「体調が悪い。」と言うほどでもないが…
年令を重ねると、どこか具合の悪いところが出てくるのが当たり前である。
なんせ65年も痛め続けてきた身体だ。

食道がんの手術をしてから快調である。
食道と胃を縫い合わせた分が狭まって、食べ物が通りにくくなり、痩せた。
やはり必要以上に蓄えていたのである。つまり体重が減ったのは大きな原因である。
快調と思ったときから、少ないながら不調が生まれてきた。
体重が減ったのは良いが、スタミナが無くなった。
体重が重かったときに、高血圧・高脂血症・尿酸と循環器系の病気はすべて持っていた。
それが正常な数値になった、と思ったらスタミナ切れである。
おまけに化膿性脊椎炎で40日も絶対安静の入院である。
60を過ぎて絶対安静の長期入院は自殺行為である。
筋肉はすっかりおち、みるみるうちに骨皮筋衛門になった。
おまけに食べ物が入っていかないというのでは、どうしようもない。
正常な体重で病気もなくスタミナも無い。と言う三重苦である(?)

そして今回は「腎臓の働きが悪い」と言う
痩せているが太ってきた。体重ではなく”むくみ”である。
このままいけば人工透析だという
人工透析だと、週に何日かベッドに縛り付けられる。
かなわん。歳をとっても、こんな忙しい仕事をしているのに…
しかし「軽度だから食事を気をつければ維持できる」とも腎臓リュウマチ科の医者は言う
「栄養指導うけますか?」と言う

”栄養指導!”そういえば栄養関係の本は読み漁っているが…
本物の栄養士の指導は受けたことがない
(いや以前、退院間際に「話を聞け」と言われて聞いたことが有るが、中身は忘れた。)
どんなことを言うのだろう
今の食生活に何かヒントをもらえるのだろうか…
そんなことで気軽に「栄養指導是非!うけます」と言った

 

たぶん塩分制限とカロリー制限と野菜の摂取を言うのだろう
通された小さな部屋は、先客だろうか老婦人が話をしていた

「わたしゃ甘いのが好きで、ご飯に砂糖をかけたような…食事を…」
「漬物も塩と砂糖をたっぷりとまぶした…」
ツッコミどころ満載の話を、だらだらとしていた。

小生の相手は、ベテランでもなく新入りでもなく中堅という感じの栄養士である
一生懸命にパソコンを打ちながら一日の食生活を聞いてくる

「え〜疲れやすので…夕食を食べるとすぐに寝て、
2時に起きて関口屋の駄菓子を二〜三個つまみながら砂糖を入れない珈琲を…
そのあとのどが渇いたらミルクティーを…
しらじらと夜が明けたら玄米のお握りと一個と昆布など海藻類や麸を入れたスープ、それでお腹が一杯になって…
店では、ゆっくりと食べる隙がないので漬物の味見や、玄米の残りご飯をつまみながら、菓子類は一切食べずに
夕食は缶ビールを350cc豆腐を半丁に塩とオリーブオイル、それから肉混じりの野菜の煮たのと…。そんなもんです」

一生懸命計算をして「塩は6g」「カロリーは1000キロカロリー」ですね
「最低でも、やはり1900カロリーは食べたいですね」と彼女は言う。

そして
「チーズが良いですね、甘いものもいいですよ。カロリーメートは何かどうですか?」
「チーズは一切れ夕食前に…甘いものは朝食べれば十分。市販のものは食べたくない」と言うと
「ナッツ類もいいですよ。油も取ってオリーブオイルは良いですね。ラードもいいです。」

と言って塩分とカロリーの成分表を渡された。
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結局、何を言いたかったのだろう?
カロリーが取れなくて困っているのだ
量が取れないから塩分も取れない
高脂肪高蛋白のものを食べろと消化器内科は言う
それとは逆だと腎臓内科は言う
東洋医学の針医は、今のままで十分だという
血糖を管理する総合診療科医は分食をしろという

色んな人にアドバイスを受けながら
ただただ自分の食生活の貧しさを確認しに言っただけだったのだろうか?

あ〜あ
口から溢れ出るほどラーメンライスを腹いっぱい食いたい。
たべた!たべた!と膨れ上がった腹を撫で回したい