易裁判所で8月から11月
そして12月から地方裁判所である
こんな些少な(失礼)事件に、これだけの年月と人員を費やして国家的損失ではないか?
と思うのだが…

振り返ってみると
調停は、不成立
盛岡簡易裁判所は、和解を求められて、当方が1万円支払うという和解案をだしたが
先方は、それを蹴って、判決を求めた。
裁判官の判決は「当方に5000円を支払え、訴訟費用は相手が8割、当方が2割」という
相手方が悪いと言う判決だった。

そこで相手は、盛岡地方裁判所に控訴した
相手の言い分は「裁判所の認定が間違っている。当方の口車に乗った」と言う控訴理由である。
小生は口が上手くない方なのだが…

とりあえずわけの分からない”控訴理由書”が出てきた
それに「反論の答弁書を提出しろ!」という裁判所からの指示である。
その答弁書を書くのに時間を費やした。
集中して5時間、かんづめになって夜中に机に向かった。
とりあえず、何を問題にしているのかわけのわからない控訴理由なのである。
途中で放り投げた。

裁判所の事務官から電話がかかってきた。
「本日が期日ですが…まだですか?」「えっ!明日じゃないの?」
事務官は、どうでもいいと思っているのだ!こんな事件は…
こちらも、そうだが…
日にちを間違えた事務官は
「当日、本人が出席するか?どうか?」を聞いてきた
代理人(弁護士)を雇う程ではない。
「当然出ますよ!しかし、どのように書けば良いの?論点がわからないのだが…」
と聞くと
「書いて有ることを事実と認めるか?認めないか?を書いてください」と言う
だが相手の控訴理由書は、自分の”思い込み”を元にかいてあるのである。
こんな控訴理由は、裁判所が控訴却下とういう門前払いするべきだと思うのだが…

酒を飲んでも美味しくない
期日までに仕上げないと…と言う思いが…
これに関わっている裁判所の人達の迷惑になる(控訴人ではない!)

そんなこんなで当日の朝、向かった。
雪道が混んでいるかも知れない。と思って出たのが30分前に着いてしまった。
流石に地方裁判所は最初から法廷である。
調停や簡易裁判所は、円卓だった。
法廷の被控訴人席で待っていると、裁判官が3人出てきた
調停や簡易裁判所は、裁判官が1人だった。
時間になった。
相手が未着である

裁判官が当方に直接、口をかけた
「前回の判決は5千円でしたが、和解のときに1万円支払うと言っておりますが…
それは変わりませんか?」
「一旦言ったことの責任を取りたいと思います。1万円で解決するならお願いします」

こんなやり取りが続いたが
相手は未着である

5分すぎた
事務官が電話をかけに行った
「繋がらない」と言う

10分過ぎた。
裁判官が「”判決に不満だ”という控訴人が来ないので、裁判は休止をします」
と言う
「控訴棄却ではないのですか?」というと
「控訴棄却は、相手がいなくても審理して判決だしますが…
控訴休止だと、当方のリスクが少ない」と言う

意味がよくわからないが…

ようするに相手が”時間を間違えた”などと言って裁判を再開しても、
当方は反論が済んでいるので「出席の必要がない」と言う

なんだかよくわからないが
こんな裁判の結果でいいのか?

裁判所の正面玄関で、「全面勝訴」というプラカードをぶら下げて走りたかったのだが…

おとなのオモチャ

大テーブルの上で書類を広げて仕事をしていると
魔子様が郵便配達夫を連れてきた
その郵便配達夫は
「荷物を持ってきたのですが…箱が濡れているので…
ひょっとして荷物の取扱が悪くて、中で壊れたのか?と思って確認したいのですが…」
と丁重に言ってきた。

それはそうだ!
以前、手書きのラベルをつけた世界でただ一つの酒を、何回も割られたことがある。
怒り心頭で、所長を呼びつけ、怒鳴りつけ、ドライバーは土下座した。

しかし、それだけで終わった。

最初からこういうふうに言い訳をしたら許すのだが…
しかし、よく見たらこんな商品が内容だという

 


「おとなのオモチャ(?)」

その配達夫は、興味津々という顔がありありと見えた
なるほど、それなら確認したい。どんなオモチャなのだ?

