昔、と言ってもそんな昔ではない。
まだ体力に任せてブイブイ言わせていた、20代前後の昔だ。
ラグビーをやっていた。
岩手が、ラグビー王国と言われていたころだ。
小生の高校のラグビー部は、県内で一番下のブロックを右往左往していた。
そこへ全国大会で優勝した先生が赴任してきた。
小生の後輩から、一気に強くなった。高校生と言うのは、監督次第である。
大学は、やはり自主性をを求められるが、やはり応援するOBや後援会の組織がしっかりとしていないと…

そんな当時のスポーツは、精神力で頑張るというスポーツだった。
今のような科学的練習システムでは無かった。
だから当時は、練習が終わった後、コカコーラのホームサイズ(500cc 今は見かけない)を一気飲みして、汗を大放出して腹一杯になったところへ、ラーメンライスと突っ込むというような乱暴な食事をしていた。
今では、高校生でも練習が終わった後、女子マネージャーが握ってくれたおにぎりを食べたり、プロティンを飲んだりするという。
ましてこの前奇跡を起こした日本ラグビーも、一日に5食か6食を食べるという。
身体づくりに食事が重要だと科学的に証明されてきたからであろう。

 

今、岩手国体の夏バージョンが開かれている。
おもてなし国体とか感謝国体とかいろいろと名づけているが…
その国体は、水泳から始まった。
ある県から選手の弁当の注文が入った。
「どうしても、ちいさな野菜畑に受けてほしい」という
5年前の高体連の時に注文をもらった県である。
覚えてくれたのか、それとも、なにか感じるものがあったのか…
img_5674 img_5677(5年前の納品)
4連続で毎日というのは、従来のお得意さんから注文が入ったら申し訳ないし…と思いながら
せっかく遠くからくるので、やはり岩手らしいおもてなしを…
と思って受けた。
ところが注文が細かい。
前回のように青物はいらない。オニギリは大きく、必ず梅を一種類。
そして果物を必ず入れてほしい、それもオレンジと、お腹がすいた人用にバナナ。
スパゲッティや焼きうどんのような麺類もメニューに…
肉は入れてもいいが、揚げ物はだめ等々
アスリートの試合直前の食べ物への神経の細かさが見えるようである
三ヶ月前の注文で、一ヶ月前から指示がいろいろとあり、
当日は朝5時から作って、10時半に、選手の控室である雑魚を洗うような体育館に持参した。

しかし、揉め事は帰りに起こった。
「今日はいいですが、明日は混みますので一般駐車場から配達してください」
「これは他県の選手の食事を依頼されたもので…」
「そうであっても駐車許可証が無いとダメです」
「それなら最初から言え」
「弁当業者は以前から打ち合わせをして許可証も渡しております」
「一般駐車場はどこだ?」
「ちょっと遠いですが…ずーっとあっちです」
「そんな弁当が傷むじゃないか?身体障害者なのだが?」
「これは本部で決めたことで、本部に言ってください」

初日はそれで済んだ。いや済ませた。
翌日、入り口は「弁当の配達です」というとガードマンは車で入れてくれた。
なんだ、通れるじゃないか?
途中の旗振り男は「案内通りに行ってください」「ムッ」
旗を振る男どものとおりに走ると、なんと外へ出てしまうではないか?
最後の男のところで止まって
「弁当の配達だが…」
「外へでて、安全な所で荷物をおろして中へ入れてください」
「安全な所?」
「会場内は許可証がないとダメです」
「先方の指定だ。」「業者は決まっており、駐車許可証を発行しております」
「入り口で弁当の配達で入れてくれたではないか?」
しかたがないので外へ出た道路へ路上駐車して荷物を降ろそうとした
「そこは道路ですよ」という
「ジャーどこへ下ろせば良いのだ」
「裏の方へ回って…」「裏も道路だ」
「安全なところへ…でなければ一般駐車場へ…」
そこは時間がかかる
5分ぐらい市役所職員と言い争いをしただろうか
しかたなく一般駐車場よりはマシだろうと知人の家の道路に駐車して暑い道を10分ほど掛けて配達した。
弁当が傷まないか?と心配しながら…

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駐車場は三日間ともにガラガラに空いていた。

玄関のそばには本部で指定されていた業者だろうか
選手に弁当を渡す長い列ができていた

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弁当の募集要項をみると大量生産業者しか採用されないシステムである。(1回200食)

これはおもてなしではない。
自分たちの運営がスムーズ行けばいい
そして問題さえ発生しなければ…という「主ではなし」