ちょうど一週間が経った。
店のストーブのそばで客と話をしていた3時過ぎ、携帯がなった。
すぐ切れた

また鳴った
見慣れない電話番号だった。
でた相手は「〇〇電力ですが、先週うちの営業の者が3時という約束をしていたはずなのですが…」という
覚えていない。確かに”来週”という話をしたと思ったが、時間までは…
「とりあえず今、行きますから…5分ほどで…」と返事をして、話をしていた客は遠慮して帰った。
すぐ家に戻った。

母屋の前には二台、黄色い車が止まっていた。
じっと眺めて、待っていた方とは別のところから顔を出したので驚いたようだ。
こういう交渉事は、相手の度肝を抜くところから初めないといけない
二人のうちの年長だろうか、責任者風(管理職ではない)の男が先ず言ったのは
「このところ多いのです。電気量が多すぎるという苦情が…」

度肝を抜かれたのは小生の方だった
最初から認めたのである「電気量が違うという苦情が多い」と…
そして「一日あたり10軒ぐらい回っている」という
そしてメーターの故障かご作動か、漏電か
なにか電気量のかかるものをつかっていないか?
を調べて回っているという

一人がメーターの前に立ち、一人が家の電気を使用するものオンオフして電気の流量を調べるという方法だった
まずはメーターは正常だ
そしてブレーカーは正常だ

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それから家の中の電気製品を調べる
彼は、部屋を通るときにそこの温度を感じるという
つまり、気温が上がっていれば、その部屋の電気製品が問題だと
電気量が上がるのは熱を発する電気製品しか考えられないという

なるほど

ふと気がついた
足元が異常に熱い。
母が書斎に利用している部屋だけ、床暖房が入っている
熱源は電気か灯油か、覚えていないが…確か3〜4年前に工事をした
母屋は、増築と改築を繰り返していたがもう築40年以上だ
寒い盛岡で隙間風が入っては冷たかろうと、一部屋だけ床暖房を入れた
見えないところにスイッチがあるが、目ざといというか、するどい。
朝、母屋に行くと冷え冷えとしている。スイッチが切れているのである。
「スイッチ切っちゃだめだよ」といいながら入れてあげる
節約癖のついた母親は、こまめにスイッチを切るのである」
認知症の母は「わたしは切らないよ。スイッチがどれかわからないから…」
と言いながらスイッチは何でも切ってしまうのである
切れないと「コードを抜く」という徹底ぶりである
朝、冷え冷えとしているからスイッチを入れてあげるが
その後母屋には行かない。
あとは魔子様の担当である。

その電力会社の責任者風の男は、スイッチ盤の温度を見た
どうやら最高温度に設定されているようである
外のメーターのそばに立っている男に大声で叫んだ
「今、どうなっている」
「すごい勢いで回っています」という返事が返ってきた。
どうやら床暖房の設定温度が最高になっていたようである
それを朝晩、オンオフしているのでますます勢いがついてまわっているようだ

 

電力会社の責任者風の男は
「たぶん50アンペアの基本料金は月に600円アップぐらいですから、大したことが無いですが、
この床暖は50アンペアでないと最高温度の時に持たなかったのでは…
もし最高温度を続けると、500kwの1.5倍ぐらいかかりますね…」

そして「計算すると…今現在のまま行くと、前月と同じぐらいかかりますよ」という

どうやら原因は、夜に母親のオフと、朝の小生のオンと…
そして日中の最高温度設定にあったようだ

高齢化すると温度感知に鈍くなるという
スリッパで歩いていてますます熱くなっている床に気が付かなかったようだ

ひょっとすると、いままで床暖房を入れなかったのかも知れない。
味噌汁用の出汁の煮干しまで食べる節約家の母親だもの…