朝は忙しい。
段取りがスムーズに行くように自分でマニュアル化している。
滞りなく流れていくと、4時間で一応終わる。
途中で仕入先や、朝定食の客が来るとその分だけ時間を取られる
それを見越して7時過ぎに店に入るようにしているのだが…

その日は、いつものミウラさんと、朝定食の客が来た
納豆定食である。
当店自慢の秘伝納豆の定食である。

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魔子様が東京出張なので麻子様が定食のセットをした。
そして入道が納豆を取り出して器に入れていると、

なにやらランニングスーツを来た長身の男が、ミウラさんに詰め寄っている。
どうやらいつの間にか、店に入ってきたようだ。
ミウラさんに身体をすりよせ「なぜだ?」「なぜだ?」と盛んに言う
何事が起きたのかと思って聞いていると
「なぜ!そんなに見つめるのだ」と言う
どうやら”ガンを付けた”というような、たぐいの話らしい。

とりあえず出ていって
「ココは個人のお店ですから、大声で叫ばれるのは迷惑です。」
と言って引き離したが、その長身の男はこちらをチラッと見ながらそれでも朝定食のお客と、ミウラさんに詰め寄る

睨みつけると出ていったが、朝定食の客も一緒に追いかけていった。
「どうしたの?」とミウラさんに聞くと

「いや大声で土手の上で叫ぶので聞くともなしに聞いていたら
階段から降りてきて店に入ってきて”なんで見ているのだ!”怒鳴りつける」

と言う
店の裏は土手になっている、その上に道路があるがそこから子連れの長身の男が、子どもを怒鳴りつけながら降りてきた
それが凄まじい怒鳴り声のため、ジッ−と眺めていたと言う
そこへ朝定食の客も”何事か”と、一緒にそばに立ったという。

 

どうやら子どもの虐待かと思ってじっと見ていて
相手の癇に障ったらしい。

ふと見ると長身の男の足元にちいさな3歳か4歳だろうか
サッカーの服装をしている子どもがいた。
”卓球の愛ちゃん”が最初に泣きながらラケットを振り回してテレビに出てきたころぐらいの小さな子どもである。
その二人連れは、あちこちを走り回って有名らしい。

毎日、20kmほどランニングさせている
プロサッカー選手を目指しているようだ
身体が十分に発達していない幼児に過激な運動と激烈な言動は

身体に…心に…

どんな影響をあたえるのだろうか

愛ちゃんのオリンピックの活躍が…
野球の大谷くんの活躍が…

体づくりに多大な影響を与える子ども時代に
浅はかな親の金儲けと、名誉欲だけ…
しかし、親は「本人の将来のために鬼になって…」と思っているのだろう

長身の彼は最後に「田舎者は、こんなことで、ジッーと見るのか?」と言った。
田舎者の集まりの都会では、自分に関係ないと見過ごすのだろう。
「東京砂漠」と言う言葉を思い出した

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