ストーブに薪が入らない
口径が大きすぎるのである
仕方がない。燃えて、小さくなるのを待とう

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よく聞かれる
「こんな大きな薪を割って入れるのですよね」
「いや、このままですよ」
「これで燃えるのですか?」
「あっという間です」

「あつ!」
”燃えませんが…”

 

薪に針葉樹の杉を使っている
間伐材の杉だ
間伐というとイメージから枝打ちのように都会人は思う
間伐と枝打ちは違う
間伐は間引きである
細い木や周りの木の生育を邪魔しないように切って残された木の生育を助けるためである
枝打ちは、枝を払うことによって成長点を上に伸ばし真っ直ぐな木を作る
そして節穴を、あまりつけないように枝を払うのである

だから間伐は横幅を広げ、枝打ちは縦に伸ばすためかと思うのだが…

その間伐した杉を燃やしている
しかし、間伐したものを山から降ろすのが大変である
昔は、雪道を馬ソリにひかせ、川へ落とし流れに乗せて里まで運んだ
だから冬の作業である
薪は一年がかりである
秋に伐採し、冬に山からおろし、春に玉切りして夏に乾燥させる
雪が降るからといって農家は、仕事がたくさんあった
秋に収穫した豆の選別や、味噌作りなど保存食の加工も冬の仕事だった

本来の薪は、広葉樹のクヌギやコナラだった
寝る前にくべておくと、朝まで火持ちがして、朝薪をくべるとすぐ火がつく
ようするに熾(おき)になる広葉樹だったのである
それを変えて針葉樹の杉を使うメリットは…
大量にあるからである
杉は昭和30年代にあちこちで植えられた
生育が早くて、カネになるということで…
しかし、中国やロシアからの輸入材が、安くて大量に入ってきたために
国内の杉林は放置された。
手入れするには採算が合わないという理由で…

しかし、杉林はこれから貴重である
薪材のエネルギーとしても、建材としても…
近い将来、化石エネルギーがどうなるかわからない
まして中国やブリックスなどの新興国の経済が与える影響は計り知れない
杉材にしても。雑木林にしても、あと10年もたてば評価はガラッと変わるはずである
木が植えてある山は、宝の山である。

それが、いつのまにか間伐ではなく皆伐で丸坊主にされている
丸坊主が元に戻るまでには最低30年かかるという