ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

もったいない

「もったいない」と言うのは、母の口癖だった
今でも認知症気味の母は、紙パンツを洗ってはこうとして洗濯機の中に放り込んでいる
紙パンツも一回では捨てられないようである
だからいつも洗濯機の中は紙パンツが溶けてドロドロである

そんな母親に育てられた息子は、残りご飯が捨てられない。
なんとかして食べようと工夫をする
まぁ中学生とか高校生とかは、帰ってきて残りご飯を炒めて食べた
今で言う、チャーハンかもしれない
味噌汁を、ぶっかけて雑炊にもした
まぁとりあえず腹が満たされれば、それで満足の時代だった。

学生時代は単身生活だが、ご飯は残らなかった
なぜならまかない付きの下宿だったが、まかないは時間の制約があったので一ヶ月ほどで辞めてしまった
バイトやクラブの付き合いで、その時間には下宿に戻れなかったのである
勢い大学のそばの食堂がメインの食事処だった
そこでは出されたメニューを綺麗さっぱり、皿を舐めたように食べた
足りなくて、下宿に帰って電気ポットでそうめんを湯がいて醬油をぶっかけて食べたものだ

社会人時代も寮生活だった。
ご飯はお櫃から分けて食べるのだが、残っても後から帰ってくる人がいたから食べられ無かった
最後に帰ってきて、ご飯を食べようと思ったら、お櫃が空だった。
せっかく門限を乗り越えて帰ってきたのに…あまりご飯は食べられなかった
(門限で玄関は閉められるが、裏の雨樋を伝って二階から入るのである)

結婚して、ひさしぶりにあまりご飯にめぐりあった」
あまりご飯の定番は、茶漬けである
そして雑炊であり、おかゆだった
この炭水化物がデブの元だと気がついたのは、三桁の体重になった時だった
それいらい体重計には乗ったことがない。
痩せよう!やせようと思った時は、しろ塗り仮面(鈴木…?)の
「やせたいなら食べなさい」という本が流行った
腹いっぱい食べて痩せるのは、やはりお粥だろう
そこでお粥を食べ始めた。あまりご飯で…

ところが何でも、しっかりと本から入る入道としては、おかゆの本を読んだら
なんと「粥は、生米から作る」とあるではないか…
生米から、わざわざおかゆ?
もったいない
そして中華粥と、日本のおかゆとは、作り方が違うという
なんでもひとつひとつ、出来たわけと、その技が有るのだ

そんな訳で玄米粥を作ってみた
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これは炊いた玄米に、そば用の汁を入れ、葱と卵と、すりおろした山芋をトッピングしたものである
これを、毎日、毎朝、毎昼、食べている

美味い!
なんとかメニューにしよう!

反面教師

一日に一個のブログを書くこと自分に課している
書くことが大切ではなく

一日に一つ、「これは!」と想うことを見つけることが大事である
それから、いろいろと思考をめぐらして行く

何個も見つかることがあり、書ききれないときもある。
ようやく一個見つかるが、大したことがかけないこともある
しかし、そのような目で、いつも見ていることが大切である

今日は書くことがいっぱい有ったが、書けない
書いている時間がないということではなく、少し落ち着いて考えないと誤解を与える内容である。
こういう時もある

一日一件のBlogが少ない時は、不調の時である
好調の時は、さまざまなことが見つかり、さまざまな思いを巡らし、さまざまな言葉が出てくるのだが…

人間関係がうまくいかない
商売がうまくいかない
などなど不調なときは、考える時間も、書く時間も産み出せない
そして文章も出てこない
そんな時は寝るに限る、と思うのだが寝ても解決しない
浴びるほど酒を…と思うが頭が痛くなるだけである

黙って静かに人と向き合うことでしか解決しないのかもしれない
人と向き合うことは「反面教師」である
気が付かないことを気づかしてくれる。

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今月も少なかった。
人と出会わなかった。

 

 

 

これはなんだ?

これなんだ?

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多分、多くの人は見たことがないだろう
関西の人は、大徳寺納豆と言う人がいるかもしれない
近い!

関東の人は、落花生に砂糖をまぶしたものと思うかもしれない

遠い!

