シャワーを浴びた、
ここ2〜3年シャワーをあびるのが好きではない。
なぜなら、痩せたからである。
デブの頃は、汗かきの暑がりだった。
だから、しょっちゅうシャワーを浴びた
痩せたら、分厚い脂肪の肌着が脱げて寒いのである。
まして秋の気配を感じるこの頃、シャワーなど浴びたら風邪をひく
それよりもタップリとお湯を張った湯船に身体を沈めて…

というのだが今日は違った
眠いのである。
眠気を覚まさないと起きていられない
呑み過ぎたである。と言っても缶ビールを一杯ともっきりを半分ってなもんだが…
なんといっても10時30分キックオフのスコットランド戦をみないことには…
きっと勝つ(キットカットというお菓子が有った、だからなんだ?)
風呂に入ってシャワーを浴びた、寒いが無理して熱いのを浴びた
ふと下を見ると、風呂の床が真っ赤になって汚れている
なんだ?これは?なにか、こぼしたのか?

血だ!

じっとみていたらなんだか身体から流れ出ているような…
ひょっとしてメンスか?
いや、ぶら下がっているものを確認した
寒さで縮こまっていたが、ぶら下がっていた

ひょっとして、痔が切れたか?
穴に指を突っ込んだが、なんともない

 

えっ!どこだ?
身体をひねり、足を上げ
こんな姿人には見せられないとおもいながら、
どこから流出しているのか…
探した

みつからない
動くたびに風呂の床が
風呂おけが…
真っ赤に汚れた

ここまで来たらじっくり考えようと
風呂場の洗い椅子に腰掛けロダンの考える人だ。
ふとみると、左足が血に汚れている
右は、なんともない
よく見ると
クルブシのところから細い糸のような血が
ヒューッっと30センチぐらい飛んでいる
えっ?これか?

どうやら、ここ数日間足がむくんでいる
そのむくんだ足に溜まった血と滲出液が
クルブシのかさぶたから飛び出してきたようだ
かさぶたも熱いお湯で柔らかくなっていたようである
そういえば一ヶ月ぐらい前もそんなことが有った。

そのときは太さが二ミリぐらい有っただろうか
慌てて抑えて止血した

今回は細い。
じっと見ていた。
20分ほど経っただろうか、相撲ではないか「勢」が衰えない
もうすぐキックオフだ

二階で寝ている魔子様おこす

「おい」「おーい」「おいおい」

声が通らないのに、浴室から聞こえるバズがない
しかたがない
足首を抑えながら、脚を引きづり、全裸でころがるように二階のドアを叩いだ
こんな姿、人さまには見せられない
アダルトビデオでも、でてこない格好だ。
(アダルトビデオは大阪時代にスナックでしか見たことがないが…)

ようやく魔子様と止血をして、スコットランド戦をみることが出来た
「黒角」を呑みながら
終わった後、「白角」にすればよかったと痛切に反省した。

翌日、鍼医に行った。
鍼医はアメリカに教えに行っているので、息子がいた
しかし、車を降りた途端、足首が真っ赤である
止血に包帯を巻いて靴下を履いていたが、真っ赤である
玄関に倒れこみ息子に言った

「今日は、鍼ができない」当たり前だ
鍼を挿したらまた吹き出す

息子と母親がでてきて足首を抑えて言う
「ガーゼないの?」「包帯は?」
「バンドエイドは?」
鍼医は、西洋外科医学の道具は常備していないようだ

そのうちに
「これは動脈がやられているよ。この血の色は…」と母親がい言う
「おれ、外科は苦手なのだ」と看護師の勉強をした息子が言う
「とりあえず医者に行って…」

サンダルと傷口のタオルを借り、車を運転していつもの中央病院である
なんだか足元がチャプチャプしていたが、救急センターの窓口の電話で言う
「出血がとまらない」

IMG_0043

出てきた看護婦は、驚いてレジ袋で足首を包み込み、車いすに乗せ
「歩いてきたの?」「独りで?」

「そうです」

「あら床が血で…
受付で言えばいいのに…」

どうやら床が汚れたことを心配しているようであった。