≈いつもくる少年がいる。
姿格好は少年なのだが、顔立ちが、どこか大人びている

リュックを背負って、傘を持って帽子を斜めにかぶってくるのだが
いつもトイレに直行し。そのまま店を出て行く。
出て行く先にはバス停がある。
どうやらバスの待ち合わせ時間にトイレを済まそうとしているようだ。

”以前は…”というか、ほんの30年前、トイレは汚かった。
特に公衆便所は…
そういえば駅の便所が汚くて、辟易した思い出しか無い
あるときに”新橋駅に有料トイレができた”とニュースで流れた
行ってみた
清掃のおばさんが常駐して、客が入るとすぐに掃除をしていたような記憶がある
そのころからだろか、駅のトイレがきれいになったのは…
そして一挙にきれいになったのは、道の駅の登場である
各地にできた道の駅は、驚いた事にウォッシュレットまであった。
その衝撃は、和式トイレに新聞紙を持ってオツリを心配していた世代には驚異そのものであった。

小は仕方がないとしても大はしたくなかったので極力我慢したが
和式が洋式になって、足首の曲がらない小生は楽に長時間かがめることになった
それでも他人が座った便座に腰を下ろすのは…と思ったが
先日の「ためしてガッテン」では、尿ハネしないように男も座って小をするという
そんなバナナである、
ところが店の男子用トイレは、時々便座が降りている。
なるほど、客にもいるのだ…と納得した

そんなトイレ話を書こうと思ったわけではない

 

そのトイレに、来る少年だ。
いつも無言できて、無言で帰る
やはり教育上よくない。きちんと言わないと…

「ここはお店のお客様用のトイレだから、入るときは店の人に
”トイレを貸してください”と一言挨拶をしないとダメだよ。
別に貸さないわけではないのだから…」
その男の子は、怪訝そうな顔をして黙って帰っていった。

また翌日も、そして翌々日もやってきた。
無言で来て、無言で帰った。
そういえば、彼は一言も口を利いたことがないし、彼の声を聞いたこともない
ひょっとして彼は聾唖なのか?

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以前、弁当の配達に行った。
会館の二階への配達だった。
病み上がりで筋肉がすっかり落ち、両手に弁当をぶら下げ
手すりにつかまれない階段を登るのはつらい
ちょうどエレベーターがあった
それに乗ろうと思ったら、受付の定年になった教師のような女性が
小生の体格と荷物を見てだろか
「会議室ですね、節電のために階段で行きましょうね。と言って先に立って登り始めた。
仕方なく無言で後に続いた。
その女性は、登った階段の上から勝ち誇ったような眼差しで小生を見た

人は外見だけでは判断できないものだ。