先日、倒産した八幡平市の「盛岡納豆」のことを書いた。
そういえば「花巻納豆」はどうなっているのだろう?

盛岡納豆は、丸勘商店というところが作っている
以前は盛岡に有った。
花巻納豆は、花巻に有る。
しかし、支店のような…姻戚関係だろうか…
盛岡にもある。
どちらも「大内商店」という。資本関係は無いという
ややこしい

それで盛岡の花巻納豆の大内商店のおかみさんに話を聞いた
「丸勘さんが無くなって、注文が増えて大変じゃないですか?」
「だってぇ〜人だって増やせないし…設備だって、古い設備だから…せいぜい10個〜20個増えた程度ですよ。
ただ丸勘さんから”もやし”を買っていたから、大変だった」
「へえ〜それでは、一関の小岩久三郎商店の白糸納豆に商圏が移ったのですか?」
「あらぁ〜、小岩さんも夏にやめちゃったよ」
「えっ!廃業したの?」
「風評被害で、売上が減ったらしい」
「ふーん、じゃ〜青森や秋田の大手業者がどんどん入ってくるのだ?」
「いや、下りものが、どんどんはいってくる。安ければいいのだもの…
うちにも見積が来るけど、納豆容器からして値段が違うから、適当にあしらっている」

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納豆や豆腐のような大豆加工品は、大手がどんどん勢力を伸ばしている
大豆加工品は、要するに設備投資産業である
ちいさな設備では地場の豆で生産するしか無い
大きな設備は、それに見合った販売先が求められる
いきおい大きな量販店向けになり、効率的生産を強いられる
そして、最大手の量販店バイヤーは「原価計算をもってこい」と言って
「これが削れる。あれが削れる」と丸裸にされて、ギリギリまで削られる
ところが設備を動かさないといけないから、仕方なく呑む
何かあれば、余裕が無いから、一気に倒産する
と言って小規模は、値段が下げられないから、多くの売上は望めないし、利益も出ない
売上が拡大しないと、銀行も金を貸してくれないから、家族で年金もはたいて続けていかないといけない
結局、地場商品は続かないのである

法人の寿命は30年という
丸勘も小岩も花巻の大内商店も、100年近く続いた店である
このような店が、なくなる社会というのは、経済システムが問題ではなかろうか?
経営能力の問題に矮小化するが、それだけでは無い
いままで近世の中で”再建の神様や仏様”がもてはやされてきたが、最近その人達の話も聞かない
目先の再建をしても長く続かないのである
普通の人が普通に努力して普通に生きられる社会、それが必要なのでは…