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仙台から客が来た。友人たちを連れて…
時々、岩手にきたときに寄ってくれる客である。
と言っても年に1〜2回だろうか…
岩手の生産者に会いに来て、ついでに寄ってくれるのである
彼は、仙台で予約の取れないレストランのオーナーシェフである
40代前半だろうか…
聞いた話だが、テレビや雑誌で紹介され、有名人も数多く出入りしていると言う

そんな彼は、そのレストランをやめて、ぶどうを作りたいという
納得の行くワインを作るために…
そして昨年9月に店を閉めた

「どうしているのか?」と聞いたら
「芸術と融合した料理の世界を追求したい」という

あまりにも高度な説明なので納得したふりをしながら、舌を巻いた
今の若い人は偉い
今の若者は…とけなす人が数多くいるが、そうでもないのだ

小生らが若い頃は、大企業に勤めて出世することや
生産現場を務め上げて熟練した管理職になったり
せいぜい、自営で好き勝手なことをして過ごしたい

というような今になった思えば、ちゃちな夢だったが…

 

岩手は生産時期でもないのに、「なぜ来たの?」と聞くと
「いや、みんなをこの店に連れて来たくて…」
と嬉しいことを言ってくれ、言葉を続けて
「こんな意識の高い店が仙台にもあればね…
ほとんどが、売れればいいだけの店だから…」と彼は言う
「意識が高いほど、売上は低いです(苦笑)」
「しかし。こんな店も無ければ…」

我慢である。我慢。