「らんぱす」というと、ゾォ〜っとする

学生時代。「ランパス!」と上級生が言うと
「いやだな!今日は、何本かな?」と思う
縦に長いグランドを走りながら数人でパスまわす、体力勝負の練習である
自慢じゃないが、脚は遅かった。100メートルを12秒も切れない。ようやく15秒ぐらいだろうか…
ラグビーは、前にボールを投げていけないから、脚が遅くても…と思うのだろうが、
ボールを受け取った瞬間ダッシュして、一番先頭に出ないと前にいるメンバーがオフサイドになってしまう
厳密には「オフサイドの位置にある」と言って、ボールの前にいるプレーヤはプレーしなければ良いのだ。
だからボールを受け取った瞬間にダッシュして前に出る練習と、100メートル近くを走り切る体力強化練習である
これが往復で「10本、10本、5本」とか指示がある。
つまり全力で10往復(全力疾走2km)してスローで一往復、全力で10往復(全力疾走2km)してスローで一往復、5往復(全力疾走1km)しておしまい、というように
緩急を取り混ぜて、常にボールを持ったらダッシュするという練習である
そういう意味ではラグビーは、短距離競技である。
今では、だいぶ練習方法も改善されて昔のように精神鍛錬のような練習では無くなったと聞いているが
「ランニングパス」の「らんぱす」は、精神鍛錬のような意味合いもあったように思う

 

その「らんぱす」をやりませんか?と案内が来た
なんとそれは「ランチパスポート」の略だという

定休日を設けてから、あちこちへ魔子様とランチに行く
偵察である。そこでは、時々聞かれる
「ランパスですか?」
みると周りの人はみんな茶色の新書版のような本を持っている
それをコンビニで一冊、980円にて購入すると登録してあるお店のランチが500円になるという
(なんでも800円相当が値下げだ)

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そのお店では3回使用でき、100店舗掲載され、三ヶ月使えるという
つまり980円の本を一冊買えば、毎日500円でランチが90日間食べられるという企画だそうだ
客にとっては、安心して入ったことのない店に入ることが出来、ワンコインランチが食べられる
店にとっては、新しい客が入って、新規の客の獲得につながり、夜の集客にもつながる。
出版社は、本が売れる。書店も売上が増す
いいコトだらけである。

ただ値引きした分だけ店が損をする、「それは広告費だ」と思うば、安いものだと思う
いちばんは、店に足を運んでもらうという行為への報酬である
ネットで写真を見てメニューをみてもらっても、足を運んでもらわないと売上にはつながらない
そういう意味では、なるほど!と思う企画である

それのデメリットは…と営業マンに問うた?
客が入りすぎて人手不足になり人件費が増えたことです
行列ができてランチの時間に対応ができなかったことです
と、客が入りすぎたことをあげた

しかし、本当にそうだろうか…
もしそうなら店側が客を選ぶ対応が可能である
たとえば中高年層をターゲットにすれば、そのようなメニューにするとか
若い層向けの新しいコンセプトが受けるかどうか試すために利用するとか…
たぶんそうはならないだろう。
単に客は「安い」「旨い」から行く。と言う単純な選択でしか無いのでは…

市の中心部から始まって、三回目で当店のような郊外の店舗まで拡大してきた
盛岡市民30万の胃袋に昼食を満たす容量は変わらない
その容量の売上は減る
そして一番の問題は、
隣で同じようなメニューを食べている常連客がどう思うか?

あるレストランのオーナーは言う
「ウチは1000円のランチのお客様が多いですから…」