早朝に台所に立って鶏ガラを煮ている
いや、昨晩から煮ているところへ大根と人参と葱を入れて、生姜とニンニクを刻んで足した。IMG_0657

 

別に何をつくろうというアテもない
様々なことを思い出しながら、ふと思い立ったのである

自然養鶏のルーデンス農場が廃業するという
「今までの御礼に…」と、農場で飼っていた廃鶏をもらったのである
ルーデンスの梶本夫妻とは20年ぐらいの付き合いになるだろうか?

いや奥さんは、新橋の三井物産ビルに勤めていたという
ひょっとしたら田村町の交差点辺りですれ違っていたのだろうか…
そうなると40年ぐらいになる(?)

20数年前農場に努めていた頃、観光牧場だった安比高原牧場から養鶏を習いに来ていた
当時は、様々なところから養鶏の実習生がきていた
農業生産法人として自然養鶏をやっているところが無かったのである
いや有機農業の基本である自然養鶏を体系だてて教えるところが無かったのである

有機農業は「無農薬・無化学肥料の野菜やコメを造っている」と思っている人が大部分だが、基本は自然養鶏である
その鶏糞を畑に利用し、畑の野菜屑を鶏に餌として与える。
稲作のわらを敷きワラに、籾殻を敷料にして、堆肥に利用する。
雛の時は、玄米の小米を給餌して雛の消化能力を高める

などと養鶏と野菜や稲作の農業は、きっても切れないのである
ようするに養鶏をいれると回る(循環型農業)のである。

無農薬無化学肥料の野菜や米でも、良い堆肥が作れないと良い土ができない
良い堆肥とは、完熟した発行堆肥であり嫌な臭いではなくミツバチが寄って来るようなかぐわしい匂いの堆肥である
そして良い土とは、団粒構造の排水性がよく水もちがよく、空気も流れ、肥料をつかむ土である
その土を作るのが有機農業の目的である

今の単なる金をかせぐ付加価値農業や、美味しい野菜や栄養価の高い米などと言うのは、結果であって目的ではない
そのために自然養鶏で健康な鶏を育て、健康な鶏が産んだ卵をたべ、健康な鶏が朝から晩までかき回した鶏舎の床を堆肥に利用するのである。
鶏舎の床は、日々鶏がかき回すことに寄って好気性状態になり、鶏糞の中に含まれている微生物が活発に活動し、有機物を分解するのである。それを利用して、野菜を混ぜて発酵を促進して堆肥や肥料を作るのである
(堆肥と肥料は違います。堆肥は土のために、肥料は作物のために投入するものです。
また堆肥と堆厩肥もちがいます。植物性だけの堆肥と、動物性(畜糞)も入れ堆厩肥)

そんな自然養鶏をやっている有機農家が少なくなった
というよりも、高く売れるからとやっているニセ有機農家が多くなったというべきであろう

ルーデンスの梶本さんは、不治の病だという
もう「緩和ケア」の状態だという

奥さん一人では生産は配達、集荷(飼料をあつめる、おから米ぬか等々)ができないので廃業するという
また一軒、真面目な農家が消えていく。

さぁ野菜畑の自前の養鶏場を作らなければ…