こレは、豆麹である
豆麹は多分多くの人は見たことがない

普通は米麹である
米を蒸して、糀菌をまぶし繁殖させて乾燥させて販売している
味噌用である

米麹を大豆と塩と混ぜあわせ熟成させると米味噌になる(簡単な説明)
豆麹は、そのまま塩と混ぜ合わせ熟成させると豆味噌になる(おおざっぱな説明)

その他に麦味噌がある。
これは麦に麹菌を繁殖させて作ったものである

要するにその土地で何が取れるかで味噌用の麹を作ったのである
稲作地帯は米で…
小麦などの麦作地帯は麦で…
米も麦も取れないところは大豆で…

岩手県北部は山間地ばかりで寒く、米は取れなかった
だから味噌は豆味噌だった。
タイマグラの人たちが今でも作っている
豆を蒸して味噌玉を作り
天井の鍼にぶら下げて麹菌をくっつけ(?)
下に堕ろして塩と混ぜ込む
そんな作り方をしている豆味噌だった

現代ではそんな作り方で不特定多数の人に販売することは出来ない
保健所が許さないからである

だから豆を蒸して麹菌を繁殖させて塩を混ぜ込むで熟成させる
豆を蒸して麹菌を繁殖サせた豆麹

多分多くの人は見たことがない
米麹を売っているが豆麹はどこにも売っていない

さてこれで何を作ろうか?

宝の山

ストーブに薪が入らない
口径が大きすぎるのである
仕方がない。燃えて、小さくなるのを待とう

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よく聞かれる
「こんな大きな薪を割って入れるのですよね」
「いや、このままですよ」
「これで燃えるのですか?」
「あっという間です」

「あつ!」
”燃えませんが…”

 

薪に針葉樹の杉を使っている
間伐材の杉だ
間伐というとイメージから枝打ちのように都会人は思う
間伐と枝打ちは違う
間伐は間引きである
細い木や周りの木の生育を邪魔しないように切って残された木の生育を助けるためである
枝打ちは、枝を払うことによって成長点を上に伸ばし真っ直ぐな木を作る
そして節穴を、あまりつけないように枝を払うのである

だから間伐は横幅を広げ、枝打ちは縦に伸ばすためかと思うのだが…

その間伐した杉を燃やしている
しかし、間伐したものを山から降ろすのが大変である
昔は、雪道を馬ソリにひかせ、川へ落とし流れに乗せて里まで運んだ
だから冬の作業である
薪は一年がかりである
秋に伐採し、冬に山からおろし、春に玉切りして夏に乾燥させる
雪が降るからといって農家は、仕事がたくさんあった
秋に収穫した豆の選別や、味噌作りなど保存食の加工も冬の仕事だった

本来の薪は、広葉樹のクヌギやコナラだった
寝る前にくべておくと、朝まで火持ちがして、朝薪をくべるとすぐ火がつく
ようするに熾(おき)になる広葉樹だったのである
それを変えて針葉樹の杉を使うメリットは…
大量にあるからである
杉は昭和30年代にあちこちで植えられた
生育が早くて、カネになるということで…
しかし、中国やロシアからの輸入材が、安くて大量に入ってきたために
国内の杉林は放置された。
手入れするには採算が合わないという理由で…

しかし、杉林はこれから貴重である
薪材のエネルギーとしても、建材としても…
近い将来、化石エネルギーがどうなるかわからない
まして中国やブリックスなどの新興国の経済が与える影響は計り知れない
杉材にしても。雑木林にしても、あと10年もたてば評価はガラッと変わるはずである
木が植えてある山は、宝の山である。

それが、いつのまにか間伐ではなく皆伐で丸坊主にされている
丸坊主が元に戻るまでには最低30年かかるという

 

麗しき婦人

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わかめをもらった。
磯野家のワカメちゃんをお嫁にもらったわけではない
重茂のわかめだ
重茂と言うのは「おもえ」と読む

三陸海岸の本州最東端の重茂半島のわかめだ
半島で栽培しているわけではない

重茂半島の外洋で養殖しているという
養殖ワカメである

しかし、早採りわかめであると言う
なぜ早採りなのか…
旬はいつなのか?

