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佐賀の農民作家山下惣一さんから「小農学会」という冊子が送られてきた。
昨年、11月に設立した農民と学者の学会(?)だ。

小生にも案内が来たが、設立総会は九州は福岡でやるという
行けないが、学会の趣旨に賛同して会員として参加を表明しようとしたら
いきなりの腸閉塞を発症して病院へ飛び込んだ。
そんな入院騒ぎで、参加の表明をせずにいたら、どうやら業を煮やしたのが設立総会の内容の冊子を送ってきた。

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仕方なく(?)、喜んで会費を振り込んだ。
設立趣旨は

20世紀は二つの世界大戦や内紛など、繰り返される戦争と、一方では人による地球環境を破壊していく世紀であった。21世紀こそ平穏でありたいと、 多くの人々は願ったはずであるが、21世紀を迎えても対テロ戦争など新たな戦争が繰り返され、人の心も乱れ、地球環境も益々悪化し、世界は混迷の一途をた どっている。我が国もまた戦争の出来る国へと変容した。

戦後のわが国は豊かな生活を求めて、経済大国として復興したが、一次産業(農林水産業)から二次(工業)・三次産業(サービス業)へ、農村から都市へと人は大移動し、過疎の村と過密の都市という地域に二極分解した。

古来より光注ぐ太陽のお蔭で、人は大地を耕し、生き物の命を育み、その命をいただいて生きてきた。今や大型スーパーに並ぶ豊富な食材を、多くの都市生活者は第二次、三次産業で得たお金で買い、生き物の命を育み命をいただく意識は薄れている。

既成の情報や知識が役立たなくなっている今日、このような状況を打開するには、何を価値の基準とし、何を頼りとして現在を生きるのか。その答えを 出していかなければならない。これまでの価値観から抜け出し、斬新な発想に立って、自らの生き方と、わが国の進路、とりわけ農業・農村社会の方向性を探求 していく必要がある。それには既成の組織やマスメディアの情報のみに依存せず、自らの意志と頭で学習を積み重ね、研鑽する努力が今求められている。

貨幣経済が発達し、人は都市に集中し、村の小学校が廃校となり、集落が消滅し農村が寂れていく。にもかかわらず相変わらず農政の流れは、営農種目 の単純化・大規模化・企業化の道を推し進めようとする。それに抗してもう一つの農業の道、複合化・小規模・家族経営・兼業・農的暮らしなど、小農の道が厳 然としてある。なお小農とは既存の農家のみならず、農に関わる都市生活者も含まれた新しい概念と考えたい。このいずれが農村社会の崩壊を押しとどめること ができるのであろうか。これを明確にしなければならない。

このため、小農の道をめざす勢力がもっと結集し、研鑽し、社会的発言力を高める必要性が有るのではないか。