濡れたダンボールを開ける手も、もどかしく
カッターナイフで、勢い良く切り開く
中は、ビニールで包まれ、その中にまた新聞紙で包まれたものが顔を出した

その濡れた新聞紙を剥がすと、どうだ!

 

アワビだ。

アワビがなんで大人のオモチャなのだ?

一生懸命に考えながら、どのように処理をするか…
よく考えると、海のそばに住んだことはない。
子供の頃の想い出は「塩引き」といって切り身しか記憶にない
社会に出て、それは全国的には「鮭」と言うものだ、という事がわかった。

そういえば「切込み」と言ってイカを内蔵で漬けたもの母が作ってくれた
社会に出てそれは全国的には「塩辛」と言うものだ、ということがわかった。

それぐらい海のものは知らなかった。(祖父は魚の行商をやっていたが…)

それで鮑だ!

海のそばで育った魔子様ならば…
”捌き方や。料理方法を知っている”だろう
と聞いてみると、「知らない」と言う
魔子様の海は。生のりや浅蜊や雑魚(じゃこ)が本場で
形になった大きな魚は「”さば”ばかり!一生分食べた!」
そして高級な魚は「食べたことがない」と言う

仕方がなくネットで調べた。便利である。
ネットは頭を馬鹿にするが
自分でやろうと努力させる(?)

そこでレシピを片手に、作った
鮑ご飯と、鮑のバター炒めである。
魔子様と麻子様は、
”うまいうまい出汁が効いている”
と言ってグイグイ頬張る。

  

名誉のために言っておくが、贈ってくれた友人は
”脳みそが筋肉”で、できている体育会系である
先日まで、人命を救う仕事していたと言う

そういえば「近々、海で遊ぶ」と言っていた。冬の海に…

しかし、なぜ鮑が、おとなのオモチャなのだ?

歩留まり

年が明けて米の動きが悪かったが…

最近動き始めてきた。

嬉しいことに、こびる食堂の白米を、すべて五分搗きに変えた
「美味しかった」
「どうやって炊くの?」
「白米と変わらない!」
と悪評は、余り聞かない

分搗きで糠を残すと、硬めになったり、匂いが残ったり…様々に影響がでる。
それを二回、小米選別器を通して細かい糠を採り、炊き上げる時間を少し長めにするなど工夫をしている。
当店で出している白米と、炊き上げは、あまり変わらないようにしているが、
並べて比較すると、色の違いは歴然としている。
だから当店の「五分搗きをほしい」と言う注文が入る

五分搗きは、こびる食堂では自家炊飯ように常備しているが…
店頭で販売しているのは、白米である、
そして、このごろ「五分搗きがほしい」と言う注文が入る。
それも「2kgでいい」と言う

今まで”白米の精米”や”分搗き米”の3kg以下は断っていた。
精米機の中に玄米を10kg入れると、約1kgの糠が取れる
出来上がりが9kgになるのである。
(「精米代を取るのなら、糠も返せ!」と言う客がいた。”もっともだ”と返した)
だから3kgなら300gほど糠が取れ、2.7kgの仕上がり重量になる
ところが精米すると、玄米が精米器の中に残るのである。(残米と言う)
連続精米は、残っても次回に繰り越されるから問題はない
ところが「品種」や「分搗き」を指定されると、残米が次回に繰り返されない。
つまりロスとして、取り除かないといけないのである。
だから2kgを精米したり分搗き米にすると、1.8kgではなく、1.7kgや1.6kgになって仕上がる。
歩留まりが”悪い”のである。

「だから出来ない」というのではなく「歩留まりが悪いですよ」というようにしている。
しかし、ここへ来て2kgの注文がおおい。
「一人暮らしで…」と言う理由である
「一ヶ月に2kgもあれば…」と言い
「冷蔵庫の野菜室に入らない」とも言う

米を売りながら、人口減少の家族関係を如実に感じる問題である

団塊の世代が、子どもたちが家をでて、定年になって、夫婦の片方が亡くなって…
一人暮らしが増えてきている。
従来は、子どもたちに引き取られて…孫達のお守りを…
と言うような形で、吸収された大家族だったのが…
家族関係が希薄になったのか…
嫁との関係や、婿との関係など、煩わしい人間関係がいやになったのか…

元気な老人が多くなったのか…
大家族も見えなくなり、一人暮らしが増えつつある。

 

痔冷え

鹿肉をもらった

いや、せしめた
いや、まだ代金を払っていない
どれ位、後から請求が来るのか不安だ

と思ったが、「馬鹿!鹿は取引できない」と言う。
だから、ロバだ!いやロハだ!

