配達するたびに恐縮するおばあちゃんがいる。
おじいちゃんと二人暮らしだ。
ふたりとも、今年米寿だという。
いつもいつも

「勝手に注文して、申し訳ないね」
「こんな雪の日に注文して、申し訳ない」
「足元の悪い中、注文をして、申し訳ない」

とりあえず「注文して申し訳ない」のである
こちとらは「注文いただいてありがたい」のだが。
そんな言葉を返す暇がないほど、まくし立てる。
そして奥から引きづり出してきた「ギフト」をくれる
「こんなの、重いのもらってくれるべか〜」と言いながら
今まで、大きな水盤、まな板。お盆。花瓶、等々もらった。
そのうちに中身が膨らんだ重い貯金通帳までもらったらどうしよう?

そういえば、子どもに引き取られていったのだろうか?
以前配達していた独り暮らしのおばあちゃんがくれたのは
「冷凍庫に入りきらない冷凍うどん一箱」だった。
先方は、
一人暮らしだから日持ちのする小分けして食べられる老人食を…
と思って送ったのだろうが、
冷凍庫に入りきらないものをどうして保存しておくのだ!
ダンボール一つ、もらって、みんなで分けた。
こちとらだって冷凍庫のスペースが余りまくっているわけではない

 

そんな”申し訳ないおばあちゃん”からもらったのは、

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土鍋である。
この土鍋は、吹きこぼれるところに注ぎ口が付いている。
だから、コメからお粥を炊くといつも、吹きこぼれて周りを汚す

「こんな鍋、どないするんじゃ」と思うのだが、
たぶん、これでおかゆさん(関西風言い方)を炊く技を身に付けろ
それが本当の粥だ!と言われているような気がする
半合の米に3倍の水では多すぎる。煮立ってきた時に注ぎ口から溢れ出る
と言って2倍では少なすぎる。固めに炊きあがる
そのぎりぎりの水際を見極めて、お粥を炊く
分厚い肉厚の塩辛い南高梅を一個入れて…

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これが絶品である。
この他に何もいらない。何も…

ちなみに、この土鍋の名前は「雪平鍋」と言う
雪平鍋は、こんなことが書いてあった。

 

単純な由来は、在原業平の兄行平(ゆきひら)が、海女に海水から潮を汲ませて塩を焼いた故事に因むと。
そして、もう一つ重なる由来が、その時用いた鍋には、白い塩が現れてきて、それが雪のようでもあるから。
しかも、その時、使った鍋は平鍋であった。だから、「雪平鍋」。つまり、行平が、特別な鍋を作らせたわけではない。
また、いつの昔からか、粥用鍋を「行平鍋」とか「雪平鍋」と表すようになるが、粥を作る特別な鍋を作った事と、行平とは直接関係はない。もともと粥用鍋と「行平鍋」とは違う物。粥用鍋は、きっと平鍋よりは新しい物。
ではなぜ、陶器の粥用鍋が、「雪平鍋」になるのか。恐らくは、塩が雪のように現れてくるように、米粒が雪のように変化していくからであろう。
そして、更に新しい雪平鍋が登場する。この雪平鍋の由来は、アルミ材などでの製法を言っていて、打ち出し模様が雪のようであることから。この模様での陶製の雪平鍋は、見たこと無いですが、芸術品?だと思われます。(yahoo知恵袋より)