医者は言った、
「今、入院しないと、次は救急車だ」

”そんな脅しに乗らない”と思いながら、歩けないのである。
「今週末までで、いいから…」
「本当に今週末まで…」

疑心暗鬼に駆られながら、歩けないマルタのように膨れ上がった脚を見て頷いた

また、この風景を見なければならない

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もう何回目だろう、入院は…
もう入院のプロだ

なにも持たなくても入院しながら必要な物を揃えていける
下の医療生協で買い、看護婦に借り、夜になったら自宅から持ってこさせる
細々としたものは、後で買い求めればいい、
しかし、一番必要なのは、本である。
何を読むか…
今回は、三冊ほど病院セットに入っていた。
病院での待ち時間用に、軽く読めるもの、考えないといけないものなど、
病院セット(診察券保険証。お薬手帳、検査データー等々)に入れてあるのである。

しかし、それにもう一冊「短文」で面白おかしく読める本が一冊あれば望ましい
外来の診察室から直接入院の部屋に入り、着替えて、そおっと部屋を出て下のコンビニに向かった。
ふと気がついた。心電図が貼り付けられていたのを…

6階の病棟からエレベーターで降りて1階の生協からコンビニに替わったところへ行くと、ブザーが鳴っていた
なんだ?うるさいな〜

と思いながら文藝春秋の「患者が知らない医療の真実」が特集であった。さっそく買い求めた
後は、メモ用紙に付箋、上を向いても書けるボールペン、それに梅干しと熱い珈琲と新聞を二紙である。

ブザーが鳴るコンビニを後にしたが、それでもブザーの音が後をついてくる
「どうしたのだ?」「どうなっとんじゃ?」「どこだ?」

ふと気がついて胸にぶら下がっている心電図を耳に当てると、鳴っている
なんと、ぶら下げた心電図から大きな音が鳴っているではないか…

これでは無断で下の階に行ったことがバレバレである
6階のナースステーションでは、ブザーが鳴って買い物袋を持った小生を見て看護婦たちは笑った。
担当の看護婦は、近寄ってきて
「電波が飛ばないと心電図が鳴るのですよ
下に行くときは誰かに頼んでください。何でもいいから…」

というわけで自由に買い物ができなくなってしまった。
(一度 看護婦が暇な時間に、心電図を外して、買い物をしたが…)

しかし、医者も看護婦も、システムも、どんどん変わっていく。
驚くべき医療の変化である。

 

入院は、本当に三泊四日だった。
病名は「心不全」
心臓と腎臓のバランスが悪くなって、腎臓の機能が不十分だという
(ようするに心臓の効率が悪くなって、腎臓に負担がかかっている状態)

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医者は、新しい利尿剤を試したかったようだ。
この利尿剤は飲んだら、ジャブジャブとオシッコがでる
そして副作用として、10人に一人が血中のナトリウム濃度が高くなると言う。
それが高くなると、命にかかわると言う
幸い、何を呑んでも大丈夫な小生は、3泊4日の間に毎日5リットルの尿を出し、
体重も86kgから75kgへと10kgも減量し退院を決めた

当たり前だ、こんな粗食で何日もいられるか?
今日は退院にあたって栄養指導をするという
ワシがしてやりたい(!)

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