喪中欠礼の葉書が、どんどん届く

店から戻って家の玄関を開け、郵便入れから郵便物を取り出した魔子様が、暗い玄関で、じっとハガキを見ている
「デジさんが死んだ」と大声を出した。
”仲人”である。

最近の若い人にとっては、馴染みのない言葉だが
仲人(なこうど)である。
辞書には結婚の仲立ちをする人とあるが、最近は仲人という言葉も死語になりつつ有る。と言う。
そういえば結婚した娘も息子も”仲人”と呼ばれる人はいなかった。
仲人を立てた結婚式というのは、最近皆無に等しい
一番多いのは九州で、1割程度だという。

以前(昔?=40年前)は、仲人を職場の上司の誰に頼むのかが大きな問題であった。
年始に挨拶に行ったりして派閥ができて、その後の昇進につながるのだろうか…
自分の結婚式のときは、たまたま大阪転勤と重なって、東京の上司と大阪の上司と二人の内のどちらに頼むか?という問題が出てきた。
そのときに大阪の上司は、前回仲人をした離婚問題で奥さんから「もう仲人をしないで…」と言われていた。
これ幸いと、東京の上司に頼んだ経緯がある。
いずれにせよ頼まれ仲人であった。
そんな風習も企業の終身雇用が崩壊するに連れ、職場の人間関係性も壊れ、良いか悪いか別として”職場の仲人”と言われる風習も壊れていった

サラリーマンがほとんどの時代の以前は(もう半世紀以上前か?)男女が出会うきっかけも無く、きよらかな関係(?)から一歩も踏み出る勇気もない男女を、仲立ちするお節介な近所の叔母さん叔父さんが大勢いたのである。。
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しかし、今の結婚しない若者がどんどん増えるのを眺めていると、
「仲人」という「月下氷人」のおせっかいの場がありそうな気がするが…