肉の試食をした。
肉といえば、ご幼少のみぎりは「豚」だった。

「今日は肉だ!」と喜んだときには、時折、ニッスイの魚肉ソーセージが入っていた
カレーに入れられた魚肉ソーセージは、水分を含んで大きくふやけていた。
しかし、美味しかった。

家を離れ、初めて牛肉を食べたのは仙台で浪人をしていた時に下宿の友人の親からおごってもらった
一番町の仙台牛の専門店だった。
そのときに初めて牛肉というのは食べ物だ!と意識した。
それまでは、周りに普通にイた。
そりを引っ張ったり、荷車を引いたり、尿「いばり」をしている牛もイた。
そんな牛が、食べ物だとは到底思えなかった

だから肉といえば、魚肉ソーセージか…鯨の肉か…、カレーに入っていた豚肉だった。
たぶん東北では…東日本では…当たり前だったのだろう

大学に入って全国から集ってきたやつらと下宿で鋤焼をした
「肉を買ってこい」と言われた山形寒河江の同級生は、当然のごとく「豚肉」を買ってきた
福井や熊本のやつに、当然のごとく笑われた
浪人時代に「牛肉は食べ物だ」と学習した小生は、当然のごとく一緒に笑った。
「買ってこい」と言われたら、どちらを買ってくるか?と冷や汗を流しながら〜

そんな牛肉は、めったに食べない。
大体が切り落としか、細切れか、挽肉しか、食べないのだが…

「塊を試食してくれ」とありがたい申出でがあった

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サーロインであるから、当然ステーキである
ステーキは、何回も食べたことが有る
というよりも、数えられるほどしか食べたことがない
盛岡の焼肉ステーキハウスで1回
赤坂の焼肉屋で1回
ミナミのホルモン屋で1回
そうそう築地のあの店で1回

後は、継ぎ接ぎしたブロック肉の安物をあちこちで…

だから失敗したら嫌だから、自分では焼かない
しかし、もうモニターの感想文の〆切だ。焼かない訳にはいかない
仕方がないので、早朝から焼いた

 

 

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初めてにしては、よく焼けた

しかし、よく噛み締めて飲み込んだのに、途中でつっかえた
牛肉はしつこい、なかなか落ちていかない。
繊維が絡まって肉が細切れにならないのである。
食道を取ったところが狭まって、通って行かないのである
一生懸命飲み込んで頑張ったが、落ちていかない
つばを呑んでも、水を呑んでも…スープを呑んでも…
そして、ようやくポカリスエットで落ちた。
「あ〜あぁ、死ぬかと思った」

モニターの感想文は、味はどうだった?と聞いてきた
「ポカリスエットの味が死にそうだった」と答えた

「短角牛の経産牛」の試食モニターの話しである」