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若者たちが鍬を振り回し、母親たちと畝を造っている。
馬鈴薯の種芋を植えるところである

馬鈴薯は作りやすい。
だから多くの家庭菜園に植えてある
しかし、てんとう虫の大好物である。
馬鈴薯の葉を食い荒らしてボロボロになっているのも見受けられる
それでも、きちんと芋はなる
「昔」と言っても江戸中期には救荒作物という位置づけだが、近代は、様々な品種改良がなされ、さまざまな調理法も生み出され、美味しい、育てやすい野菜として家庭菜園の一番人気と言ってもいいだろう。

 

その馬鈴薯の種芋を買うときにいつも聞かれる
「芋を二つに割って切り口に灰を吹き付けて、下にして植える」ですよね!」と言う確認だ。
よく考えてみたらわかるが

種芋に初期成長をする栄養分があれば、小さな種芋はそのまま、
大きな種芋は二分割、三分割して植えればいいのである
また「灰」と言うのは、消毒のための殺菌剤代わりである。
種芋用というのを購入すれば、メーカーが消毒しているから、必要はない
切り口を下にするというのは、切り口の反対側(上がわ)から「芽」が出てきたらそのままスッと伸びれば、育てやすい。(別の考え方では、切り口を上に向けると強い芽だけが上がってきて芽かきの手間がいらないとも言われる)

そういう巷間言われていることを正確に伝えれる人がなかなかいない
(基本を勉強していない)

そして「5月10日までに植えないといけない」

と、盛岡周辺では言われる

何故か?しばらく悩んで考えたが、5月10日までに植えると7月末から8月前半に収穫ができる
そうすると畑の有効活用で、秋の大型野菜の種が蒔けるのである。
9月に入ると、蒔けるのは葉物しかない。それも気温との競争である。気温が下がり始め、日照が不足する。
作物にとっては8月のお盆まで秋用大型野菜の播種の限界なのである。

農家の人は馬鈴薯を「にどいも」と言う
一年に、二度(芋&芋・芋&野菜)収穫できるからである。
そんな基本的なことを、いろいろな人に聞いたが、だれも明確に教えてくれなかった。

「言い伝えられている」ということは、みんな鵜呑みにしているのである
若者と母親が馬鈴薯を植えているのは5月も末である。
播種時期を外れているが
畑を耕している若者も、世間とは外れているのだからこれで良いのだ

世間が正しいのか、世間から外れることが正しいのか…
だれも正確には答えられない