 

鹿のもも肉だという
ジビエと言うものがある
「野生の肉」という意味に勝手に取っている

野生の動物も、これだけ寒いと「冷えた痔もち(痔冷え?)」が多いのだろう
と、おやじギャル(ギャグ?)は思う

その鹿肉を、せびったのである。
”食べてみたかった!”と言うか…
”食べさせてやりたかった”
せびられた相手は、ハンター作家である。
せびった途端、すぐ持参してきた
「昨日、仲間が獲った」と言って…

 

こんど食文化研究会の新年会がある。
そのメンバーに食べさせようと思った。

野生の肉を食べる文化が無くなって…
いやまだ山奥の片隅に残っているのだろうが、だんだん機会がなくなってきた

家畜が増えて豚・牛・鶏を食べる機会が増えたが
鹿・熊・兎などを食べる機会がなくなった。
やはり家畜のほうが美味しいのだろう
人間が美味しいように改良してきたのだから…

ただ、そのように改良することによって失われて来たものは…
やはり調理の技でなかろうか…
良いことの裏に、必ず悪いことがる
下ごしらえを頼んだシェフは
「鹿肉は難しい。ローストはプロでも、なかなか難しい」と言う
何回もやっていれば、技も向上するのだろうか…

そんな野生の動物が最近増えてきた
放射能と温暖化の影響である。

放射能で野生の肉を食べることが少なくなって、穫る機会も減った
福島などから、どんどんイノシシが増えてきていると言う
温暖化で野生の肉も、植生が変わり北上しているという

もう一度、野生の肉を食べる文化を盛んにしたい
この鹿もも肉の放射能は10ベクレル程度あるようだ…
随分と、少なくなってきた。

巨星

野口誠一が死んだ。
もう一年になるらしい。
年末にりんごを贈ったら、礼状とともに奥さんから連絡があった。
「悪性リンパ腫で入院二ヶ月、2月18日だった。
知らせないようにと言う遺言で黙っていた
内々で法要を済ませた」と言う

野口誠一は、八起会の会長である。
八起会は倒産者の会である。
東京が本部である。

小生は会員だった。倒産経験者ではないが、「転ばぬ先の杖」である。
40代のときには、月に一回の八起会月例会に東京へ一生懸命通った。

衝撃的であった。
倒産者が涙を流して経験を語った。

有るときは、「来月の手形が落ちない」と切れそうな頭の経営者が吐いた。
翌月、その細身の若い切れそうな経営者は、いなかった。
「自殺した」と言う

親しげに声をかけてきた人がいた。
「岩手ですか…」「私は久慈の出身で、家族を捨てて逃げてきました」

体験発表で
「娘が口をきいてくれない」とビルの片隅でボイラーマンをやっている元経営者がいた。
「ヤクザに追われて名前を変えて逃げている」と言う小柄な元経営者もいた。

そんな人たちの単なるたまり場ではなく、再起の場だった。
七転び八起きで七回倒産しても八回立ち上がろう
(七回倒れたら七回立ち上げれば良いのでは…と言う茶々を入れる人もいる)
反省して再起を測ろうと言う場を野口誠一は作っていた
自身も、大学を卒業してすぐ起業し、何社も潰した経験を持つ
彼は、その経験談を語り、講演で稼ぎ、その金を八起会につぎ込んだ。
倒産者が集まってきても、誰一人金を持っていないからである。
全国各地に講演で回った。
盛岡にも来た。くれば必ず電話をくれた。
「飯をくおう」と言って
そしていつも言う
「失敗に学べ!成功した話は運だ。
失敗をした話をいっぱい聞け。その失敗をしなければ続く」

二年前に上野で会う機会があった。
彼は言った「仕事をやめちゃいけないよ」と伝法な東京の言葉で語った。
暑い夏だった。
汗を流しながら下谷神社にお参りした。

また一つ、巨星が消えた。

合掌!

月別アーカイブ : 2017年1月

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