6月に入り、野菜苗を求める客も一段落してきた。
しかし、本当は今が植えどきなのだが…

もう霜の心配もない。暖かい時折暑い太陽が地面を温め、地温が十二分に高くなっている
植物は茎で育つとか葉が栄養を蓄えとか言うが、根の役割が一番だろう。
葉で酸素と水と光エネルギーでブドウ糖を作り出し、根に送る

その一連の流れを止めるのが「霜」である。
霜は、計測気温が地上よりも1,5メーターのところで測る
その時に放射冷却とか、様々な条件の中で地表が氷点下になる現象である。
つまり植えた作物が全滅してしまう

だから農家は霜のおそれが完全になくなった時に畑に植える
または 防霜対策をしてから植える。
今年は暖かいから早く植えて…などと考えると
「おそじも」という言葉があるように、これ一発で全滅である
自然は、しっぺ返し(?)をするのである

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また植物は子育てに似ている。
ポットで育苗していると、おせっかいにも水を何回もかける人がいる。
過度に水をやると、根が伸びない。常に水が周りにあるから伸びなくてもいいのである
過剰な子育てと一緒である。
甘えさせてはいけない。

また最近、不耕起栽培というやり方がある。
土を耕さないで植えるやり方である。
従来のふかふかの土に定植するよりもいいものが出来ると言う
硬い土に抵触すると根が伸びようとして抵抗にあい、根が太くなり根毛が増える
という考え方である。
しかし、植え始めた初期には、どの程度の硬さまで許されるのか…

また除草しないという考え方がある、
自然の生態系の中で育てる。という哲学的発想である。

 

さまざまな発想があり、現実にやっている人がいる、それは否定しない。
植物はその環境に順応するし、順応できない個体は枯死するだけである。
その生き残ったものを「〇〇農法でやりました」と言って高く売るのは、単なる付加価値農業である。
その農法を続けることで、植物が、その農法に順化して、土も変わっていくことが重要なのである。

つまり「続ける」を耐えることができるか…
「続ける」ということは、おそらく10年以上の単位のことを言うのだろう
だから一年や三年でコロコロ変わる政治や経済で評価をしていけないのではない
「農」は、「文化」であり「哲学」なのである