有る寺で「ダイレクトメールをもらった。」とカタログを渡された。

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宅配弁当のカタログである
三陸の業者がやっているようだが…
何故か首都圏の業者が関与しているような部分も見える

よく見ると豪華な弁当である
こんな弁当を誰が頼むのだろう?
頼むとすれば、接待弁当か?
”孫可愛さ”の金持ち祖父母が頼む弁当か…

しかし、よく見るとサラリーマン用のワンコイン弁当もある
そして個人用の1個から配達OKとある

 

店によく電話がかかってくる
「盛岡に一人暮らしの父親に昼食の弁当を届けてほしいが…
おたくの弁当は体に良くて美味しそうだから。
対応できますか?」という都会からの電話だ
地元に残してきた父が心配なのだろう
しかし、なかなか対応が難しい。
一人のために弁当を作り、そして配達をする
価格的に合わない!ということは継続できない

じゃ〜10人なら合うのか?
採算があう人数は何人なのだ?
というふうに考えていくと、今度は時間的な制約がでてくる
一箇所で10人なら良いが、10箇所で10人なら配達時間が掛かり過ぎる
ポジティブにかんがえて、それでも可能だと判断しても、
配達する人!生産する人に負荷がかかる
配達時間がある程度固定化するから拘束時間を必要とする
要するに「12時に配達」と指定されると
他の用事は出発時間の11時半までに終わらないといけない
そして次の仕事は13時以降しから予定できない
配達している時間だけでなく、その前後の時間も固定化されるのである

生産する人も注文量の変動で拘束時間が変動する
量が多ければ業務を単純化して組み合わせることができるが…
(例えば、玉子焼き担当、煮物担当、焼き魚担当等々)
注文量が少ないと独りで何種類の仕事をしなければならない
この時間差は個人の能力の問題でしかない
量産することで合理化するという考え方なら
近場で大量に注文を集めないといけない。

これを、どう解決するのだろう


三陸の復興景気で業者や役所が頼む弁当なら人の金(税金)だから良いが
個人の懐や、中小企業の接待費などたかが知れている地方で成り立つのだろうか?
結局、働く人の搾取によって成り立つ商売ではないのか…

しかし、ランチパスポートやネットやカタログを利用した弁当など
ランチなどの飲食をめぐる外食戦争は、地方の流通をどんどん変えていく
少しでも売上の上がる可能性のあるところへ、どんどん進出してくるのだろう

 

翌日、当店にも届いた

「盛岡市内事業者
   秘書課・総務担当者様各位」

      「地域振興に寄与することを目指す。」と取ってつけたような言葉が羅列されているが

しかし、作る人の顔が見えるのは、いいことであるが
(本当にその人が造っているかどうか?は別にして…)
食べる人の顔が見えていない弁当を作る人は、どんな想いを持ってつくるのだろう?

あの人は、これが嫌いだから…
あの子はアレルギーで、これが食べられない
彼は、若いから量を入れてあげないと…
そんな対応が、本来の弁当ではないか…