3月は、田楽茶屋の季節である
なんといっても「分レの交差点」にあるのだ
青森に向かう4号線と、鹿角に向かう282号線の分かれる交差点に田楽茶屋はある
豆腐料理の美味しいお店である
田楽茶屋は、関添食品工業が経営している店である
関添食品工業は、豆腐製造業である

ようするに関添食品が作っている豆腐を、タマさんが料理して出している店である
その前の交差点が「分レ」という

地名で驚いたことがある。
初めて高崎へ行った時に、バス停が「タバコ屋前」と言うバス停が有った
こんな地名があるのか?
高崎にはタバコ屋は一件しかないのか?
と疑問に思ったが、それにつぐ衝撃的な地名「分レ」だ!

3月は別れの季節である

よく知っている二組が岩手を離れた。
一組は、鳥取出身で東京で働き、岩手で勉強して、結婚して北海道へ旅だった
もう一組は、岩手で生まれて育ち、京都の女性と結婚して、子供が生まれて北海道へ旅だった。

なんだか二組とも北へ旅立っていった。
東京や、南へ旅立つのは、「頑張れよ」と言う
なんとなく固い岩盤にぶつかりに行くような
にぎわいの中に流されていくような…
はなやかなところへ飛び込んでいくような…

そんな感じだが

北海道や北へ行くというのは…
ぽっと広い野原に放り出されるような…
呪縛から解き放されたような…
曇った大空とどす黒い大地の間に這いつくばるような…

そんな感じだ
そういえば自身も高校が終わる頃は、北を目指したことがある
なんとなく北は、都会とは違う価値観でできているような気がしたのである
そんな価値観に憧れというか…
現状逃避というか…
そんな北向きの考え方があったのかもしれない

一組は、ゆくゆくは鳥取へ戻って酪農をしたいと言う一組と
もう、最後はここしかないと、覚悟を決めた一組である

ここしかない一組は子供が生まれたばかりである
「恭次は、盆とか正月や連休は、帰ってこられるかな?」
「生き物を扱っているから、もう無理でしょう」と兄貴はポツッといった
畜産農家の厳しさを知り尽くしている兄弟だった。
7人兄弟、それぞれに全国に散らばっている。
岡山に香川に、そして今度は北海道に…
朝食の前に、みんなで唱えた名前は消していくのだろうか?
増えた名前まで読み上げていくのだろうか?

家族は、入ってきた人の家族まで巻き込んで行く
都会の焼肉レストランの娘と、田舎の山地酪農の息子と…
商売と農業と…
「フロー」と「ストック」…
違う接点で新しいものが生まれるかもしれないのだが…

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