ヤマダへ行った。
昔、関東でウロウロしていた頃、畑の真ん中に「山田うどん」と言うチェーン店があった、
もう四〇年ぐらい前のことだから、うろ覚えだが…
強烈に覚えているのは、畑の真ん中である。
なんでこんなところに、うどん屋があるのだ。
客が入るのだろうか?と不思議に思ったことがある
うろ覚えだからなんとも言えないが、廃屋の上に看板だけ乗せたのかもしれない
あとから考えると。そうか北関東はうどん文化圏だから…と思うが

そんな山田ではない
沿岸の山田である。海のそばなのに山田とは、いかに?
大震災で津波に飲み込まれた山田である

 

南下する車窓には、右手が被災した家屋、
左手には穏やかにのたりのたりと小春日和の海が光っていた。

山田は、何回か通ったことはあるが、通りすがりである
車から下りたことがない街である。
3,11以前は、有るシェフの実家がある街とおぼえていた
その後、知人の支店長が山田支店に転勤になり、被災した。
シェフが「心配だから実家を見に行く」と言って出かけるところへ
米をもたせたことがあった
当時沿岸へ行く道路は、全部封鎖されており、どうやって行ったのか…
地元の人間だからいくらでも抜け道を知っていたのだろう

そんな縁があったので、こんなイベントあるからと案内をもらった

「山田」というキーワードと「未来の食卓」というキーワドが反応してしまった
盛岡→山田は、2時間半かかるという
飛ばした。
1時間50分で着いたが、肝心の公民館を探すのに10分もかかってしまった
何のために途中、何台も車を抜いてあちこちぶつけて駆けつけたのか?

映画は始まっていた。
フランスの小さな村の出来事である
食卓の会話から、癌などの病気が増えたのが農薬などのせいだ
有機農家や慣行栽培の農家との話し合いでオーガニックの野菜をつくり
学校給食までオーガニックになったという話である

感想としては、
村長のリーダーシップと小さな村ということが、大きなことを成し遂げたのか?
村の給食センターは、学校給食と高齢者用に250食作っていると言う
その製造能力では可能だろう
フランスは、村自体が小さい、日本の自治体の数の10倍ぐらいあるという
家族だけの村もあると言う。
日本のように自治体が合理化目的の合併で大きくなっていくと、対応できない
自校給食が、人件費削減のため給食センターになり調理装置が機械化されて、材料が均一のものしか調理できない
それで朝から昼までに何千食も作れと言われて、必死でやっているのが現状である

そもそも国づくりというか、どちらを向いているかが違うのである
フランスは、決断のスピードでどこが決めるかを判断すると言う
つまり、即決しないといけないこと「戦争」「伝染病」などなどは国が対応する
高校や大学、高速道路とか地域をつなぐものは中規模自治体
そして小学校などの地域と密着しことは、地域で話し合って決めるという
なんでも小さなことまで国が口を挟む日本とは、ぜんぜん違うのである

そんなことを思いながら、周りを見渡したら、見ている人は、なんとなく高齢化した人たちが多い
なんだろう?
ひょっとして三陸の被災地は、若い人は戻ってきていないのだろうか?
いや、被災前にいなくなって、余計高齢化が進んでいるのだろうか?

それにオーガニックよりも、放射能だろう
水産物が、放射能問題で業として成り立つのだろうか?
帰りに直売所のような架設の販売店で、オーサワジャパンのひよこ豆カレーが売っていた
店員が暇そうに、挨拶もせず、無表情で袋詰めをしてくれた
人がいないと活気が生まれないのだ…

家に戻ってテレビをつけると
「被災した人が住宅地を売りに出す。もう別の土地で暮らす」
大幅に人口が減り計画の立て直しが大変だとニュースが流れていた