盛金デモには熱燗が必要だ
なんと言ったって「寒い」
いや「寒すぎる」
懐にホッカイロをいれようが…
極厚股引を重ね着しようが
この寒さは耐えられない
以前の身体中、脂肪に覆われていた時なら何と我慢できるが
手術台の上で切り刻まれ、脂肪もこそぎ落とされたこの身体では
耐えられない苦痛である

そんな寒さの中で内なるホッカイロの熱燗は必要十分条件である

それを忘れた(泣)
しかたない、身体があたたまるように小走りに歩く。
体があたたまるように、声を上げる
カラダがあたたまるように揉み手をする

やはりそんなんでは、身体の芯まで響いいてくる寒さには勝てない
そこで終わった後は、みかんやだ!
と思ったら「風邪引いた!飲食物を提供するに体調にない」と電話が言う

どこへ行ったら、この寒さに勝てるのだ!

仕方なく小走りに古本屋に走る
ふと気がつく、そういえばまだシラフだ
その前に一度学校へ…

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ヒラコー学校である
大体が恥ずかしがり屋だから、独りで酒を飲んだり、飯を食ったりはできない
だから恥ずかしそうに独りで店に入り
座っている人をどかして、真ん中に座る
「熱燗!湯豆腐!」とばあさん校長に注文すると、ばあさん校長は
「これでいい?200CC入るから…」と三角フラスコで量の確認をする

そんなんどうでもいい。2リットルでもかまへん。はよ、もってこんか!

と思っているが内気だから、「はい」と言う

そのフラスコが空になる手前、だいたい180CCはまだある
「追加!」とフラスコを振る
「味噌田楽も!」

「追加の前に勘定ね」とばあさん校長は言う

呑み逃げすると思っているんか!と言おうと思ったが
どうやら、個々に勘定する仕組みらしい

斜向かいでは、鼻血が止まらない初老の男性が…
そんなんで呑みに来るな!
気持ち悪いがな〜

そのとなりでは、博学をひけらかすように啄木と賢治の話をする退職したばかりのようなおっさんが…
そのとなりでは、「賢治は童貞だったというらしいですな」と相槌のような口を挟み
そのとなりでは、「私もそうです」といかにも女たらしのようなおっさんが…
そのとなりでは、ジロジロとこちらを見る白髪の紳士が…

そんなおっさんらを尻目に見て、勘定を払う
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担当者Eが、レジ打ってくれたらしいが
税金まで払って650円じゃ!どうだ!

これでは、次へ行かないと…
夢の豪華はしご酒である。
歩くこと10分余り
古本屋である。

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客が誰もいないので漫画の古本を読みながら、
焼酎のお湯割り二杯。薄焼きを二枚、ばら塩を二本。

徐々に、徐々に人が入ってきた
そのうちにジロジロとこちらを見る白髪の紳士が…
どっかで会った?

札を一枚払って、お釣りが来た
1万円札ではない。千円札である

その白髪の紳士が頭を下げた
そうだ!ヒラコー学校で一緒だった同窓生だ(?)