野菜の旬はわかっても海のものの旬がわからない
聞くところによると、わかめは3月4月の早春が旬だという
つまり旬のために、間引きしたわかめを早採りと言うらしい
野菜でも収穫するひと月前ぐらいに間引き菜として売るようなものだ

ところがこのわかめ、早採りだから茎までやわらかい
だからしゃぶしゃぶで食べるのが一番美味しいと言う

茶色のわかめがあっという間にミドリに変わるさまは、まるで幼い女学生が麗しい婦人になるよう感じだ

 

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重茂の冬の海は、波が高い
前後の船が見えないくらい高いという
ここの船酔いに慣れるには10年かかるという

しかし、このわかめの旨さに酔うには、そんなに時間はかからない
ポン酢で…生姜醤油で…
あっという間に変わる麗しき婦人を食することになる

旬は1月2月だという
今が旬である

 

 

 

 

頭に血が上る

血糖値を図っている
いや、連続して図る計器を身体に貼り付けているのだが…
それは、それとして、
その他に食事の前に一日4回(就寝前も…)”手動で測れ”という
体に貼り付けた測定器と連動して調べるという
面白そうだ

やってみよう

と思って病院で試してみた
ボールペンのようなもので、鍼が飛び出して指先を刺すのである
そこに血が滲んで、それを吸い上げると数字が出てくる
病院では一発でできた
血は余りあるほど多い!いやそれは血の気か?
それよりも血液サラサラの薬の影響で、止血が出来ないのでは…と不安を感じた

 

砂糖分は朝だけ、珈琲と一緒に甘いモノを食べるのだが、後は殆ど甘いモノを取らない
運転中に飴玉をしゃぶるぐらいか…

だから大丈夫だろうと想っていた
あとはコメだ…
それも玄米だから…

と想っていた

血糖の測定キットを持って帰って、早速店でやってみた
血が出ない
血も涙もない男なのか…

血が塊にならない
滲んで広がるだけで測定器に吸い上げるような塊ができない

最初は失敗。
二回目も焦って鍼を早く抜きすぎたのだろうか
三回目は刺さったようだが、血が出てこない
4回めは絞り出したが、「血液の量が足りません」
5回めも焦って血液の量が足りない
だんだん指が鍼の痕跡で痛くなってきた

6回目にようやく滲みでた血液を拾い集めて、ようやく数字が出てきた

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翌朝も何回も何回も刺しては、血が塊にならない、
そして固まると「血液の量がたりない」と言う表示。
もういいかげんにしろ

という感じだ

病院に行き、担当の看護婦に大声で文句を言った

指まで血が回らない
頭に血が上った

ようするに寒い時は末梢の血管まで血が回っていない
大病院のような暖かいところならいいが
いくら暖かいと言っても、店とか家ではやり方が違うという話だ

手を熱めの湯に手のひらを浸すと”一回で出来る”とわかったのは、翌々日の朝の事だった。

 

便利になって失ったもの

昔は、出血をすると大変だった
まずは傷口に塩を摺りこんで血を止め、それでも止まらない時は焼きごてをあてて火傷をさせて血を止め
それから手ぬぐいをきつく巻いて…(たぶん江戸時代の止血方法か?)

小さな頃は、脱脂綿とガーゼと包帯が欠かせなかった
傷口を綺麗に洗って、それから脱脂綿をあて、ガーゼで押さえて、包帯を巻いた
包帯を結ぶのが大変だった。不器用だから、いつも結び目がほどけた
まして、手を切った時は、片手が使えないのでますます大変だった

 

いつのころだろう日本に入ってきたのは戦後だという
それにしても目にしたのは昭和40年代の高校時代ではなかったか…
手軽に貼れるバンドエイドが出てきた
大学に入った時に、他の地域から来た人が違う名前を使っていた
バンドエイド。カットバン。サビオ、など。いろいろと名前があった。

その地方の方言かと思った

しかし、殆どは基本的スタイルで、殺菌されたガーゼが貼り付けられていた
しかし、最近はすごい
細いのから太いのから、こんな指先に巻くタイプまで発売されている

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これは便利だ
一番巻きにくいところへ独りで巻くことが可能だ。

