朝定食を食べに来た家族である
乳飲み子を抱えた若い母親と幼児と、就学前だろうかちいさな子どもの5人家族である
父親が聞いてきた
「寒くなってきましたね。いろりのそばに座っていいですか?」
「はい!どうぞ」とすすめた

囲炉裏のそばは、小生が座っていた
しかし、寒くなってくると特等席である
暖かいストーブのそば、そして囲炉裏の火が見える

一人できたお客、大勢で来たお客に開放しようと、この席を明け渡したのである

そこへ座った家族は、幼子がテーブルの上に乗って灰をいじり始めた

「あぶないよ。火に気をつけてね」と暗にテーブルから降りるように促した
しかし、親は何も言わない
子どもが”灰ならし”で遊ぶのは、仕方がない。珍しい砂遊びの感覚である。
あとから、ならせばいい

しかし、周りに灰が散らばるし、間違って灰の中に落ちるケースも有る
いや炭の上に手をつくことも考えられる

ひやひやしながら別の作業をしていたが、そのうちに

「ガチャン」と言って割れた音がした
テーブルの上に置いていた、陶製のりんごの置物が割れた
micafeで買ったものだ。悔しい
しかし、笑顔で言った。「こどもだから仕方がありませんね。」
”形あるものは割れる。子どもが遊ぶところに置いた自分が悪い”と自分で納得した
子どもは怒られるかと黙って頷いていたが、母親は何も言わない

そしてまた、テーブルの上に乗っている子どもに
「あぶないよ、気をつけてね」と促すが、両親はなんにも言わない

そして帰った後

”火箸”と”灰ならし”がみつからない
持って帰ったのかと思ったが、「何も持っていなかった」という
ふと囲炉裏を見ると鉄瓶に灰が盛り上がって、かけてある
灰の中をかき回してみると、火箸と灰ならしがでてきた
燃えている炭と一緒に

砂場あそびと同じ感覚である

魔子様は「怒らない教育」というのがあると言う
実践している親が、客にもいるという

しかし「人に迷惑をかけない」ということは基本ではなかろうか?
今度来たら、きちんと言おうと思う
しかし、客である。どこまで言えるか?