佐賀県の農民作家山下惣一氏からFAXが届いた。

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著者謹呈本の御礼に日本酒を贈ったのだが、その礼状である
いつも素早くFAXが届く

冒頭に

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日本酒の美味しい季節になりました。
牧水の酒の歌を思い出しますが、あの人は一年中冷酒だったのでしょうか、
私なら「熱燗の喉にしみいる秋の夜の…」となります

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若山牧水は名前と…、二〜三の歌を、いわれればそれか?という短歌は知っている

しかし、漂白の酒仙歌人だったとは知らなかった。
やはり我々が受けてきた国語教育の限界ではなかったのか
その人となりを知れば、短歌も面白く感じたのに…
単に名前と短歌の暗記だけでは、身につくものではない。
牧水は、生涯に7000首の歌を読み、そのうちの200首が酒の歌だったという

ちなみに珠玉の牧水の酒の歌4首

それほどにうまきかとひとの問ひたらば 何と答へむこの酒の味
白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり
人の世にたのしみ多し然れども 酒なしにしてなにのたのしみ
うまきもの心にならべそれこれと くらべまわせど酒にしかめや

 

小生が想っていることを、スバリと歌ってある。脱帽である。
しかし、入院するたびにいろいろと嗜好が変わってくる
前回の食道がんの時には、煙草が美味しくなくなった。
以前は「酒はやめても煙草はやめられない」と思っていたが、簡単に止めることが出来たのである
おどろきである。吸っても吸っても、一服したという感じがしないのである。
単に、いがらっぽい煙を肺に入れているだけなのである。口の中も

そして今度は、酒である。
別に不味いから止めたということではないが
日本酒はギンギンの辛口、ワインは冷やした白の辛口、マティーニをあおり、ビールはドライ
そんな嗜好だったのが…
それが…それが…全然美味しくないのである

ひょっとして酒自身が美味しくなくなったのかとおもって、いろいろと試行錯誤した
ようやく”美味しい”と感じたのは、甘口の赤ワイン、それも箱に入った安物である
う〜ん、経済的で助かるが…

そんな嗜好の変化に驚きながら山下さんの文章を読んでいると

「前にも言いましたが、度々の生死をさまようような難病から毎回復活してくるのだから、神からそういう運命が与えられているとしか考えようがありません。強運の人と驚嘆しています。」とあった。

そうなのである。
母は、小生が子供の頃から言っていた
「あんたは”ごうの寅”の生まれだから、運がいいのだ」とずーっと言われ続けてきた。
そう思い込んでいたのだが
高校時代に気がついた
「ごうの寅の生まれは、昭和25年生まれの人は全員だ!」と
しかし、しっかりと刷り込まれた幸運の星は、楽天的に考える精神の習慣をもたらした(内山節風)

と想って調べたら、「五黄、の寅」は昭和25年生まれ、
しかし、「その年に受胎し、その年に生まれた人が本当のごうの寅の生まれだ」とある
そうするとやはり、小生は、正真正銘の「五黄の寅」である。