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四十四田湖からの岩手山である。
北上川をせき止めて作ったダム湖である。
沈んだ土地には、四十四枚の田んぼが有ったと言われる。
流れこむ支流には、以前東洋一と言われた硫黄鉱山「松尾」から強酸性の鉱毒水が流れる赤川が有る。
松尾鉱山は、明治末期から採掘され、ところが硫黄は海外からの輸入や石油の脱硫義務化で廃棄物としてできるため、昭和44年廃業した。それまでは「雲上の楽園」という未来型の空中都市であった。と言う
近代化したセントラルヒーティングや、ダストシュートが付いた憧れのアパート、映画館や劇場が山の上に並んだと言う
そして盛岡の芸者を総アゲして、タクシーで松尾まで2時間ぐらいかかる道のりを帰ったという
近くの農家は野菜や米を担いで、列車に乗りアパートを売り歩いたという。

高度成長期には真っ赤になった強酸性の廃水をどんどん流していたが、
環境問題がうるさくなって中和する施設ができて川が綺麗になった。と言う
その浄化するための苛性ソーダ−などの費用や処理費が年間5億になるという。
それが県の予算を圧迫しているという。

このダム湖の湖底にもヘドロが溜まって、もうダムとしての機能が失われたと言ってから久しい。
もう30年前になろうか…

そんな四十四田湖を、じっと見ている岩手山がいた。
一本桜も…

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