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しかし、独りで出来ることで便利になった。
これで幼い子供は母親に巻いてもらうことができなくなった
恋人同士は、お互いに巻きあうことが出来なくなった
夫婦は、助け合うことができなくなった

いつも魔子様に言う「お〜いバンドエイドは?」
「その辺に有るわよ」とさり気なく魔子様は言う
なんでも独りでできることが良いことではない(泣)

便利になったことで失うものがある

 

しかし、これはスライサーで切った傷である

多くの人が「これはスライサーで…」というと
大きな声で「きゃぁ〜、わたしも…}
「いやぁ〜それは僕も…」
「痛いですよね…」
と、それぞれに思い出して、顔をしかめる

最近スライサーに補助の押さえが付いているが…
救急絆創膏を沢山付けたほうが、うれるんじゃない?

あみズロース

玄米をメニュー化した
玄米ご飯を1杯100円である
白米のように、おかわりはできない
できたら「すこし多めで…」などと言ってほしい
しかし、「おかわりできますか?」と聞いてきた人が
おかわりできなかった。
よく噛んで食べれば、すぐおなかが一杯になるのである

この玄米ごはんが、すこぶる評判がいい
なんと言ったって、武田哲の無農薬米きらほである。
低アミロース米だから網のようなズロースをはいているのか?と思う人もいるだろう!
ちがうのだ

お米のデンプンは、アミロースとアミロペクチンでできている
バクっというと、通常のお米(うるち米)はアミロースが20%でアミロペクチンが80%である
アミロペクチンが多いと、もちもちとした食感が味わえる
アミロペクチン100%が餅米である
餅米を毎日食べると飽きる
だからと言うわけではないが、アミロースが20%入っているうるち米が、通常の主食とされる米である
売れ筋ともてはやされるコシヒカリやササニシキは、若干アミロペクチンが多く(アミロペクチン83%アミロース17%)、あのモチモチとした食感になる

インディカ米などの長粒種は、逆にもちもちのアミロペクチンの割合が少なくて(アミロペクチン75%アミロース25%)ぐらいである。

そのアミロースが少ない、冷めても美味しいお米というのが岩手県農業試験場が開発した低アミロース米きらほ(旧名岩手91号)なのです
(なぜ高アミロペクチン米と言わないのか?不思議だ?
「低」よりも「高」のほうがインパクトが強いと思うのだが…)

ようやく昨年から県内の4農家から栽培を始め、二年目となりました
今まで当店では、”玄米おにぎり”として販売してきましたが…

時折「玄米ご飯は?」というお客様がいらっしゃいます。
昨年の二回目に参加したランチパスポートに
「もちもち玄米と野菜カレーに、旬の野菜サラダに雑穀ドレッシング」で参戦しました。
そのときの玄米が忘れられなかったようです

正月明けから「無農薬玄米ご飯きらほ」ご飯茶碗一杯(80g)」100円で提供しております。
定食を注文される方、玄米ご飯に替えることができます
ただし、おかわりは出来ません(おかわりも100円いただきます)
定食の白米は、おかわり自由です。

 

また冷凍おにぎりも販売しております。
こちらはレンジでチンすると、ほっかほっかのモチモチの玄米おにぎりが食べられます
小腹の空いた時に食べるのは最高です。

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そしてその冷凍おにぎりを冷凍庫に常備しておくと

朝ストーブの上に乗っけておくだけで(もちろん小鍋に必要量の水入れる)玄米粥が出来上がります
下記の写真は
山芋とろろに卵をかきまぜ、海苔のふりかけをまぶし。天然塩をふった玄米朝食粥
これからメニューに加えたい粥シリーズの大本命である

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我慢

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仙台から客が来た。友人たちを連れて…
時々、岩手にきたときに寄ってくれる客である。
と言っても年に1〜2回だろうか…
岩手の生産者に会いに来て、ついでに寄ってくれるのである
彼は、仙台で予約の取れないレストランのオーナーシェフである
40代前半だろうか…
聞いた話だが、テレビや雑誌で紹介され、有名人も数多く出入りしていると言う

