行政からの呼び出しというのは、あまり気分がイイものではない
丁重な文面で書いてあるが、この文書を発行するに至った経緯は、なんだろう?
と考えてしまう。
たぶん公になっているから、さまざまな上司が判子を押して、きちんとした理由があるから呼び出したのだろう
そうでなければ、忙しい民間人を呼び出すわけはない
もし異議を訴えられても、きちんと反論できる理由があるのだろう
と、労働基準監督署の呼び出し文書を見て邪推(?)してしまう

そういえば一年前か…
一人辞めさせた。
競馬狂いの…男狂いの…平気で嘘をつく女だった。
陰で「辞めさせられたら労働基準監督署に訴えてやる」と言っていたようだ。
しかし、その件はハローワークでカタが付いたはずだが…
なにか、問題があって再燃したのだろうか…

そんなことを考えながら書類を整えてでかけた
賃金台帳や出勤簿などの帳簿がそろっていないことを、その時に気がついたが…
なにもなければ「ごめんなさい!今度こそは…」で済むだろう
と60もすぎれば、厚かましくもなる。

 

6階建ての最上階、屋上庭園の有る事務所から
でてきた調査官は若い明るい人だった
こういうのに騙されてはいけない
明るく言うが「言葉尻を捕まえて」ビシっと追求されるかもしれない

娘は社員だが、
「孫が熱だ!と保育園から呼び出しで…」
「保育園の行事だ」
「インフルエンザだ!1週間お休みだ」と言って、店は休んでばかりいる

孫の話をしながらニコニコ笑って「初孫ですか?可愛いですね〜」
と調査官は愛想笑いをする
こんなときはやばい。気をつけないと、揚げ足を取られる
と慎重に言葉をつなぐ
その休んだ日にちを、つける出勤簿も作っていない
まして残業代なんか、払っていない
”ここを突っ込まれたら…”と言っても、
他の場所で働いたら、そんな理由で休ましてはくれない
大体が甘いのだ。魔子様のしつけは…(怒)

IMG_0986

だいたいがウチは社員が一人だけなのだ、あとはパートというか、手伝いだ
梅さんは忙しい時だけ手伝いだから勘定にいれていない
まして”食堂の売上に対する歩合給だ!”と言ったら電卓で、はじき初めた。(はじく=そろばん言葉だ!)

「パートも社員だ」と言う
そして「歩合給も時間給だ」と言う

あちこちの仕事を掛け持ちしている人は、労働者として、それぞれから定期健康診断を受けないといけない
一件の定期健康診断書面を、たらい回しで、あちこちで見ても良いと言う
なるほど、雇用主は、労働者の健康を気をつけろ!過重労働で健康に不安を抱えないようにという仕組みか…

とは納得するが、労働者は良いが
経営者の健康は誰が考えるのだ
経営者こそ健康診断が必要なのだ(怒)

 

そして岩手県の最低賃金は695円だという
歩合給でも、1時間695円を下回らないように…と調査官は言う
「それは!おかしい」と即座に!

 

だいたいが、いつも結果的には695円以上になっている。
暇な時695円以下になっても平均すれば695円以上になる
だいたい時間給なんぞ、そんな縛りがあるから、時間目いっぱい効率よく働かせるという仕事になるのだ
そんな仕事が、いい仕事になるバズがない
一時間!目いっぱい効率良く働かせると言うのはベルトコンベアーの経済一辺倒の働かせ方だ
効率的に生産性をあげる経済効果的労働と、人との関り合いや達成感の働く喜びを感じるという労働と、どちらの仕事が人間にとって大切なのだ

と心で語った(泣)

結局公務員というのは、仕事の上では法律に則ったことしかしゃべることは出来ない
本音が言えないのである。可哀想な職業である。

 

梅さんは、自分の仕事の合間に抜け出して当店を手伝ってくれる
そして厨房で、大声で魔子様と世間話をしてくれる
もうすぐ70になるという梅さんに、時間給的労働を求めていない
”いつまでも元気で小遣いを稼いで欲しい”という思いだけである
だからいつも言う
「許す限り、暇ならきてね。」
いつ来ても、いつ帰っても良い。
「自分を必要としている、自分を待っている場所がある。」と言うことが必要なのだ。