花や野菜の苗売り場が閑散としている。
苗が少ない。
というか苗を持ってくるなり、売れてしまう
じゃ~補充すればいいじゃん!という
しかし、もう早出し競争は止めた。
早く植えれば、早く生るというものではないのだ。
工業生産のようには、農産物はいかない。
まして2ヶ月前に種を蒔いてできる苗である。
急に増産は出来るはずがない
農家が植えた余り苗を売るのが、当初の目的だったはずなのに…
どこで狂ったのだろう

 

当然のことながら「農家は苗を作る。」と思っているだろうが、農家も苗は買う
まぁ苗作りが得意な農家は、近所の苗も作ってあげるが…
主力の品種なら農協が育苗ハウスで苗を育てて農家に配る
品種の統一と生産の均一化が目的である。
農家は、栽培面積を登録すると自動的に面積分の肥料・農薬が配布される。

だから、自分の自家食用の野菜は、苗を買う
作るような面倒なことをしない

一家で食べる分ならトマトや茄子・胡瓜で2〜3本もあれば十分である
子どもの家族や親戚などに配っても、10本もあれば十二分に足りる
そのために25粒や50粒も入っている種を買って、神経を使って苗を育てるよりも苗を買ったほうがいい

昔は、種屋が農家で苗をつくらせ販売をしていた。
どんな品種でも「トマト」「なす」「きゅうり」とだけ表示をしていた。
今は苗生産専門の大型農家が生産をしている。
そして大手メーカー(種苗メーカーや関係のない酒のメーカー)などが各地の農家と契約してリレー生産している。生産方法を書いたラベル付きの苗である
全国各地に販売網を持っているとロスが少ない
売れ行きが鈍ったら、北のこれから定植をする地域へ持っていけばいいのである
だからトマトなら「桃太郎」「おどりこ」なすなら「千両二号」「黒鷲」とか胡瓜なら「接ぎ木」とか詳しい表示をしている。

小生が苗を始めた20年前は、一番詳しく表示を始めた。
他とより一層の違いが鮮明になるように…
今は、もう当店を超えた。
大量生産のためにラベルに印刷で刷ってくるのである。
量産には勝てない

ところが地域によって定植時期や生産管理が違う
今度は、それを熟知した人を雇いカバーしはじめたと聞く。
DIYは、家庭菜園に力を入れ始めた。
そのDIYはどんどん合併で大型化して品揃えをしている

中小の小売業はどう生き残るのか…
手を引かれて娘に連れて来られた老婆は
「いつもここで買ってるから…」と言って苗が揃わないのを嘆いた。

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