「チジョウ」と言うと、チジョウレンコン(痴情怨恨?)のたぐいか?と思われそうだが

「地上」という雑誌が有る。聞きなれない雑誌である。

これは農協が、農家向けに出している月刊誌である。
もう古い。ワシよりも古いかもしれない。

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だいぶ前の話だが、親しくしている佐賀県の農民作家山下惣一さんは、直木賞を逃した。
その直木賞候補になった山下さんは「地上の文学賞を受賞した」と言う
農民文学の登竜門であるという地上文学賞を村井直衛さんが受賞した。

 

以前、入道の独り言に”ハンターというブログ”を書いた。そのハンター”村井直衛さん”である。

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村井さんに最初に見せられたのは、岩手の小説の同人誌「北の文学」である。
岩手の文学界の大御所がずらりと並ぶ雑誌である。

そこに書いてあった村井さんの小説に驚いた
こんな視点もあったのか?と
工業製品は、さまざまな問題を科学的に一つづつ解決して完璧な製品に仕上げる
農作物を作るという農業にも、さまざまな問題が有る
しかし、自然とともに有る農業は問題を解決できない
それは折り合いをつけると言う解決策しか無いのである

その一つが鳥獣害である。
クマも…シカも…カラスも…スズメも…
農作物(食糧生産)にとっては、害であり、問題でしか無い
しかし、自然にとっては(この言い方が良いのかどうかわからない)
同じ環境に暮らす同じ動物なのである
それを人間の都合で問題点除去という「駆除」は、あまりにも傲慢ではないか?

そんな人間の傲慢さと、反省を描いているような小説である
この分野は、彼にしか書けない
三人(井出孫六・長谷部誠・平岩弓枝)の小説家から選ばれた受賞作のハンター小説「山際」は必読に値する。

当店の本棚においてありますので是非、お読みください

農家の方は、お手元の「地上1月号」をお読みください。
取っていない方は、すぐ家の光協会から取り寄せてください。