imgp4310

枝豆である。

塩でよくもんで、熱湯に1分。
よくレシピにはこのように書いてある。
しかし、やってみると違う。

要するに何リットルの熱湯に何キログラム入れるのかで、
熱湯から温湯(小生の造語)までの下がる時間と温度が違うのである。
そして、たっぷりのお湯で…という表現があるが…
でっぷりとした腹という表現も有る(意味不明)

そんな、たっぷりのお湯(5リットル)に2.5kgの塩もみ枝豆を投げ入れて2分。
いったん85度まで下がり、また98度に上がってくる。
そのときが取り出し頃である。

日本一の香り枝豆が出来上がる瞬間である。

日本一の香り枝豆「秘伝」

ココから豊かな食べ物を求める会に掲載された原稿である

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「秘伝」という豆を知っておりますか?

昔の名前を、「岩手白毛大莢枝豆」と言う。
「だだっちゃ豆」を知っておりますか?
本当の名前を「庄内茶豆」と言う。
(山形の有名な“だだっちゃ豆”は、庄内茶豆3号5号7号とあって、それぞれ早生・中手・晩生とあり、その最晩生が秘伝である)
名前というのは不思議なもので「岩手白毛大莢枝豆(いわてしろさやおおさやえだまめ)」では、誰も注文しない。
「だだっちゃ豆」だって「庄内茶豆5号をください」など、誰も買わない
ネーミングは大切です。
農家でないと誇示するのに「非農家」と名前を付けている和尚も居るほどです。

その秘伝は、岩手で育種開発されました。
それなのに「山形の秘伝」として有名です。
(庄内茶豆も岩手で種豆の生産をしております)
それは作付け面積です。(種付けではありません)
岩手が一だとすると、山形は百です。ですから山形の豆になってしまうのです。
そこで何とか岩手の豆だとアピールするために秘伝シリーズを作りました。
豆・打ち豆・黄粉・醤油・米味噌・米麹を倍の米味噌・豆味噌…
その他、お菓子は。きなこ玉・豆しとぎ…
いろいろとつくっては失敗して、また作って…

それにネーミングしました。
なんと言っても乾燥した青大豆は、「豆太郎」長男です。どっしりとして家を丸く納めます。
蒸してつぶして乾燥させた打ち豆は次男「豆平」です。そのすぐ使える早業は、まさに次男のすばしこさです。
そして可愛らしい末っ子の青豆黄粉は「貴菜子」です。砂糖と塩の加減で変幻自在に変わる可能性を秘めております。

お爺さんは「醤次郎(醤油)」と言います。昔は、粋な着流しのちょっとヤーさんがかったいなせな男です。
さらっとしながら深くてコクのある人柄は、誰からも便りにされ尊敬される丸大豆の青大豆醤油です。

伯父さんは「米蔵(米味噌)」と言います。しっかりとして堅実で、悪く言えば面白くも何ともない叔父さんです。
しかし、安定感がある味です。
その弟は「豆蔵(豆味噌)」といって、小さくて丸くてちょこまかと動き回るせわしない叔父さんです。
その味は、薫り高く料理に賑わいと深いコクを与えます。
その間に、およね(米麹倍の米味噌)」という伯母がおります。昔、鳥追いをやっていたような噂を聞きました。
粋な伯母さんです。ちょっと甘ったるい、いい男をみるとすぐなびく伯母さんです。
混ぜ合わせたり、化粧味噌として面白いです。

だんだん江戸の時代の一家ができあがってきました。

ここにやはり枝豆を入れないと締まりません
枝豆は決まっております。肝っ玉お母さんです。
なんと言っても一番先に生まれてくるのですから。
つややかに大柄で丸みを帯びてコクがあり、有る種屋のパンフレットには
「日本一の香り枝豆」とあるようにいい女の香りがぷんぷん。
そんな秘伝の枝豆にも欠点があります。
枝豆は三粒入っているのがA品です。二粒はB品なのです。一粒は論外のC品。
秘伝は、平均が二粒なのです。
できれば三粒入って欲しいな!と思ってネーミングしました
「二粒!できれば三粒入っている枝豆」→「二三枝」です。
「二三枝!なんとかぐわしい香り、そのつやつやとした柔肌、そのコクといい最高のエダマメだ!」

二三枝!

どこかで聞いたことのあるような名前だ。まぁいっか?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで、ゆたかな食べ物を求める会への原稿〜〜〜〜

二三枝!10月10日までに亡くなる命です。

お早めにどうぞ!