そんな彼は、そのレストランをやめて、ぶどうを作りたいという
納得の行くワインを作るために…
そして昨年9月に店を閉めた

「どうしているのか?」と聞いたら
「芸術と融合した料理の世界を追求したい」という

あまりにも高度な説明なので納得したふりをしながら、舌を巻いた
今の若い人は偉い
今の若者は…とけなす人が数多くいるが、そうでもないのだ

小生らが若い頃は、大企業に勤めて出世することや
生産現場を務め上げて熟練した管理職になったり
せいぜい、自営で好き勝手なことをして過ごしたい

というような今になった思えば、ちゃちな夢だったが…

 

岩手は生産時期でもないのに、「なぜ来たの?」と聞くと
「いや、みんなをこの店に連れて来たくて…」
と嬉しいことを言ってくれ、言葉を続けて
「こんな意識の高い店が仙台にもあればね…
ほとんどが、売れればいいだけの店だから…」と彼は言う
「意識が高いほど、売上は低いです(苦笑)」
「しかし。こんな店も無ければ…」

我慢である。我慢。

おせち

正月、餅を食べなかった。
魔子様が、実家に戻って実家の認知症の実母に会いに行ったのである
婚家でも義母は認知症、実家の実母も認知症である。
間違いなく魔子様の将来は見えている(?)

せっかくの正月休みにいなくても不便だろう
と言う人は、何も出来ない人である
小生なんか
魔子様がいないから、さまざまなことが出来ると大喜びである
なんだか、ありきたりのおせち料理をよして、さまざまな野菜料理をベースに朝から昼から夜まで一杯やった

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圧巻は、生大根である

有るところで売っていた「シャキシャキした甘いナシのような大根」という
それを拍子切りにして

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練り梅とマヨネーズ、ハラペーニョ味噌とマヨネーズと二種類
この大根は甘くはないが水分がたっぷり入っていて、シャキシャキなのである

そして巨大だ!IMG_1059

これはいける。どうやって作ったのだろう。
たぶん凍らしてあるのだろうが…
それだけで持続するものだろうか…

そんなことを考えながら正月は過ぎた
冷蔵庫に、刺し身や肉魚が入っていたのに気づいたのは、魔子様が帰ってくる前日だった。

そして1月4日は、恒例の「天抜きそば」で一杯である。
池波正太郎の文庫本を片手に東京を食べ歩いていた時にきまって蕎麦屋でいっぱいが出てくる
焼き海苔であったり、出汁巻きであったり、板かまであったり…
その中に「天抜き」があった。
多くのものを知らない人は「天ぷらそばの、天麩羅抜き」と思うだろう。
それは「かけそば」だ。
昔一杯のかけそばと言う話があった。
年末になると母子家庭がかけそばを一杯食べる話だ。
話がそれた
そのサラリーマンが仕事始めに出勤している時に蕎麦屋で一杯やるのである
今年は定年になった友人と一緒に行った。
天ぬきをやっている店は、盛岡で一軒しかしらない。
そこで勢い良く「天ぬき!」と頼むと「今日は出来ない」と言う
えっ!なんで?
「天抜き」とは、天ぷらそばのそば抜きである。
要するに、そばつゆに天麩羅が浮かんでいるのである
浮かんだ天麩羅を箸でちぎりながら、酒を飲み、そして汁をすするのである
酒のツマミとしては汁気をとるから最高である
当たり前にあるそばつゆと、蕎麦屋の定番の天麩羅の組み合わせである
それが「今日はない」の一言で切り捨てられて良いのだろ言うか?
と言って注文とっている中居に文句を言っても詮無いことである
店をよく知っている友人は「正月忙しかったから人手が足りないのだろう」とかばってくれたが…

しかたない「オカメの抜きは?」
オカメのような中居は
「わたしだったら抜かないでください」といったかどうか知らないが
「無い」
そうだ「鴨南蛮の抜きを!」「それだったら有ります」

出てきたのは「鴨南蛮ざるの抜き」だった
ざるのタレだとすこし濃いのである。
まぁ脂が浮いているから、まだマシだったが…

結局正月三日間、餅を食べずに終わった。

 

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