役場に行った
役場と言うと村役場や町役場を連想するが…
そして職員は腕に黒の手甲や腕貫、腕袋などをつけ
耳に鉛筆を挟んだ禿頭のちょびヒゲのおっさんを思い出す
なんだか漫画の世界だ

今の役場の窓口は、若い女性が賑やか軽やかに対応している
これだけクールビズをうたっている社会なら
もっと薄着で対応して欲しいと、胸の谷間を覗きこんでいる入道である

なんで役場なんかに行ったんだ!
胸の谷間を見に行ったのか?と思うだろうが
違う

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母親の本籍を知りたかったのである
徘徊する人と探すネットワークと言う届け出がある
酔っ払ってその辺に寝てしまう人も…(?)
警察から社協から、施設から、写真が回ってすぐ見つけ出すという
すごいシステムだ!流石高齢化社会!これなら安心して呑みに行ける

その書類には「本籍」という項目があった。
免許証に「本籍」と言う欄が。昔あった。みたら今は無い。
「本籍」もう死語になったと思っていたら、まだ生きていた
本籍の由来を知らない
多分、本妻の籍が入っている箱か?
そうすると愛人の籍は、相席か?
又でてくるトラ子の籍は、戸籍か?

などと考えながら役場に行った。
役場のねぇちゃんは、親切に対応してくれたが
驚いたことに個人情報で、がっちり守られていた
母の「住民票」を取ろうと思ったら
同じ住所の世帯員でないと入手できない、と言う
「同じ敷地にすむ息子なのですが…確かに住まいは別棟ですが…住所も二番違うだけで…」
そして”委任状を書いてもらえ”と言う
認知症の老人に委任状を書かせることの意味をわかっているのか?
まして「印鑑ではなくボインだという(訂正 拇印)」
認知症の老人は全てに懐疑的である
親切にされるある面では、瞬間的に絶大な信頼を得られるが
金銭的なことでは、長い期間、疑いのまなこである
「通帳がない。」「財布がない。」
毎日がその戦いであり、探しては見つかり、見つからなくては探す
「盗った。」「取られた」の繰り返しである
預金通帳に一緒に行った人の名前を書いたばかりに、
「あの子も盗った」と言いつづけている母もいる
その時は正気でも、後から変に捻じ曲げられて記憶される可能性もある

これだけ認知症患者が増えて社会のある程度の問題を引き起こしているのであるから
なにか対応が必要だと思うのだが

認知症には後見人が指名されればと言うが…
手続きが難しいのと、その後の書類の整理が煩雑だという

 

そんなことを考えながら世界一の川を歩いた
役場のそばで流れている川は、世界一の川だという。
川と土手や歩道の間に柵がない。人と川が一体になった珍しい河川だという
国土交通省が”人を守るために柵を作れ”という法律にも、現場がしっかりと反対して
「柵のない風景(親水河川」を守っている世界一の川という人がいた
まるで関係性世界の風景であるが、関係性を大事にする役場であってほしいものだ

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