残り物が捨てられない性分である
食べ物の商売をやっていると、どうしても残り物が出てくる
食べ物は…有機物である
有機物は、時間が経つと腐る
腐る前に冷蔵庫にいれる
もっと長くもたせようと冷凍庫に入れる
しかし冷凍庫も業務用の超低温冷凍庫でないとタンパク質も変性する

農家に行くと大体、納屋に大きな冷凍庫が何台もある
スーパーでまとめ買いした魚、市場でまとめ買いした肉、自分のところで取れた野菜などなど冷凍庫の中が満杯で置いてある。
忙しい時は、なかなか出歩けないので仕方がないが、冷凍庫に入れておけばいくらでも持つと思っているのだろう
そのうちに孫が遊んで電源を抜いて「気がついたら全部腐っていた」という笑い話のような実話が有った。

 

家の冷蔵庫をキレイにするのは、小生の担当である。
キレイにするには、在庫をつくらないことである
しかし、商品を作らないと売れない。
まさか「ちょっと待ってください。今から玄米を炊きますから…」という訳にはいかない
以前、商社に勤めていたときは「売ってから買え」と言われた
つまり、得意先にカタログを見せて販売をし、納期を決めて契約を結ぶのである
それから仕入先に発注をする。そして納期管理が始まる
大きな工場を回す業界ならいいが、小売業界はそうはいかない。
だいたいが眼にとまったものを購入するのだから
「そのトイレットペーパーは、来週の火曜日です。」
と言ったら、失禁してしまう
「ご飯は明後日の午後には用意できます」
と言ったらミイラになってしまう

だから炊きあげて、煮あげて、焼き上げて用意する。
そして雨で客が少ない
車が飛び込んできたので、商売ができなかった
隣がセールをやっているので、客が逃げた

などなどの理由で大量に食べ物が余る
それを大量に捨ている

喜ぶのは事業系廃棄物を処理する業者と
時間給で、売れようが売れまいが時間で金をもらうパートと
閉店間際に買い物に来る生活困窮者や年金生活者である

経営者は残り物を工夫して食べる
食べきれないので、冷蔵庫にいれる
それでも食べきれないので、冷凍庫にいれる
それでもタンパク質は変性するので、大量に廃棄する

この流れをどうにか止めたいと
玄米を粥にして、売れ残った唐辛子麸をいれ、
もらったわかめと賞味期限がすぎた卵をいれて玄米粥にする
しかし、食道がんで食道を切除した小生には、通常の一人前は食べられない
半人前を食べるのが精一杯である

魔子様は「仕事も半人前だね」と言う

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