ひと月に一度、弁当の注文をくれるところがある。
職場の女性のグループだろうか…
以前は片手で数えられる数量だったが…
最近は両手でも足りなくて、足の指まで使わないと数えられない
グループの勢力拡大だろうか…
それとも変わった弁当だから、食べる人が増えたのだろうか…
嬉しい事であるが…

当店の弁当が他と変わっていることは、すべて手作りである

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この弁当のなかには、チキンナゲットが入っている
そのチキンナゲットは、二戸市の菜彩鶏(野菜を主体に食べさせた鶏肉)と
田楽茶屋(豆腐専門店)の木綿豆腐との混ぜあわせである
そして、それ用のソースは、なんとケチャップにウースターソースを絡ませているのである。
細やかな魔子様の心遣いである。
胡瓜のぬか漬けは、小生の作品である。
毎日毎日、かき混ぜて天地返しをして、味を確かめカメから選んで取り出しているのだ
偉い!(誰も言わないので、自分で言う)
出汁巻卵は、一つ一つていねいに薄めに焼いて、厚く巻く。
(小生に任せると、出汁巻きが破れたオムレツになるので、絶対に焼かせない)
材料も吟味する。
「小松菜!ちょっと苦いから、菠薐草に変えたよ」と事も無げに直前に魔子様は言う。
(菠薐草「ほうれんそう」=菠薐は、ペルシャという意味である。原産地が中東。
法蓮草や鳳輦草という字もあるが、当て字である。)
こちとらは毎日、お品がきを変えるのに必死である
そして産地が変わる。本当は地産地消で生産者のものだけで行きたいのだが
そういう訳にはいかない。
北東北の冬場と春は、ほとんど農家から出る物は漬物と保存野菜しかないのである
(それは農林省が作った都会向けの産地リレーで、地場野菜が消えた。
全国各地から都会へ、いつでもどこでも、すべての野菜が集まるようなシステム=旬が消えた)

まぁそんな弁当だから、他のチェーン店には無い全国画一の弁当ではない、個性的な弁当である
(大型チェーン店は、全国どこでも「おんなじ味を!」と言うが、それでは地方の存在価値がない!)
そして、当店自慢の弁当の欠点は、量産ができない。せいぜい30人前である。
なんせ魔子様が、独りで造っているのである。
小生は、その周囲で、うろうろと何かできることがないか、探しているだけである。

その小生の出番は「配達」である。
配達は、楽しい。変化がある。
あちこちで事故があったり、信号無視をしたり、パトカーに追いかけられたり、
消防車の邪魔をしたり、自転車を脅したり、クラクションを滅多矢鱈に鳴らしたり、
そして変わった建物を見つける。

なんだか居酒屋に挟まれたこの店
今は使われていないようだが…
以前は喫茶店だったのだろうか…

なんだか、ユーミンの「緑の町に舞い降りて -Ode of Morioka-』を思わせる・
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