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「島耕作の農業論」を読んだ。というか読んでいる。
そろそろ飽きてきた

内容はと言うと
ローソンの前代表との産業としての農政論
大分の水耕栽培の取り組み
世界一の農業国オランダの戦略
日本の農業の問題と現状

要するに作者は、農業を強く成長する農業にするために合理化された企業の仕組みを農業に応用するべきだ!と言いたいのだろう
産業としての農業を考える点では異論は無いが…
しかし、それだけで良いのだろうか?と想っていたら

最後に久松農園を持ってきた
久松農園は、農業の近代化以前の手法である。
多分久松氏は、考えて考えぬいた結果、ここへ辿り着いたのだろう
50品目の野菜を一列づつ作り、旬のものから出、または注文に応じて出荷するという手法である
これは、都市近郊農業のスタイルとしては、江戸時代の農業である
まさしく、それは小規模複合経営である

 

数年前、電話で問い合わせが来た。
小学校の先生だ!
「子どもたちを連れて農家を見学に行きたい。普通の農家でいいですから…」
彼女の言う「普通の農家」というのを考えた
多分、茅葺きの大きな家と広い庭、鶏が土をついばみ目の前には、様々なものが植えている畑と、青々とした水田。裏山には雑木林。
そんなイメージだろう
そんな農家は、無い!と言っても過言ではない
要するに小規模有畜複合経営の農家である。日本の農家の原点だった。
まさに久松農園は、特定された個人や店舗が必要な物をきちんと植えてある農業である
そこに、野菜くずを餌にする鶏がいて、残飯を食べる豚がいて、あぜの草を食べる牛がいて、敷きワラや籾糠が手に入る稲作もやっていれば申し分ない。
ようするに江戸時代は鎖国の島国ゆえに日本だけで循環する農業でないと続かなったのである

ところがいまは、グローバル社会になって輸出入が自由にできるようになり、種も輸入、農薬も肥料も輸入、そして機械を作る鉄鉱石、プラスチックの石油、すべて輸入である。
その輸入も、化石燃料を消費する船や飛行機で日本に運ばれる。
枯渇する石油文明に乗っかっている農業であり、
大量の残飯と廃棄物をだし、窒素を海に流失する一方通行の農業なのである。

 

農林水産業は風土産業であるという。
土地土地の気候や地形にあったシステムが根づき、それが何百年と続いて現在が有る。
だから他国の農業は参考にはなるが、お手本にはならない

小生はいつも言う
農業は知っているが、農作業はしらない。

農作業は地形や気候に基づく、実際の仕事である
農業は、口だけで人を動かす仕組みである。
小生を含め農業を語る人が、なんと多いことよ
しかし、農作業しか知らない農家も又多い

これからの一方通行の農業は
1バレル150ドルまでは、なんとか耐えられるという話を読んだことが有る
またエネルギー収支では、自然の太陽光を利用する農業が一番安価であるという話も読んだ
今の石油価格の底値が、いつ高騰するのか?興味津々である
そして農業が…食料政策が…どのように破綻するのか?

破綻しないために、何をしなければならないのか?
やはり循環型の小規模有畜複合経営に戻らないといけないのか…